(銀座通りを進むハナミズキのボードカー)
「先程、向井さんからは、早く作品を観ていただきたいという話もありましたが、
もう少しお話を伺ってもよろしいですか」との赤荻アナの言葉に会場から大拍手。
引き続き、キャストの皆さんへの質問コーナーへと移ります。
質問のひとつ目が、新垣さんへ
「本作品には、企画段階から関わってこられたということなのですが、
ご自身にとって、どんな位置づけの映画になりましたか。」という質問。
「企画段階と言うか、脚本になるちょっと前の大体のストーリーが出来上がっている段階で
色々と話を聞いていただいたのですが、そういう事ですとか、
あと、英語だったり、海外の撮影だったり、
10年間という長い歳月を演じなければいけなかったりと、色々な挑戦があった作品ですし、
半年間をかけての撮影も始めてでしたし、凄く濃い時間を過ごさせていただいて、
本当に思い出の強い、大事な作品になりました。」…と
最後に「噛まずに言えた。」とはにかむ可愛らしい新垣さんです。
これには、会場からこの日一番の拍手喝采。
「皆様から暖かい拍手をいただきましてありがとうございます。」とすかさず返す赤荻アナ。
次に、生田さんへの質問。
「以外にも初の本格ラブストーリーということで、
お相手が新垣さんだったのですが、共演されてどうでしたか。」
会場からのクスクスという笑いの渦にまずは「なんだよ!」とひと言。
「お相手…、いや、凄く素晴らしい女優さんだなと思いました。
本当に何でしょう、心が凄く透き通っているというか、
きちんと僕の台詞とかもちゃんと…」と言いながら
自分で段々照れてくる生田さんに、会場からまたまた笑いが起こり、
「なんだよ!」とふたたび。
気を取り直して、「ちゃんと感情がきちんと動くというか、
僕の言う台詞ひとつひとつをちゃんと
心から聞こうとしてくれている感じが凄くして、
一緒にやっていて凄くたくさんの刺激を受けました。」
これには思わず「どうしたんですか、照れてるんですか。」と突っ込みを入れる赤荻アナ。
「みんなが笑うからだよ!」と返す生田さん。
今度は逆に、「新垣さんは、生田さんと共演されてみていかがでしたか。」との質問に
「こちらから出していくものを、どんと構えて受け止めてくれるというか、
撮影の合間にもみんなでコミュニケーションをとる空気を作ってくださいましたし、
本当に色々な面で助けていただいて、感謝しています。」と新垣さん。
ここでもう一度「照れてますか」と生田さんにぶつける赤荻アナ。
会場の何とも言えないシーンとした雰囲気に、「何か変なことしたかな」とボソッと話す新垣さん。
「多分、俺が笑われているんだよ」と返す生田さん。
「いや、もう素敵な方です。」と返す新垣さんでした。
(釧路川河口)
引き続き、向井さんへの質問になるのですが、赤荻アナが質問を出だしで噛んでしまいます。
本職のアナウンサーなのに(笑)
これには、生田さんも「へいへいへーい」と反撃です。
場内は大爆笑の渦。
「僕は大丈夫です。」と仕切りなおして、
「テレビCMでも使われていた印象的な台詞がありますが、
あの台詞を言うにはかなりの勇気が必要だと思うのですが。」という質問。
「そうですね。僕もプライベートでそういう台詞を言う経験がないので、
どういうものか分からないけど、やはり重い台詞だなと思いました。
彼のキャラクターは、あまり重いというよりは割とにこやかな性格の人だとは思うのですが、
その中でも、一人の女性に対して、その人の人生を動かすことになるような台詞になると思うので、
言うほうも緊張しますね。」と向井さん。
こちらも「新垣さんと共演されてみていかがでしたか」という質問には、
「僕は本当にこの映画では新垣さんとのシーンばかりで、
斗真とは、一回ぐらいしかすれ違うシーンがなかったのですが、
非常に寂しい思いをしていました(笑)。
本当にたくさんの人が出ていらっしゃる作品なので、ちょっと損をしたなと。
もっと色々な人に出会いたかったという感じがします。
でも、新垣さんと共演させていただいたのは今回が初めてなのですが、挨拶をしに行ったときから、
斗真も言っていましたけれども、透明感がもう…」とここで新垣さんと目線が合ってしまう向井さん。
思わず「これ恥ずかしいなぁ」と向井さん。
「本当に、ひと言で、言葉で言うと、とても薄っぺらくなりそうで、あんまり言いたくはないのですが、
色々なことを考えていらっしゃる人ですし、女優さんというより一人の女性として素敵な方だなと思います。」
と続ける向井さんに、会場から暖かい拍手が。
「凄いですね。生田さんの時には起こらなかった拍手が、いま。」と突っ込む赤荻アナ。
「いいじゃないかよ。」と生田さん。
「事実だけを述べました。」と赤荻アナ。
「ちょいちょいくるなぁ~。」と生田さん。
これには、土井監督からすかさず「今日はボケ担当で来ている訳ではないんだから」とひと言フォローが。
ここは本当に、さながらボケとツッコミの漫才のような楽しい会話のキャッチボールとなりました。
続く
りょう