おのみちまちあるき。。。第48話「いざ、お山に。」 後篇
橋を渡るとまもなく本格的な山道に。
かなりの傾斜です。頂上近くまでこのような風景が続きます。
この先に目的地があると知らなけば、
なかなか奥へ進んでゆく「勇気」が出ませんね^^;。
沿道には33体の石仏が立ち並んでいます。
地蔵菩薩や如意輪観音菩薩、十一面観音菩薩に、先回ご紹介の六地蔵様など。
お名前とそれぞれの真言が書かれた看板が添えられています。
真言とは大日経など密教の経典にある真実の言葉という意味で、
仏の言葉を言います。
真言宗の「真言」もこれに由来。
真言は音が重要なので、翻訳せず梵語(サンスクリット)をそのまま音読します。
そういえば「日限地蔵尊」にもお地蔵様の真言が書かれていました。
確か・・・おんかかかびさんまえいそわか、でした。)
立ち並ぶ観音様、これが「観音のこみち」という名前の由来です。
無事に登頂できるよう、見守ってくださっているような、フシギな気配が漂っています。
(うっそうと暗いものの、コワくもなくて、むしろ心強く落ち着くのです)
信仰心や宗教的な背景などが特になくとも、自然と、1体ずつ通り過ぎる時には
感謝の気持ちが湧いてきて、手を合わせながらのぼってゆくことになるのでした。。
歩くことおよそ20分、ようやく空が見え、開けた場所にやってきました。
尾道の町が一望できます。
まだ8合目ですが、山麓から見えた1番上近くまで来たのですね。
林の中は山道にありがちな丸太の階段でしたが、ここまで来ると石材を組み合わせた石段や、
巨石の一部を階段状に削った場所が増えてきます。
鳥居が見えてきました。
鳥居の側の岩に「心」と刻まれています。
この鳥居が浄土寺奥の院の参道の入り口になるのです。
心を洗い、参拝しましょう。(え?お寺なのに鳥居?)
しげぞー