2012年を振り返って
2012年も残すところ今日1日となりました。
皆さま、どんな年の瀬をお過ごしでしょうか。
2012年も数多くの映画たちとスクリーンで出逢いました。
映画の受けとめ方は観る人それぞれによって異なりますし、肩肘を張って映画を鑑賞したくはないので、いつも評論は控えさせていただいているのですが、今年りょうがスクリーンで出逢った作品たちのタイトルをご紹介しながら、今年を振り返っていきたいと思います。
…と言いつつ、自分が今年出逢った作品の中から、来年のキネマ旬報ベストテンに何作品が入るのか、毎年密かに楽しみにしているのですが(笑)
(りょうの鑑賞順で掲載します)
1『連合艦隊司令長官山本五十六』(成島出監督)
2『ロボジー』(矢口史靖監督)
3『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(イギリス)
4『Documentary of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』(高橋栄樹監督)
5『麒麟の翼~劇場版・新参者』(土井裕泰監督)
6『しあわせのパン』(三島有紀子監督)
7『荒川アンダーザブリッジ』(飯塚健監督)
8『王様ゲーム』(鶴田法男監督)
9『ドットハック~セカイの向こうに』(松山洋監督)
10『はやぶさ 遥かなる帰還』(瀧本智行監督)
11『逆転裁判』(三池崇史監督)
12『僕達急行A列車で行こう』(森田芳光監督)
13『汽車はふたたび故郷へ』(フランス・グルジア合作)
14『キツツキと雨』(沖田修一監督)
15『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(アメリカ)
16『生きているものはいないのか』(石井岳龍監督)
17『ライアーゲーム~再生』(松山博昭監督)
18『父の初七日』(台湾)
19『RIVER』(廣木隆一監督)
20『3・11 日常』(わたなべりんたろう監督)
21『大津波のあとに』(森元修一監督)
22『槌音』(大久保愉伊監督)
23『戦火の馬』(アメリカ)
24『種まく旅人~みのりの茶』(塩屋俊監督)
25『軽蔑』(廣木隆一監督)
26『この空の花~長岡花火物語』(大林宣彦監督)
27『此の岸のこと』(外山文治監督)
28『木漏れ日の家で』(ポーランド)
29『さびしんぼう』(大林宣彦監督)
30『僕らがいた 前篇』(三木孝浩監督)
31『ももへの手紙』(沖浦啓之監督)
32『私の叔父さん』(細野辰興監督)
33『センチメンタルヤスコ』(堀江慶監督)
34『僕等がいた 後篇』(三木孝浩監督)
35『テルマエ・ロマエ』(武内英樹監督)
36『マーガレットサッチャー 鉄の女の涙』(イギリス)
37『別離』(イラン)
38『カントリーガール』(小林達夫監督)
39『シグナル~月曜日のルカ』(谷口正晃監督)
40『道~白磁の人』(高橋伴明監督)
41『希望のシグナル~自殺防止最前線からの提言』(都島伸也監督)
42『スープ~生まれ変わりの物語』(大塚祐吉監督)
43『図書館戦争~革命の翼』(浜名孝行監督)
44『私の悲しみ』(堀内博志)
45『エイトレンジャー』(堤幸彦監督)
46『西鶴一代女』(溝口健二監督)
47『おおかみこどもの雨と雪』(細田守監督)
48『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八監督)
49『The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛』(フランス・イギリス合作)
50『Another アナザー』(古澤健監督)
51『ふじ学徒隊』(野村岳也監督)
52『あなたへ』(降旗康男監督)
53『BRAVE HEARTS 海猿』(羽住英一郎監督)
54『放課後ミッドナイターズ』(竹清仁監督)
55『聴こえない、ふりをしただけ』(今泉かおり監督)
56『夢売るふたり』(西川美和監督)
