6/20(土)、蓮佛美沙子さん出演、最新作「いけちゃんとぼく」公開初日の
角川シネマ新宿さまに出かけてきました。
今回はりょうさまが所用とのことで、不肖・しげぞーが代理として。。。
(愛情があふれ、流れる川のせせらぎのような、りょうさまのレポには及びませんが、
雰囲気だけでもお伝えできれば、と。)
-“いけちゃん”は不思議ないきもの。いつの頃からかヨシオのそばにいる。
ヨシオにしか見えないし、色も形も変幻自在。
お父さんが死んだときも、いじめられたときも、 いつも一緒にいてくれた。
だが、ヨシオが成長するにつれ、その姿はだんだん見えなくなっていき、
とうとう最後の日にいけちゃんはヨシオにあることを打ち明ける。
それはあまりにも切ない告白だった・・・。
不思議な生き物“いけちゃん”と“ぼく”の心の交流を描き、
多くの読者の頬を涙で濡らした大人気漫画家、
西原理恵子のロングセラー絵本「いけちゃんとぼく」(10万部突破!)を、
気鋭の映画監督が、さらなる感動を添えて完全実写映画化!!
(以上、角川映画「いけちゃんとぼく」公式サイトより転載)
「絶対泣ける」云々の宣伝文句は別としても、生きることと死ぬこと、家族のつながり、
そして、「その日のまえに」のラスト、とし子の元気な帰宅シーンを入れた
大林宣彦監督のお言葉をお借りすれば「リアリティとは別に、
観客誰もが<みてみたい>ものを描くのが映画」という意味で、
正に<映画>の1つのあるべき姿といえるでしょうか。
(もちろん、テレビなどでは実現不可能な大スケールのスペクタクル巨編や、
人気役者さんメインの作品、テレビドラマの<拡大版>も、映画ファンの裾野を広げ、
映画館に足を運ぶ機会を増やす意味では共存の意味があると思いますが)
初日初回は舞台挨拶ということで、座席指定の客席は満員です。
初回は予告編なしで10:00上映開始。
チャイムがなって客電が落ち、さあ・・・。
さあ・・・さあ・・・・・・・・・・
あれ?
例の「STOP 映画泥棒」が流れ、角川映画さまの青い画面が出ますが違和感が。
無音です。サイレントです。
活動大写真です。音声が出ません~。
ハプニングです^^;。
公開初日のハプニングで思い出されるのは昨年11月1日、「その日のまえに」初日。
監督、キャストほかの皆さまが登壇し舞台挨拶の真っ最中、
永作さんが出演舞台の時間の都合で先に退席された直後、
ブレーカーが落ちて場内(しかも廊下はOKで客席だけ。)が真っ暗に。。。
2008年11月6日 「その日のまえに」公開初日レポ (←詳細は当日記事ご参照^^)
再び客電がついて5分、10分・・・。
客席は不思議と静か。
騒然とすることもなく再開を待っています。
(時々、復旧に奔走されているスタッフの方の足音やら声も聞こえてきます)
観客の皆さまは、もともと公開初日かつ舞台挨拶つきの
特別な非日常の上映回に足を運んだわけですから、
このハプニングも楽しんでいるようでした
(スタッフの方々には申し訳ないと思いつつ、かくいう小生もその1人^^。)
通常上映と違い、マスコミも含めて多くの照明機器なども使用される初日は消費電力も多いでしょうし、
いつもはない数多くの配線がなされて思わぬハプニングにつながるのかもしれません。
この時ふと思ったのはもしかして・・・
いけちゃん、いるの?いけちゃんのいたずらかなぁと(笑)。
やがて復旧し、支配人さまのお詫びの放送があり上映が開始されました。
舞台挨拶があるからと上映を早めたわけですが、その分は費やしてしまいました。
(早めたからこそ、後ろに影響しなかったわけですね)
作品自体は決して派手ではありませんが、
遠い昔、自分の中にもあったいろいろな感情がよみがえり、
