わんこ、その後。
3/18にこのブログで飼い主を探したわんこ、
わんこを助けて!保健所で保護犬 ←この記事はこちらをクリック☆
ひがしざわ、もらわれて行った先を伺わせて頂きました。
“エル”ちゃんと名付けられたそのわんこはもらわれてきたときはガリガリに痩せていて
飢えた経験からか、ご飯を始終欲しがる落ち着かない状態だったそうですが、
新しい優しい飼い主のお父さんとお母さんに見守られ、ちょっとふっくらして
素敵な犬小屋でのんびりお昼寝してました。
お父さん、お母さんが二人揃ってなでてくれたので大喜びのエルちゃん。
くるくる回って歓迎してくれました。

しかし、この後カメラを向けたのが怖かったのか、可哀想な位ぶるぶる震えて
犬小屋に入ってしまいました。
外は桜が咲き、ぽかぽか暖かく、もう誰もエルちゃんに怖い事をする人はいないのに。。。
どんなつらい日々がエルちゃんにはあったのでしょうか。
でもまた優しいお父さんとお母さんが辛抱強くなだめてくれて、最期にはひっくり返って
お腹をみせてくれたエルちゃんでした。
エルちゃんを引き取って頂いて、本当にありがとうございました。
3/18の記事を読んで心配して下さった皆様もありがとうございました。
4/19の週間長野に長野市保健所さんの“ペットを保健所にやらないで!”という記事が
載りました。
病気になった犬猫をお金がかかるからと治療を拒んで保健所に持ち込む方がいらっしゃるそうです。
そういう方は今後動物を飼って欲しくないと保健所さんは訴えます。
どうか、無責任な飼い主がいなくなり、すべてのペットが幸せに天命をまっこうできる
世の中になりますように。
明日はしげぞー様による、尾道の観光案内わんこ、どびんちゃんが登場します。
どびんファンの皆様、お楽しみに。
わんこを助けて!保健所で保護犬 ←この記事はこちらをクリック☆
ひがしざわ、もらわれて行った先を伺わせて頂きました。
“エル”ちゃんと名付けられたそのわんこはもらわれてきたときはガリガリに痩せていて
飢えた経験からか、ご飯を始終欲しがる落ち着かない状態だったそうですが、
新しい優しい飼い主のお父さんとお母さんに見守られ、ちょっとふっくらして
素敵な犬小屋でのんびりお昼寝してました。
お父さん、お母さんが二人揃ってなでてくれたので大喜びのエルちゃん。
くるくる回って歓迎してくれました。

しかし、この後カメラを向けたのが怖かったのか、可哀想な位ぶるぶる震えて
犬小屋に入ってしまいました。
外は桜が咲き、ぽかぽか暖かく、もう誰もエルちゃんに怖い事をする人はいないのに。。。
どんなつらい日々がエルちゃんにはあったのでしょうか。
でもまた優しいお父さんとお母さんが辛抱強くなだめてくれて、最期にはひっくり返って
お腹をみせてくれたエルちゃんでした。
エルちゃんを引き取って頂いて、本当にありがとうございました。
3/18の記事を読んで心配して下さった皆様もありがとうございました。
4/19の週間長野に長野市保健所さんの“ペットを保健所にやらないで!”という記事が
載りました。
病気になった犬猫をお金がかかるからと治療を拒んで保健所に持ち込む方がいらっしゃるそうです。
そういう方は今後動物を飼って欲しくないと保健所さんは訴えます。
どうか、無責任な飼い主がいなくなり、すべてのペットが幸せに天命をまっこうできる
世の中になりますように。
明日はしげぞー様による、尾道の観光案内わんこ、どびんちゃんが登場します。
どびんファンの皆様、お楽しみに。
2008年04月30日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(2) │映画 大林宣彦監督 長野
「Beauty うつくしいもの」の初日舞台挨拶
先日このブログでもご紹介した長野県ロケ作品
「Beauty うつくしいもの」のいよいよ上映開始となります。
2/26記事 「Beauty うつくしいもの」マスコミ上映会 ←こちらをクリック☆