57『夏の祈り』(坂口香津美監督)
58『天地明察』(滝田洋二郎監督)
59『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(本広克行監督)
60『鍵泥棒のメソッド』(内田けんじ監督)
61『放射能を浴びたX年後』(伊藤英朗監督)
62『コッホ先生と僕らの革命』(ドイツ)
63『BUNGO~ささやかな欲望~見つめられる淑女たち』(冨永昌敬・西海謙一郎・熊切和嘉監督)
64『BUNGO~ささやかな欲望~告白する紳士たち』(関根光才・山下敦弘・谷口正晃監督)
65『ヴァンパイア』(岩井俊二監督)
66『青い山脈』(今井正監督)
67『ツナグ』(平川雄一朗監督)
68『新しい靴を買わなくちゃ』(北川悦吏子監督)
69『文京ゆかりの文人たち~観潮楼をめぐって』(時枝俊江監督)
70『安寿と厨子王』
71『高瀬舟』(工藤栄一監督)
72『渾身~KON-SHIN』(錦織良成監督)
73『HOME~愛しの座敷わらし』(和泉聖治監督)
74『ミッドナイト・イン・パリ』(スペイン・アメリカ合作)
75『悲歌』(高林陽一監督)
76『石ッころ』(高林陽一監督)
77『さすらい』(高林陽一監督)
78『石が呼ぶ』(高林陽一監督)
79『ほくろのある風景』(高林陽一監督)
80『むさしのいのち』(高林陽一監督)
81『ひなのかげ』(高林陽一監督)
82『淀川長治物語~神戸篇・サイナラ』(大林宣彦監督)
83『HOUSE ハウス』(大林宣彦監督)
84『小野寺たまこの初恋』(杉目七瀬監督)
85『あの娘が海辺で踊ってる』(山戸結希監督)
86『Her Res~出会いをめぐる三分間の試問3本立て~』(山戸結希監督)
87『NINJA PROJECT』(TETSUYA SHIMOKADO監督)
88『センシティブ』(鴻池和彦監督)
89『シラン』(柴山健次監督)
90『口腔盗聴器』(上原三由樹監督)
91『転校生』(金井純一監督)
92『桜トイレ』(赤羽健太郎監督)
93『指輪をはめたい』(岩田ユキ監督)
94『わが母の記』(原田眞人監督)
95『終の信託』(周防正行監督)
96『希望の国』(園田温監督)
97『その夜の侍』(赤堀雅秋監督)
98『わたしたちの宣戦布告』(フランス)
99『JAPAN IN A DAYS』(フィリップ・マーティン、成田岳監督)
100『綱引いちゃった!』(水田伸生監督)
101『北のカナリアたち』(阪本順治監督)
102『るろうに剣心』(大友啓史監督)
103『サンタクロースをつかまえて』(岩淵弘樹監督)
104『のぼうの城』(犬童一心・樋口真嗣監督)
105『最強のふたり』(フランス)
106『グッモーエビアン!』(山本透監督)
107『レ・ミゼラブル』(イギリス)
今年度大学生活ラストイヤーの蓮佛美沙子さんの出演作は2本。主演の『RIVER』と関ジャニ∞さんと共演した『エイトレンジャー』。『RIVER』は、舞台挨拶の様子をレポートとしてお届けしましたが、秋葉原の殺傷事件を題材とした難しい作品を見事に演じられました。また『エイトレンジャー』では、キュートな一面も。蓮佛さんの「肘テツ!」は、とても印象的でした。舞台挨拶では紅一点、公開時の季節に合わせた白地に花柄をあしらった可愛らしい浴衣姿での登壇となりました。
多くの表現者の心のスクリーンが真っ白となり、表現能力を失った昨年3月11日の東日本大震災。1年後を迎えた3月には、震災に関する数多くの映像作品が公開されました。
「忘れられるということが大槌町民にとって一番怖いこと」と話されたのは、映画『槌音』の大久保愉伊監督。『転校生さよならあなた日記』でも、被災地と想いをつなぎ続けるために、被災地レポートを連載しました。
また、現在、深谷シネマさんでは、被災地復興支援の『幸福の黄色いハンカチプロジェクト』を実施しています。先日、りょうもメッセージを綴ってきました。

(詳細は、こちらの記事から)
そして、今年は邦画の話題作が多かった印象があります。
