七瀬の土地を訪ねて④~桐畑地下道編~

ひがしざわ 

2009年07月31日 08:00

高村刑事:「マジシャンはどこだ!」

第2回「危険な力」で、未知能力のひとつである予知能力により、
次の連続通り魔事件のイメージを見た恒介(塩谷瞬さん)が、
犯行を防ぐためにマジックバーを飛び出し、
それを追いかける高村刑事(市川亀治郎さん)たち。
とてもスピーディーな展開に、目が離せませんでしたね。


(JR京浜東北線線路脇)

ふたりが駆け抜けたこのシーンは、JR京浜東北線大井町~
大森駅間の線路脇(品川区大井六丁目17番付近)で撮影されています。

恒介:「やめろ!」


(桐畑地下道プレート)

間一髪間に合わず、女性を刺した犯人と恒介が接触した場所が、
桐畑地下道(品川区大井六丁目21番)です。


(地下道階段)


(地下道内)

高村刑事:「動くな!」

高村刑事が恒介に拳銃を向けたシーン。



さて、ドラマをご覧になられていた方のなかには、
トンネルの途中にある鏡のようなものは何だろう?と
不思議に思われた方もいるかもしれません。
近づいてみると…



実は桐畑地下道のすぐ脇には、縄文式土器で有名な大森貝塚遺跡があるのです。
オブジェは、大森貝塚発掘調査で出土した実物の貝殻を使用し、
貝塚の断面を再現した復元模型でした。



アメリカ人の動物学者エドワード・S・モースが
来日して初めて上京した明治10年6月19日、
横浜から新橋に向かう汽車の窓から、
大森駅を過ぎて直ぐの崖に貝殻が積み重なっているのを発見し、
東京大学の教え子たちと同年9月頃から発掘調査を行いました。
これが大森貝塚のはじまりです。
この発掘は日本初の学術的発掘であり、調査報告書の発行も初めてのことでした。
このことから大森貝塚は「日本考古学発祥の地」と呼ばれています。
モースたちの発掘した大森貝塚の出土品は国の重要文化財に指定され、
現在東京大学に保管されています。


(大森貝塚)

都心の真っ只中にありながら、突然現れる遺跡にタイムスリップを感じる不思議な空間です。

りょう

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