長野市での上映初日に舞台挨拶があり、
主役の片岡孝太郎さん(主役・半次)と後藤俊夫監督が登場されます。
以下、長野ロキシーさんの紹介を転記致します。
-当館にて公開予定の「Beauty うつくしいもの 」の
初日舞台挨拶が決定いたしました。
映画の舞台となっているのは、豊かな自然の残る伊那谷。
アルプスに抱かれたこの谷で、秋・冬・春・初夏の間ロケを敢行。
南アルプスと大鹿村歌舞伎が有名なこの地で生れた
本作品が、長野県で先行公開されることが決定致しました。
2008年5月10日(土)
*舞台挨拶は、1回目と2回目上映の間を予定しております
出演:片岡孝太郎さん(主役・半次)
後藤俊夫監督(「イタズ」「オーロラの下で」)-
“転校生 さよなら あなた”と同じく、多くの方が自分の住んでいる村や町の
美しさを改めて知るきっかけとなった作品。多くの方に見て頂きたいです。
片岡孝太郎さんの華麗な踊りも必見です。
合わせてテレビ特番も放映されるそう。こちらも必見ですね。
放映日時:5/6(日・祝)午前10:50~11:20
番組名:映画『Beauty』密着撮影記(仮称)
SBC信越放送さんにて。
「Beauty うつくしいもの」のいよいよ上映開始となります。
2/26記事 「Beauty うつくしいもの」マスコミ上映会 ←こちらをクリック☆

長野市での上映初日に舞台挨拶があり、
主役の片岡孝太郎さん(主役・半次)と後藤俊夫監督が登場されます。
以下、長野ロキシーさんの紹介を転記致します。
-当館にて公開予定の「Beauty うつくしいもの 」の
初日舞台挨拶が決定いたしました。
映画の舞台となっているのは、豊かな自然の残る伊那谷。
アルプスに抱かれたこの谷で、秋・冬・春・初夏の間ロケを敢行。
南アルプスと大鹿村歌舞伎が有名なこの地で生れた
本作品が、長野県で先行公開されることが決定致しました。
2008年5月10日(土)
*舞台挨拶は、1回目と2回目上映の間を予定しております
出演:片岡孝太郎さん(主役・半次)
後藤俊夫監督(「イタズ」「オーロラの下で」)-
“転校生 さよなら あなた”と同じく、多くの方が自分の住んでいる村や町の
美しさを改めて知るきっかけとなった作品。多くの方に見て頂きたいです。
片岡孝太郎さんの華麗な踊りも必見です。
合わせてテレビ特番も放映されるそう。こちらも必見ですね。
放映日時:5/6(日・祝)午前10:50~11:20
番組名:映画『Beauty』密着撮影記(仮称)
SBC信越放送さんにて。
2008年04月29日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │映画上映
春、清滝へ。

“転校生 さよならあなた”の<さびしらの水場>のロケ地となった長野市松代町の
清滝も、ふもとより少々遅く春本番を迎えました。

映画にも登場したあの“車”も見えますね。
大林監督の次回作の撮影の準備で、清滝に残してあった資材の回収に大林組の
大久保さんと増本さんがいらっしゃいました。
当江守代表もお手伝いに。

桜が咲き、草花たちが芽生えの季節で、撮影時とはちょっと違うのどかな清滝です。


さてさて、どんな資材の回収かと?
映画をご覧になり、このブログを読んでいただいている方はぴんとくるかもしれません。
(もちろん清滝阿弥陀堂を管理いただいている方の承諾済みでございます。)