テレビ発のヒット作『BRAVE HEARTS 海猿』、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』や原田眞人監督の『わが母の記』、滝田洋二郎監督の『天地明察』、周防正行監督の『終の信託』、高倉健さん主演の『あなたへ』、吉永小百合さん主演の『北のカナリアたち』などなど…
また、日本が誇るアニメーション作品も『ももへの手紙』、『おおかみこどもの雨と雪』など印象に残る作品が多かったように思います。
そんな中、特にりょうが印象に残った邦画作品をあげると
・『しあわせのパン』
・『荒川アンダーザブリッジ』
・『種まく旅人~みのりの茶』
・『キツツキと雨』
・『スープ~生まれ変わりの物語』
・『鍵泥棒のメソッド』
・『桐島、部活やめるってよ』
・『北のカナリアたち』
・『るろうに剣心』
・『グッモーエビアン!』
(『この空の花~長岡花火物語』と『シグナル~月曜日のルカ』は、自身の出演作なので含めていません。初めてのエキストラ出演にも関わらず、両作品ともスクリーンに登場させていただきました。大林宣彦監督、谷口正晃監督&上野彰吾撮影監督、ありがとうございました。中でも『この空の花~長岡花火物語』での加藤雄大撮影監督からの演技指導は忘れられない昨夏の想い出となりました。)
『北のカナリアたち』、『グッモーエビアン!』、『レ・ミゼラブル』など、歌はより直接的に心に響いて、私たちの魂を揺さぶるものなのだなぁ、と歌の素晴らしさを再認識させられた作品も多かったような気がします。
歌の力と言えば、5月『この空の花~長岡花火物語』の全国公開に合わせて開催された長岡のエキストラ仲間の手創りによる『空花音楽祭』のレポートを掲載させていただきましたが、10月深谷で催された『ムジカ・キャロ with 響道宴』での和太鼓とジャズピアノの調べに乗せた、オリジナルの歌詞付きの『この空の花メインテーマ』は、夏に見た長岡花火を想い出し感動的でした。

また『ツナグ』の橋本愛さん、『BUNGO~幸福の彼方』の波瑠さんの演技には、『転校生~さよならあなた』で初めて蓮佛美沙子さんに出逢ったときのような衝撃を受けました。
今年は橋本愛さんの年でもありましたね。今年りょうが鑑賞した橋本愛さんの出演作だけでも、『HOME~愛しの座敷わらし』・『スープ~生まれ変わりの物語』・『Another アナザー』・『桐島、部活やめるってよ』・『BUNGO~鮨』・『ツナグ』の6本。ちなみに『貞子3D』を観ていれば今年の出演作コンプリートでしたが、ホラーは苦手なので(笑)。
『グッモーエビアン!』の三吉彩花さん、今年舞台『私が欲しいカラダ』や『ウエディング・ドレス』で出逢った土屋史子さんも含めて、これからの日本映画界をぜひ引っ張っていただきたい四人です。
そして、映画という映像表現を心から愛し、映画の未来に心を寄せる数多くの監督やスタッフ、これからの映画界を担っていく若い才能あるキャストの皆さんと直接お話しをする機会をいただいた年でもありました。

(『RIVER』廣木隆一監督)

(『シグナル~月曜日のルカ』谷口組・三根梓さん、『BUNGO~幸福の彼方』谷口組・波瑠さん・三浦貴大さん

(『るろうに剣心』大友啓史監督、『この空の話~長岡花火物語』大林宣彦監督)
このような貴重な機会をご提供いただいた、深谷シネマ&シネマかふぇ七ツ梅結房(旧ててて亭)さま、伊参映画祭&シネマDEりんりんさま、高田世界館&上越映画鑑賞会さま、ありがとうございました。
今年は数多くの作品と出逢いましたが、その中でも大林監督『この空の花~長岡花火物語』は、6劇場で9回。谷口監督『シグナル~月曜日のルカ』は、7劇場で12回、鑑賞しました。劇場の雰囲気や観客の喜怒哀楽も映画を完成させる大切な最後のワンピース。スクリーンが異なれば、また違った顔を作品に与えてくれます。特に長野松竹相生座・ロキシーと高田世界館で観た『シグナル~月曜日のルカ』は忘れられないものとなりました。