前宣伝にたがわず何度も涙腺が決壊しそうになります^^;。
原作者の西原理恵子さんの故郷である高知の漁村の夏の風景が、とても懐かしい気持にさせます。
これでロケ地めぐりに行かれる方もおられるのではないでしょうか。
本編が終わりいよいよ舞台挨拶です。
客電がついて場内が明るくなり、
まず支配人さまが前に立って上映遅延についてお詫びのご挨拶。
でも客席では皆にこにこ。
拍手も起こります。
作品の素晴らしさ、その余韻が残る場内、そんなことはすっかり忘れさせてしまっています。
報道陣がスタンバイするなか、司会のフリーアナウンサー魚住りえさんの紹介で、
大きな拍手のなか、関係者が順に入場されます。
原作者の西原理恵子さん、清ジイ役のモト冬樹さん、お母さん役のともさかりえさん、
主演のぼくことヨシオ役の深澤嵐くん(&いけちゃん人形)、お父さん役の萩原聖人さん、
そして蓮佛美沙子さん、
最後に大岡俊彦監督。
蓮佛さんは夏らしいモノトーンの大きな縦縞、
ノースリーブのワンピース風ドレスで、とても涼しげです。
最初はちょっと緊張の面持ちでしたが、壇上にあがると緊張も解けたのか、笑顔に。
今回の作品で、蓮佛さんは、2役・・・いや、3役?で、はっちゃけた大変身ぶりに大注目です♪
司会の魚住さんから、紹介を兼ねて、いろいろ質問が。
-ボクことヨシオ役の深澤嵐さん。ひとことお願いします。
初日1回目に来ていただきありがとうございます。
去年の夏、西原さんの出身地・高知で撮影しました。
(子役の仲間たちと)みんな仲良くなれて楽しく撮影できました。ぜひ宣伝してください(笑)。
-続いてお母さんことミツコ役のともさかりえさん。
初日にこんなたくさんの方に 足を運んでいただき、本当にうれしいです。
ぜひ、今日の気持ちを持ち帰って
ご家族やお友達にもお伝えいただき、2度3度と劇場においでいただければ嬉しいです。
-お父さんことシゲユキ役の萩原聖人さん。
他にもたくさんの大作映画、公開初日とかぶっているなか、
地味ですが一番面白い映画を選んで いただきありがとうございます。
今日は大人が駆り出されてここ(壇上)にいますが、
主役はあくまでも去年の夏、本当に頑張った、ヨシオをはじめとする子どもたちです。
子供たちに惜しみない拍手をいただければ、自分たち大人はとてもうれしいです。
-清ジイ役のモト冬樹さん。
牛乳配達の空手の達人という訳のわからない役でしたが、子供たちと一緒に楽しく撮影できました。
高知がとても暑くて、頭皮によくないんじゃないか、と(笑)。
素晴らしい作品ができました。たくさんの方に見ていただけたら、とてもうれしいです。
-みさこ、ミサエ役の2役を演じた蓮佛美沙子さん。
皆さんこんにちは。蓮佛美沙子です。
今回2役をやらせていただきましたが、お分かりのように、
ある意味3役のような気持ちでやらせていただきました。
本当に子供たちがキラキラ輝いていて、
監督独特の温かさというようなものがたっぷり詰まった作品だと思うので、
またいろいろな人とご一緒に 見に来てください。
-原作者、西原理恵子さん。
今日は本当にありがとうございました。
息子のランドセルの裏の小さな落書きがまさかこんなふうになるなんて。
もっとちゃんと丁寧に書いておけばよかった(笑)。
いろいろな現場で漫画を描きますが、初めての恋愛漫画です。
-大岡俊彦監督。
皆さんご存知かもしれませんが、自分はこの作品でデビューです。
昨夜「誰もいなかったらどうしよう・・・」
と眠れませんでした。ト○ンスフォーマー初日や~、剱岳も面白そう~・・・
と心配でしたが、皆さん、こちらに来ていただいて、ありがとうございました。
<続く>
しげぞー