見上げると撮影時にはあまり水が流れていなかった清滝こと“さびしらの水場”が
雪解け水で水量を増し、空中に勢いよく水しぶきを、きらきらと撒き散らしています。

遠く北アルプスはまだ雪が残っていますが、

ふもとは桃や杏の花が一斉に咲き、まさしく“里山の春”
大林映画の春の幕開けを祝っているかのようです。
2008年04月28日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │映画 大林宣彦監督 長野
松江哲郎監督松本に!
ドキュメンタリー映画の新しい旗手、松江哲郎監督が松本シネマセレクト様の
企画“松江哲郎監督特集!ドキュメンタリーが面白い!”に登場されます。
以下松本シネマセレクト様 ←詳しくはこちらをクリック☆
の情報より抜粋致します。
-4月29日(祝)
13:15 A面上映
◆『 あんにょんキムチ』(52分)
14:40 B面上映
◆『 童貞を。プロデュース』(85分)
各上映後松江監督のトークあり (予定)
場所:まつもと市民芸術館 小ホール
料金: 前売券 1,400円 (2作品観賞可)
当日券 一般1,800円 学生1,400円 (2作品鑑賞可)
どちらか1作品観賞ご希望の方 当日券のみ 800円均一
ゴールデンウィーク期間中だからこそ、いろいろな映画を見てみたいですね。
期待しています。
企画“松江哲郎監督特集!ドキュメンタリーが面白い!”に登場されます。
以下松本シネマセレクト様 ←詳しくはこちらをクリック☆
の情報より抜粋致します。
-4月29日(祝)
13:15 A面上映
◆『 あんにょんキムチ』(52分)
14:40 B面上映
◆『 童貞を。プロデュース』(85分)
各上映後松江監督のトークあり (予定)
場所:まつもと市民芸術館 小ホール
料金: 前売券 1,400円 (2作品観賞可)
当日券 一般1,800円 学生1,400円 (2作品鑑賞可)
どちらか1作品観賞ご希望の方 当日券のみ 800円均一

ゴールデンウィーク期間中だからこそ、いろいろな映画を見てみたいですね。
期待しています。
2008年04月27日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │映画上映
ルパン参上!
先日休暇を取ったばかりですので、今年のゴールデンウィークは遠くへあまり出かけたりせず、
花キャンバスの手伝いと映画三昧の予定のひがしざわです。
もうもう、朝から映画館をはしごするんだーの勢いです。
そこに素晴らしい長野松竹相生座・長野ロキシー様のゴールデンウィーク特別上映!

原作:モンキー・パンチ (C)TMS
以下ロキシー様の案内を抜粋して載せさせていただきますね。
ゴールデンウィーク 4月26日(土)~5月6日(火)の
朝一回9時30分よりモーニングショーを開催いたします。
■ルパン三世 くたばれノストラダムス!(’95)
4月26日(土)~30日(水)
監督:白土武
声の出演:栗田貫一 、増山江威子、 小林清志、井上真樹夫、
納谷悟朗、安達祐実、小松方正、檀ふみ 、大塚明夫
1995年/98分/ カラー ビスタ
前作より10年ぶりに公開された「ルパン三世」劇場版シリーズの第5弾。
■ルパン三世 カリオストロの城 (’79)
5月1日(木)~6日(火)
監督:宮崎駿
声の出演:山田康雄、小林清志、 増山江威子、
井上真樹夫、納谷悟朗 、島本須美、石田太郎
1979年/100分/ カラー ビスタ
『ルパン三世』劇場用アニメ映画第2作。
宮崎駿監督の快活な演出により、従来のシリーズとは一味違った恋とロマンの
冒険大活劇の傑作、というよりも今や映画史上に残る不滅のアニメーション
として世界的に親しまれている名作。-
“カリオストロの城”は何度見ていても、スクリーンで見るのはやはり格別です。
もう私のDNAに組み込まれていて、料理の材料を刻んでいるときに
つい“またつまらぬものを切ってしまった”とつい呟いてしまいます。(五エ門好き)
しかも、夏にスタジオジブリの名作“パンダコパンタ゜”の上映も予定されているそう。
もうたまりません。(泣)
花キャンバスの手伝いと映画三昧の予定のひがしざわです。
もうもう、朝から映画館をはしごするんだーの勢いです。
そこに素晴らしい長野松竹相生座・長野ロキシー様のゴールデンウィーク特別上映!