一昨年『アバター』の公開を機に、一気に広がった3D作品ですが、作品の舞台となった高田世界観で凱旋上映された『シグナル~月曜日のルカ』や作品の上映後にスクリーンを飛び出して物語の続きを映画の出演者が生の演劇で表現をするという珍しい試みがされた『あの娘が海辺で踊ってる』では、“リアル3D”を体験することができました。
嬉しいお知らせもありました。
『この空の花~長岡花火物語』が第4回TAMA映画賞で最優秀作品賞を受賞。
大林宣彦監督は、授賞に際し、
「馴染みの深いTAMA映画フォーラムで『この空の花~長岡花火物語』を高く評価してくださり、仰天・歓喜であります。3.11の映画どころではない状態の中で、生きるとは表現する事と、あの日の「混沌」をそのままに打ちまけ、再生への道筋を探ってみよう。書物ならば見聞録の随想の「徒然草」だし、美術ならば人の記憶を決して風化させぬ「ゲルニカ」の手法に倣えばよい。では「映像社会学」の教授の論文でよいかと覚悟したが、所詮、映画のジャンルに斯様なものは無し。で初心に戻って「個人映画」に徹し、持論の「芸術ジャーナリズム」を志向して「自主配給」を続け、ツイッターなどを通じて多くの多くの仲間の賛同を得る中、突然にTAMAの皆さんから「これは良い映画です」と。映画は見る人に発見され、語られる事で映画になる。『この空の花~長岡花火物語』がいま漸く「~映画」と成った事を、とても幸福に思っております。これはやっぱり映画だったんですね。皆さん有難う。」
とメッセージを寄せられています。

従来のような配給会社を通さずに口コミで広がっていった本作。年明けの各映画賞も楽しみです。
『この空の花~長岡花火物語』のヒロインは元木花、『シグナル~月曜日のルカ』のヒロインは杉本流花、『おおかみこどもの雨と雪』の母親の名前が花と、りょうの中での今年を表す漢字は、“花”となった2012年-
来る2013年は、どのような映画たちと出逢えるでしょうか。
作品たちはいつでも劇場で待っています。
2013年も皆さまが映画と共にありますように…
それでは、良い映画を!
(りょう)
皆さま、どんな年の瀬をお過ごしでしょうか。
2012年も数多くの映画たちとスクリーンで出逢いました。
映画の受けとめ方は観る人それぞれによって異なりますし、肩肘を張って映画を鑑賞したくはないので、いつも評論は控えさせていただいているのですが、今年りょうがスクリーンで出逢った作品たちのタイトルをご紹介しながら、今年を振り返っていきたいと思います。
…と言いつつ、自分が今年出逢った作品の中から、来年のキネマ旬報ベストテンに何作品が入るのか、毎年密かに楽しみにしているのですが(笑)
(りょうの鑑賞順で掲載します)
1『連合艦隊司令長官山本五十六』(成島出監督)
2『ロボジー』(矢口史靖監督)
3『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(イギリス)
4『Documentary of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』(高橋栄樹監督)
5『麒麟の翼~劇場版・新参者』(土井裕泰監督)
6『しあわせのパン』(三島有紀子監督)
7『荒川アンダーザブリッジ』(飯塚健監督)
8『王様ゲーム』(鶴田法男監督)
9『ドットハック~セカイの向こうに』(松山洋監督)
10『はやぶさ 遥かなる帰還』(瀧本智行監督)
11『逆転裁判』(三池崇史監督)
12『僕達急行A列車で行こう』(森田芳光監督)
13『汽車はふたたび故郷へ』(フランス・グルジア合作)
14『キツツキと雨』(沖田修一監督)
15『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(アメリカ)
16『生きているものはいないのか』(石井岳龍監督)
17『ライアーゲーム~再生』(松山博昭監督)
18『父の初七日』(台湾)
19『RIVER』(廣木隆一監督)
20『3・11 日常』(わたなべりんたろう監督)
21『大津波のあとに』(森元修一監督)
