3つ目のお寺<曹洞宗 高安山龍泉寺>を訪ねました。
龍泉寺(りゅうぜんじ)のご説明を致しましょう。
-海津城将高坂弾正昌信が母の菩提を弔うために建立したという。
明徳寺四世円室是鑑の隠居寺であったともいわれる。
寛文8年(1668)、禰津八郎右衛門直次が中興開基し、その戒名から山号がつけられたという。
『塊鑑つちくれかがみ』では、当寺が建つ御安町から『後安山』であったのではないか、
それが『高』に代わったのではないかと記している。
隠居寺であったこと、御安町に建つことを案ずれば、そうかもしれない。-
昨年新しく建てられた門と本堂はきらびやかです。
寺額の上に鳥の彫刻が見えますが、うずらでしょうか。
そして今回の寺巡りのハイライト、毎年1/16日にしか拝見できない
山口雪嶺作「大閻魔大王図だいえんまだいおうず」です。
ご住職様にご案内頂きました。
畳八畳分の大きさと迫力に思わず声が上がります。
-大廿世廓導師の代、伊勢町の総大世話人瀧澤兵蔵を中心として制作を依頼した。
雪嶺は伊勢町の小林輔三郎の家に泊まりこみ、明治27年1月1日から15日間かけて描かれた。
毎年1月16日に本堂に掲げ、法要が営まれている。-
昔はここに閻魔堂があり、大きな閻魔像があったのですが、度重なる火災があったため、
善光寺へ一時預かって頂いたところ、善光寺にそのまま留置かれることになり、
像がなくなり寂しいと嘆いた地元の方の要望で山口雪嶺が15日間で一気呵成に描き上げられたそうです。
(その閻魔像は現在も善光寺の本堂の左側にあり、拝観することができます。)
ご覧になりたい方は来年の1/16日をお忘れなく。
龍泉寺のご本尊様は釈迦如来像です。
禅寺でもありますので、達磨大師の像も拝観致しました。
こちらのご住職様はきさくな方でわかりやすく楽しくいろいろご説明下さり、
参加者は寒さも忘れて楽しくお話しを聞きました。
時間の都合でこちらには武家の信仰を集めた勇ましい<勝軍地蔵>があるのですが、
時間の都合で見ることができませんでした。
また是非訪れたいと思っています。
回った3寺は宗派は違いますが、松代藩真田家に大切に加護されたそうです。
そして松代では各お寺を訪ねてスタンプを集める行事もされており、
これもお寺巡りの楽しみの一つです。