原作:モンキー・パンチ (C)TMS
以下ロキシー様の案内を抜粋して載せさせていただきますね。
ゴールデンウィーク 4月26日(土)~5月6日(火)の
朝一回9時30分よりモーニングショーを開催いたします。
■ルパン三世 くたばれノストラダムス!(’95)
4月26日(土)~30日(水)
監督:白土武
声の出演:栗田貫一 、増山江威子、 小林清志、井上真樹夫、
納谷悟朗、安達祐実、小松方正、檀ふみ 、大塚明夫
1995年/98分/ カラー ビスタ
前作より10年ぶりに公開された「ルパン三世」劇場版シリーズの第5弾。
■ルパン三世 カリオストロの城 (’79)
5月1日(木)~6日(火)
監督:宮崎駿
声の出演:山田康雄、小林清志、 増山江威子、
井上真樹夫、納谷悟朗 、島本須美、石田太郎
1979年/100分/ カラー ビスタ
『ルパン三世』劇場用アニメ映画第2作。
宮崎駿監督の快活な演出により、従来のシリーズとは一味違った恋とロマンの
冒険大活劇の傑作、というよりも今や映画史上に残る不滅のアニメーション
として世界的に親しまれている名作。-
“カリオストロの城”は何度見ていても、スクリーンで見るのはやはり格別です。
もう私のDNAに組み込まれていて、料理の材料を刻んでいるときに
つい“またつまらぬものを切ってしまった”とつい呟いてしまいます。(五エ門好き)
しかも、夏にスタジオジブリの名作“パンダコパンタ゜”の上映も予定されているそう。
もうたまりません。(泣)
2008年04月26日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │映画上映
善光寺花回廊
長野市のロケ地ともなった善光寺表参道はゴールデンウィーク期間中、
“世界へつなぐ花の道”を テーマとして今年も花で満ちあふれます。
ロケ地巡りの際にでも足をお運びいただけたら幸いです。
善光寺さんは先日、心無いいたずら書きがされてしまいましたが、
“転校生 さよなら あなた”の善光寺三門での上映会の時のように
皆が善光寺さんと一緒に映画を見ることができるような、幸せな場所であって欲しいと願います。

以下、開催概要から抜粋させていただきます。
善光寺花回廊公式HP ←こちらをクリック☆
第7回 善光寺花回廊 -ながの花フェスタ2008-
【テーマ】
世界へつなぐ花の道
【開催期間】
イベントデー 5月3日(土)~5月5日(月) 3日間 ※メイン期間
花まち巡り展示期間 4月29日(火)~5月5日(月) 7日間
【主な会場】
中央通り(新田町~東後町・西後町~大門町)、権堂アーケード、長野駅
※使用する広場等
・長野駅東西自由通路 ・ながの東急前 ・もんぜんぷら座前
・トイーゴ広場 ・朝日八十二ビル前 ・ごん堂広場 ・ぱてぃお大門内
・八十二銀行大門支店前
そしてチューリップの花びらなどで路上に描くアートイベント、花キャンバスに
わたくし、ひがしざわ参加しております。チームキャンバスのところにおります。
明日はトイーゴのところで花キャンバスのリハーサルのプレ作成をしながら、
聖火ランナーを見守りたいと思ってます。
花キャンバスをつくろう!2008 ←そのブログはこちら。
見かけたら、声をかけていただいて、ちょっと花びらなど2~3枚置いていただいて
楽しい花キャンバスを体験していって下さいね。
“世界へつなぐ花の道”を テーマとして今年も花で満ちあふれます。
ロケ地巡りの際にでも足をお運びいただけたら幸いです。
善光寺さんは先日、心無いいたずら書きがされてしまいましたが、
“転校生 さよなら あなた”の善光寺三門での上映会の時のように
皆が善光寺さんと一緒に映画を見ることができるような、幸せな場所であって欲しいと願います。