22『槌音』(大久保愉伊監督)
23『戦火の馬』(アメリカ)
24『種まく旅人~みのりの茶』(塩屋俊監督)
25『軽蔑』(廣木隆一監督)
26『この空の花~長岡花火物語』(大林宣彦監督)
27『此の岸のこと』(外山文治監督)
28『木漏れ日の家で』(ポーランド)
29『さびしんぼう』(大林宣彦監督)
30『僕らがいた 前篇』(三木孝浩監督)
31『ももへの手紙』(沖浦啓之監督)
32『私の叔父さん』(細野辰興監督)
33『センチメンタルヤスコ』(堀江慶監督)
34『僕等がいた 後篇』(三木孝浩監督)
35『テルマエ・ロマエ』(武内英樹監督)
36『マーガレットサッチャー 鉄の女の涙』(イギリス)
37『別離』(イラン)
38『カントリーガール』(小林達夫監督)
39『シグナル~月曜日のルカ』(谷口正晃監督)
40『道~白磁の人』(高橋伴明監督)
41『希望のシグナル~自殺防止最前線からの提言』(都島伸也監督)
42『スープ~生まれ変わりの物語』(大塚祐吉監督)
43『図書館戦争~革命の翼』(浜名孝行監督)
44『私の悲しみ』(堀内博志)
45『エイトレンジャー』(堤幸彦監督)
46『西鶴一代女』(溝口健二監督)
47『おおかみこどもの雨と雪』(細田守監督)
48『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八監督)
49『The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛』(フランス・イギリス合作)
50『Another アナザー』(古澤健監督)
51『ふじ学徒隊』(野村岳也監督)
52『あなたへ』(降旗康男監督)
53『BRAVE HEARTS 海猿』(羽住英一郎監督)
54『放課後ミッドナイターズ』(竹清仁監督)
55『聴こえない、ふりをしただけ』(今泉かおり監督)
56『夢売るふたり』(西川美和監督)
57『夏の祈り』(坂口香津美監督)
58『天地明察』(滝田洋二郎監督)
59『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(本広克行監督)
60『鍵泥棒のメソッド』(内田けんじ監督)
61『放射能を浴びたX年後』(伊藤英朗監督)
62『コッホ先生と僕らの革命』(ドイツ)
63『BUNGO~ささやかな欲望~見つめられる淑女たち』(冨永昌敬・西海謙一郎・熊切和嘉監督)
64『BUNGO~ささやかな欲望~告白する紳士たち』(関根光才・山下敦弘・谷口正晃監督)
65『ヴァンパイア』(岩井俊二監督)
66『青い山脈』(今井正監督)
67『ツナグ』(平川雄一朗監督)
68『新しい靴を買わなくちゃ』(北川悦吏子監督)
69『文京ゆかりの文人たち~観潮楼をめぐって』(時枝俊江監督)
70『安寿と厨子王』
71『高瀬舟』(工藤栄一監督)
72『渾身~KON-SHIN』(錦織良成監督)
73『HOME~愛しの座敷わらし』(和泉聖治監督)
74『ミッドナイト・イン・パリ』(スペイン・アメリカ合作)
75『悲歌』(高林陽一監督)
76『石ッころ』(高林陽一監督)
77『さすらい』(高林陽一監督)
78『石が呼ぶ』(高林陽一監督)
79『ほくろのある風景』(高林陽一監督)
80『むさしのいのち』(高林陽一監督)
81『ひなのかげ』(高林陽一監督)
82『淀川長治物語~神戸篇・サイナラ』(大林宣彦監督)
83『HOUSE ハウス』(大林宣彦監督)
84『小野寺たまこの初恋』(杉目七瀬監督)
85『あの娘が海辺で踊ってる』(山戸結希監督)
86『Her Res~出会いをめぐる三分間の試問3本立て~』(山戸結希監督)
87『NINJA PROJECT』(TETSUYA SHIMOKADO監督)
88『センシティブ』(鴻池和彦監督)
89『シラン』(柴山健次監督)
90『口腔盗聴器』(上原三由樹監督)
91『転校生』(金井純一監督)
92『桜トイレ』(赤羽健太郎監督)
93『指輪をはめたい』(岩田ユキ監督)
