「時をかける少女」ロケ地めぐり その15

ひがしざわ 

2010年06月14日 08:00

◎あかりが父から8ミリ映写機を借りるグラウンド:群馬県桐生市 新川公園
-手前の2つのベンチ、左側の木、そして左遠景のビルと、
  芝生のグラウンド越しに見える正面の店舗がポイントです。




「8ミリなんて観るのか」「うん。」「題名は?」「光の惑星。」「・・・。」
「どうしたの?」
「いや・・・よくあるタイトルか。古いダチと昔撮った作品と同じタイトルなんだ。」
のくだりではあかりの背景に、この風景が映りました。



 新川公園、もとは新川球場という野球場だったそうです。
 1927年、桐生中学(現・桐生高)が第13回全国中等学校優勝野球大会(夏の甲子園
 の前身)初出場を機に地元で野球熱が盛り上がり、プール併設の野球場が作られたとか。
 台風による川の決壊などの被害を乗り越え、使い続けられましたが、
 老朽化で1987年に解体、跡地は公園として整備されました。
 地方球場ながら、落成記念として早稲田大VS法政大戦などいくつも大きな試合が開催され、
 終戦直後はプロ野球東西対抗戦が行われたそうです。
 (早実時代の王貞治氏も、桐生高との練習試合でマウンドに上がっているとか。)

 ちなみに、この近くにある、桐生厚生総合病院さまは、劇中の病院として登場しました。



映画のラスト、タイムリープや淡い恋、辛い別れを経験し(全て記憶は消えましたが)
人間的にひとまわり大きくなった?あかりが、
未来に向かって笑顔で一歩踏み出してゆくシーンで、
「何か分からないけれど感無量な気分で」満開の桜を見つめます。
(思えば、父からの電話をとるシーンでも「はい、芳山です」の語尾が、映画冒頭の
 今風ギャル口調から、落ち着いたものに変わりましたね。70年代色に染まったのか、
 成長したのか。。。両方でしょうね♪)

1年前は4/13ころが満開で撮影したそうですが、今年は遅くまで春の雪、
桜と雪の組み合わせとなりました。



しげぞー

(続く)

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