以下、開催概要から抜粋させていただきます。
善光寺花回廊公式HP ←こちらをクリック☆
第7回 善光寺花回廊 -ながの花フェスタ2008-
【テーマ】
世界へつなぐ花の道
【開催期間】
イベントデー 5月3日(土)~5月5日(月) 3日間 ※メイン期間
花まち巡り展示期間 4月29日(火)~5月5日(月) 7日間
【主な会場】
中央通り(新田町~東後町・西後町~大門町)、権堂アーケード、長野駅
※使用する広場等
・長野駅東西自由通路 ・ながの東急前 ・もんぜんぷら座前
・トイーゴ広場 ・朝日八十二ビル前 ・ごん堂広場 ・ぱてぃお大門内
・八十二銀行大門支店前
そしてチューリップの花びらなどで路上に描くアートイベント、花キャンバスに
わたくし、ひがしざわ参加しております。チームキャンバスのところにおります。
明日はトイーゴのところで花キャンバスのリハーサルのプレ作成をしながら、
聖火ランナーを見守りたいと思ってます。
花キャンバスをつくろう!2008 ←そのブログはこちら。
見かけたら、声をかけていただいて、ちょっと花びらなど2~3枚置いていただいて
楽しい花キャンバスを体験していって下さいね。
2008年04月25日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(5) │まち巡り
尾道桜紀行 後編
天寧寺には、枝垂れ桜もあってとても見事です。

尾道には「尾道三山」という言葉があります。
山も3つ(千光寺山、西國寺山、浄土寺山)ありますが、それぞれに古刹があるのです。ここは西國寺。
千光寺&山は昔から豪商たちの別荘があったり庶民に開かれて観光化していたので
お茶屋や動物園などもあって今でも頂上の公園は花見(宴会)客で賑わいますが、
他のニ山は現在まで、山の上のほうは比較的かつての信仰の対象だった様子が残っています。
宴会はご法度。
(昔から、お山は神仏が棲んでいる場所で神聖なエリアだったのでしょう。
どの山にも頂上近くに巨石が。。。ある意味、ご神体・ご本尊がお山そのものともいえます。)
これは西國寺の桜。
大きなわらじがつるされた山門から境内まで、桜の回廊が続きます。
ここは花見客よりもカメラマンが沢山で、静かに盛り上がっています(笑)。
このアングル、実はすぐ左が「時をかける少女」の芳山家になった小濱邸だったりします。
(また、この山の頂上には「マヌケ先生」に登場した、タンク岩があります。
ご幼少時代の大林少年の遊び場だったのでしょうね。)

そして、浄土寺。
足利尊氏が建てたと言われる名刹で、境内は国宝や重要文化財が沢山です。
「ふたり」ピアノ発表会が撮られたり、「あの夏の日」でも庫裏の入り口が映りました。
ここも背後には浄土寺山というお山。
頂上近くには「ふたり」のクライマックスシーンが撮られた不動岩があります。
頂上にある奥の院まで石仏の並ぶ山道を登るのはなかなかのハイキングですが、
眺めは最高です^^。
(この小山も山岳信仰の対象だったのでしょう。
山のうえには鳥居があり、傍らの岩に「↓山」と書いてあります。
よく、家の神棚で天井に「天」「空」などと書いて、人間界と天上界の境界としますが、
ここでは上ではなく足元が「神様の住む神聖な世界」という意味なのでしょうね。)

最後にもう1枚。
「転校生」の御袖天満宮ならびに、大山寺、
そして日限地蔵尊というお寺・お堂が並んでいます。
(「何日間だけおまいりします」とあらかじめ宣言しておまいりすると、
ご利益があるということで「日限」と呼ばれています)
ここに、変わったお猿像があります。「見ざる聞かざる言わざる」といえば、
日光東照宮の厩に彫られた、左甚五郎作の三猿が有名ですが・・・
よーくご覧ください。何か違いますね。