94『わが母の記』(原田眞人監督)
95『終の信託』(周防正行監督)
96『希望の国』(園田温監督)
97『その夜の侍』(赤堀雅秋監督)
98『わたしたちの宣戦布告』(フランス)
99『JAPAN IN A DAYS』(フィリップ・マーティン、成田岳監督)
100『綱引いちゃった!』(水田伸生監督)
101『北のカナリアたち』(阪本順治監督)
102『るろうに剣心』(大友啓史監督)
103『サンタクロースをつかまえて』(岩淵弘樹監督)
104『のぼうの城』(犬童一心・樋口真嗣監督)
105『最強のふたり』(フランス)
106『グッモーエビアン!』(山本透監督)
107『レ・ミゼラブル』(イギリス)
今年度大学生活ラストイヤーの蓮佛美沙子さんの出演作は2本。主演の『RIVER』と関ジャニ∞さんと共演した『エイトレンジャー』。『RIVER』は、舞台挨拶の様子をレポートとしてお届けしましたが、秋葉原の殺傷事件を題材とした難しい作品を見事に演じられました。また『エイトレンジャー』では、キュートな一面も。蓮佛さんの「肘テツ!」は、とても印象的でした。舞台挨拶では紅一点、公開時の季節に合わせた白地に花柄をあしらった可愛らしい浴衣姿での登壇となりました。
多くの表現者の心のスクリーンが真っ白となり、表現能力を失った昨年3月11日の東日本大震災。1年後を迎えた3月には、震災に関する数多くの映像作品が公開されました。
「忘れられるということが大槌町民にとって一番怖いこと」と話されたのは、映画『槌音』の大久保愉伊監督。『転校生さよならあなた日記』でも、被災地と想いをつなぎ続けるために、被災地レポートを連載しました。
また、現在、深谷シネマさんでは、被災地復興支援の『幸福の黄色いハンカチプロジェクト』を実施しています。先日、りょうもメッセージを綴ってきました。

(詳細は、こちらの記事から)
そして、今年は邦画の話題作が多かった印象があります。
テレビ発のヒット作『BRAVE HEARTS 海猿』、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』や原田眞人監督の『わが母の記』、滝田洋二郎監督の『天地明察』、周防正行監督の『終の信託』、高倉健さん主演の『あなたへ』、吉永小百合さん主演の『北のカナリアたち』などなど…
また、日本が誇るアニメーション作品も『ももへの手紙』、『おおかみこどもの雨と雪』など印象に残る作品が多かったように思います。
そんな中、特にりょうが印象に残った邦画作品をあげると
・『しあわせのパン』
・『荒川アンダーザブリッジ』
・『種まく旅人~みのりの茶』
・『キツツキと雨』
・『スープ~生まれ変わりの物語』
・『鍵泥棒のメソッド』
・『桐島、部活やめるってよ』
・『北のカナリアたち』
・『るろうに剣心』
・『グッモーエビアン!』
(『この空の花~長岡花火物語』と『シグナル~月曜日のルカ』は、自身の出演作なので含めていません。初めてのエキストラ出演にも関わらず、両作品ともスクリーンに登場させていただきました。大林宣彦監督、谷口正晃監督&上野彰吾撮影監督、ありがとうございました。中でも『この空の花~長岡花火物語』での加藤雄大撮影監督からの演技指導は忘れられない昨夏の想い出となりました。)
『北のカナリアたち』、『グッモーエビアン!』、『レ・ミゼラブル』など、歌はより直接的に心に響いて、私たちの魂を揺さぶるものなのだなぁ、と歌の素晴らしさを再認識させられた作品も多かったような気がします。
歌の力と言えば、5月『この空の花~長岡花火物語』の全国公開に合わせて開催された長岡のエキストラ仲間の手創りによる『空花音楽祭』のレポートを掲載させていただきましたが、10月深谷で催された『ムジカ・キャロ with 響道宴』での和太鼓とジャズピアノの調べに乗せた、オリジナルの歌詞付きの『この空の花メインテーマ』は、夏に見た長岡花火を想い出し感動的でした。

また『ツナグ』の橋本愛さん、『BUNGO~幸福の彼方』の波瑠さんの演技には、『転校生~さよならあなた』で初めて蓮佛美沙子さんに出逢ったときのような衝撃を受けました。
今年は橋本愛さんの年でもありましたね。今年りょうが鑑賞した橋本愛さんの出演作だけでも、『HOME~愛しの座敷わらし』・『スープ~生まれ変わりの物語』・『Another アナザー』・『桐島、部活やめるってよ』・『BUNGO~鮨』・『ツナグ』の6本。ちなみに『貞子3D』を観ていれば今年の出演作コンプリートでしたが、ホラーは苦手なので(笑)。
『グッモーエビアン!』の三吉彩花さん、今年舞台『私が欲しいカラダ』や『ウエディング・ドレス』で出逢った土屋史子さんも含めて、これからの日本映画界をぜひ引っ張っていただきたい四人です。
そして、映画という映像表現を心から愛し、映画の未来に心を寄せる数多くの監督やスタッフ、これからの映画界を担っていく若い才能あるキャストの皆さんと直接お話しをする機会をいただいた年でもありました。

(『RIVER』廣木隆一監督)

(『シグナル~月曜日のルカ』谷口組・三根梓さん、『BUNGO~幸福の彼方』谷口組・波瑠さん・三浦貴大さん

(『るろうに剣心』大友啓史監督、『この空の話~長岡花火物語』大林宣彦監督)
このような貴重な機会をご提供いただいた、深谷シネマ&シネマかふぇ七ツ梅結房(旧ててて亭)さま、伊参映画祭&シネマDEりんりんさま、高田世界館&上越映画鑑賞会さま、ありがとうございました。
今年は数多くの作品と出逢いましたが、その中でも大林監督『この空の花~長岡花火物語』は、6劇場で9回。谷口監督『シグナル~月曜日のルカ』は、7劇場で12回、鑑賞しました。劇場の雰囲気や観客の喜怒哀楽も映画を完成させる大切な最後のワンピース。スクリーンが異なれば、また違った顔を作品に与えてくれます。特に長野松竹相生座・ロキシーと高田世界館で観た『シグナル~月曜日のルカ』は忘れられないものとなりました。
一昨年『アバター』の公開を機に、一気に広がった3D作品ですが、作品の舞台となった高田世界観で凱旋上映された『シグナル~月曜日のルカ』や作品の上映後にスクリーンを飛び出して物語の続きを映画の出演者が生の演劇で表現をするという珍しい試みがされた『あの娘が海辺で踊ってる』では、“リアル3D”を体験することができました。
嬉しいお知らせもありました。
『この空の花~長岡花火物語』が第4回TAMA映画賞で最優秀作品賞を受賞。
大林宣彦監督は、授賞に際し、
「馴染みの深いTAMA映画フォーラムで『この空の花~長岡花火物語』を高く評価してくださり、仰天・歓喜であります。3.11の映画どころではない状態の中で、生きるとは表現する事と、あの日の「混沌」をそのままに打ちまけ、再生への道筋を探ってみよう。書物ならば見聞録の随想の「徒然草」だし、美術ならば人の記憶を決して風化させぬ「ゲルニカ」の手法に倣えばよい。では「映像社会学」の教授の論文でよいかと覚悟したが、所詮、映画のジャンルに斯様なものは無し。で初心に戻って「個人映画」に徹し、持論の「芸術ジャーナリズム」を志向して「自主配給」を続け、ツイッターなどを通じて多くの多くの仲間の賛同を得る中、突然にTAMAの皆さんから「これは良い映画です」と。映画は見る人に発見され、語られる事で映画になる。『この空の花~長岡花火物語』がいま漸く「~映画」と成った事を、とても幸福に思っております。これはやっぱり映画だったんですね。皆さん有難う。」
とメッセージを寄せられています。

従来のような配給会社を通さずに口コミで広がっていった本作。年明けの各映画賞も楽しみです。
『この空の花~長岡花火物語』のヒロインは元木花、『シグナル~月曜日のルカ』のヒロインは杉本流花、『おおかみこどもの雨と雪』の母親の名前が花と、りょうの中での今年を表す漢字は、“花”となった2012年-
来る2013年は、どのような映画たちと出逢えるでしょうか。
作品たちはいつでも劇場で待っています。
2013年も皆さまが映画と共にありますように…
それでは、良い映画を!
(りょう)