この石像、「五猿(ご縁)」といいます。
「みてご猿、いうてご猿、きいてご猿、まえむき猿でご猿」
人生、自分の考えに固執して人の話を聞かない頑固者ではいけない、
情報化社会、もっとオープンに前向きにゆきましょう!という解釈だとか^^。
(話を戻しますが、桜ごしに見える千光寺山の裾野、ちょうど「時をかける少女」の深町家あたりです)
そんなこんなで、尾道の町を歩いていると、ただ桜をめでるだけではすまない小生なのでした^^;
しげぞー
尾道には「尾道三山」という言葉があります。
山も3つ(千光寺山、西國寺山、浄土寺山)ありますが、それぞれに古刹があるのです。ここは西國寺。
千光寺&山は昔から豪商たちの別荘があったり庶民に開かれて観光化していたので
お茶屋や動物園などもあって今でも頂上の公園は花見(宴会)客で賑わいますが、
他のニ山は現在まで、山の上のほうは比較的かつての信仰の対象だった様子が残っています。
宴会はご法度。
(昔から、お山は神仏が棲んでいる場所で神聖なエリアだったのでしょう。
どの山にも頂上近くに巨石が。。。ある意味、ご神体・ご本尊がお山そのものともいえます。)
これは西國寺の桜。
大きなわらじがつるされた山門から境内まで、桜の回廊が続きます。
ここは花見客よりもカメラマンが沢山で、静かに盛り上がっています(笑)。
このアングル、実はすぐ左が「時をかける少女」の芳山家になった小濱邸だったりします。
(また、この山の頂上には「マヌケ先生」に登場した、タンク岩があります。
ご幼少時代の大林少年の遊び場だったのでしょうね。)
そして、浄土寺。
足利尊氏が建てたと言われる名刹で、境内は国宝や重要文化財が沢山です。
「ふたり」ピアノ発表会が撮られたり、「あの夏の日」でも庫裏の入り口が映りました。
ここも背後には浄土寺山というお山。
頂上近くには「ふたり」のクライマックスシーンが撮られた不動岩があります。
頂上にある奥の院まで石仏の並ぶ山道を登るのはなかなかのハイキングですが、
眺めは最高です^^。
(この小山も山岳信仰の対象だったのでしょう。
山のうえには鳥居があり、傍らの岩に「↓山」と書いてあります。
よく、家の神棚で天井に「天」「空」などと書いて、人間界と天上界の境界としますが、
ここでは上ではなく足元が「神様の住む神聖な世界」という意味なのでしょうね。)
最後にもう1枚。
「転校生」の御袖天満宮ならびに、大山寺、
そして日限地蔵尊というお寺・お堂が並んでいます。
(「何日間だけおまいりします」とあらかじめ宣言しておまいりすると、
ご利益があるということで「日限」と呼ばれています)
ここに、変わったお猿像があります。「見ざる聞かざる言わざる」といえば、
日光東照宮の厩に彫られた、左甚五郎作の三猿が有名ですが・・・
よーくご覧ください。何か違いますね。
この石像、「五猿(ご縁)」といいます。
「みてご猿、いうてご猿、きいてご猿、まえむき猿でご猿」
人生、自分の考えに固執して人の話を聞かない頑固者ではいけない、
情報化社会、もっとオープンに前向きにゆきましょう!という解釈だとか^^。
(話を戻しますが、桜ごしに見える千光寺山の裾野、ちょうど「時をかける少女」の深町家あたりです)
そんなこんなで、尾道の町を歩いていると、ただ桜をめでるだけではすまない小生なのでした^^;
しげぞー
2008年04月24日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(2) │ロケ地巡り
尾道桜紀行 前編
南北、東西に長い日本列島。
桜前線も移ってゆき、人々に春を感じさせてくれます。
東京はトウの昔に葉桜になってしまいましたが、広島の尾道では4月中旬が満開。
行ってまいりました。
今日はちょっとだけ、尾道の春をご紹介しましょう。

1年のうちでも、この桜の季節と夏の花火は、尾道が一番人であふれる季節。
写真コンテストを目指して?プロはだしの自慢のカメラをさげたアマチュアカメラマンから
絵筆を走らせる画家さん、「花より団子」でお花見にきたグループ、
ケイタイで花を撮ってはしゃぐ若い女性たちまで。。。
桜の花そのものも見事ですが、ここ尾道は、海と坂とお寺と、そして風情と人情と・・・。
いろいろな絶景がぎゅっと詰まった箱庭か松花堂弁当のような(笑)ところが最高です。
千光寺山の旧市街、映画「転校生」にも出た、
志賀直哉「暗夜行路」の四辻からちょっと上に上ったところから振り返ってみました。
彼方に尾道水道と大橋が見えます。手前の家屋は、
かつて「多門亭」という御茶屋さんでした。。。

千光寺や西国寺、天寧寺に浄土寺・・・(いずれも大林作品で1度はロケ地になりました)
市内に沢山ある神社仏閣の境内には桜やいろいろな花が植えられていることもあって、
この季節とても華やかで歩いているだけで気分がうきうきします。
千光寺山にあるのは千光寺だけではありません。
麓近くにある天寧寺は「五百羅漢と花の寺」として知られます。
(ここは「あの夏の日」で<ヤ○ザの弥勒様>があるお寺としてロケされました)
見上げると、桜、天寧寺本堂、三重塔ごしに、頂上近くに千光寺本堂と、
千光寺の名前の由来となった、夜光ったという玉の岩が見えます。
(更によく見ると、ロープウエイと、なんとこいのぼりまで。。。)

続く
しげぞー
桜前線も移ってゆき、人々に春を感じさせてくれます。
東京はトウの昔に葉桜になってしまいましたが、広島の尾道では4月中旬が満開。
行ってまいりました。
今日はちょっとだけ、尾道の春をご紹介しましょう。
1年のうちでも、この桜の季節と夏の花火は、尾道が一番人であふれる季節。
写真コンテストを目指して?プロはだしの自慢のカメラをさげたアマチュアカメラマンから
絵筆を走らせる画家さん、「花より団子」でお花見にきたグループ、
ケイタイで花を撮ってはしゃぐ若い女性たちまで。。。
桜の花そのものも見事ですが、ここ尾道は、海と坂とお寺と、そして風情と人情と・・・。
いろいろな絶景がぎゅっと詰まった箱庭か松花堂弁当のような(笑)ところが最高です。
千光寺山の旧市街、映画「転校生」にも出た、
志賀直哉「暗夜行路」の四辻からちょっと上に上ったところから振り返ってみました。
彼方に尾道水道と大橋が見えます。手前の家屋は、
かつて「多門亭」という御茶屋さんでした。。。
千光寺や西国寺、天寧寺に浄土寺・・・(いずれも大林作品で1度はロケ地になりました)
市内に沢山ある神社仏閣の境内には桜やいろいろな花が植えられていることもあって、
この季節とても華やかで歩いているだけで気分がうきうきします。
千光寺山にあるのは千光寺だけではありません。
麓近くにある天寧寺は「五百羅漢と花の寺」として知られます。
(ここは「あの夏の日」で<ヤ○ザの弥勒様>があるお寺としてロケされました)
見上げると、桜、天寧寺本堂、三重塔ごしに、頂上近くに千光寺本堂と、
千光寺の名前の由来となった、夜光ったという玉の岩が見えます。
(更によく見ると、ロープウエイと、なんとこいのぼりまで。。。)
続く
しげぞー
2008年04月23日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │ロケ地巡り
“転校生”本、本日発売!
3/30にお知らせ致しました、
転校生本、まもなく発売! の記事。←コチラをクリック☆
発売予定は何回か延びましたが、いよいよ本日発売を迎えます!!
大林宣彦の映画談議大全 《転校生》読本
ジョン・ウェインも、阪東妻三郎も、…… ←ご注文はこちらをクリック☆
ながの映画祭の際に皆様にいただいた
“大林監督への熱いメッセージ!”はしっかり監督へお渡ししています。
もしかしたら、本の中に登場するかも?
メッセージを寄せていただいた皆様、お楽しみにしていて下さいね。
<WEB カドカワさんのHPではまだ変更になってませんが、しげぞー様の情報により
発売4/30(予定)に変更になっているようです。ごめんなさい。>

明日からブログ上お花見企画として、しげぞー様による
“尾道桜紀行”を前後編にわたってお届け致します。
どうぞ春爛漫の紀行をお楽しみ下さい。
転校生本、まもなく発売! の記事。←コチラをクリック☆
発売予定は何回か延びましたが、いよいよ本日発売を迎えます!!
大林宣彦の映画談議大全 《転校生》読本
ジョン・ウェインも、阪東妻三郎も、…… ←ご注文はこちらをクリック☆
ながの映画祭の際に皆様にいただいた
“大林監督への熱いメッセージ!”はしっかり監督へお渡ししています。
もしかしたら、本の中に登場するかも?
メッセージを寄せていただいた皆様、お楽しみにしていて下さいね。
<WEB カドカワさんのHPではまだ変更になってませんが、しげぞー様の情報により
発売4/30(予定)に変更になっているようです。ごめんなさい。>

明日からブログ上お花見企画として、しげぞー様による
“尾道桜紀行”を前後編にわたってお届け致します。
どうぞ春爛漫の紀行をお楽しみ下さい。
2008年04月22日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(8) │映画 大林宣彦監督 長野
なごや100年シネマ
再び大林監督の新作の速報です。
大林宣彦監督が名古屋市の区制百周年の記念にしたいという、
地元有志の方の要請を受け、
名古屋を作品の舞台にした映画の製作を発表されました。
タイトルは「夢の川(仮題)」。
秋にクランクインし、来年公開の予定だそうです。
なごや100年シネマ ←公式HPはこちら。
製作決定にあたり、こちらのHPにて大林監督のメッセージがご覧頂けます。

“転校生 さよならあなた”以来、いよいよ本格始動の大林監督。
動向に目がはなせません。
長野県は縦に長い県ですので南信州は名古屋と密接な関係にあり、
縁も深いです。
早速なごや100年シネマ製作準備委員会様よりご連絡いただき、
“大林監督から長野の話を伺っている”と嬉しいメッセージもいただきました。
21世紀長野映画の会でも精一杯応援をしたいと思っております。
大林宣彦監督が名古屋市の区制百周年の記念にしたいという、
地元有志の方の要請を受け、
名古屋を作品の舞台にした映画の製作を発表されました。
タイトルは「夢の川(仮題)」。
秋にクランクインし、来年公開の予定だそうです。
なごや100年シネマ ←公式HPはこちら。
製作決定にあたり、こちらのHPにて大林監督のメッセージがご覧頂けます。

“転校生 さよならあなた”以来、いよいよ本格始動の大林監督。
動向に目がはなせません。
長野県は縦に長い県ですので南信州は名古屋と密接な関係にあり、
縁も深いです。
早速なごや100年シネマ製作準備委員会様よりご連絡いただき、
“大林監督から長野の話を伺っている”と嬉しいメッセージもいただきました。
21世紀長野映画の会でも精一杯応援をしたいと思っております。
2008年04月21日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │映画 大林宣彦監督 長野
善光寺さくらまつり
長野市もちょっと足踏み状態でしたが、めでたく桜満開の季節をむかえました。
今日は長野マラソンもあり、あちこちで賑わってますね。
もう1つ本日、2008年善光寺イヤーオープニングイベントとして
第2回 善光寺さくらまつり
4月20日(日) ※雨天の場合、イベント内容に変更あり
時間9:30~16:00
長野市の城山公園(旧市営球場) を会場として桜を愛でつつ、いろいろな催事があります。
花見舞台ではオープニングセレモニーを始め、和太鼓の演奏、雅楽と舞などの舞台が楽しめ、
広場では善光寺大本願茶道部様による野点が行われ、お抹茶(大人300円)が楽しめるほか、
地元商工会の皆様による豚汁のふるまいや、和菓子をはじめ飲食の販売もあり、
花よりだんごの場合も楽しめます。(ぎくっ)
城山動物園の動物とのふれあいコーナーも。
問合せは善光寺イヤー実行委員会(ながの観光コンベンションビューロー) 様
【TEL】 026-223-6050 まで。
“転校生 さよなら あなた”のロケ地巡りでいつもお世話になっている
「歴史の町長野を紡ぐ会」様は、この行事に協力されてます。
さくらまつりに同時開催するのは「善光寺さくらまつり 七福神めぐり」。
長野駅自由通路(在来線改札前)にて9時半~10時半 受付で
随時出発
参加費 無料
で、桜を訪ねつつ、七福神を巡るそうです。

写真は大黒天様のそば、県町の桜です。
ビルの合い間に凛と咲いてます。
この季節のまち歩きは最高ですね。
今日は長野マラソンもあり、あちこちで賑わってますね。
もう1つ本日、2008年善光寺イヤーオープニングイベントとして
第2回 善光寺さくらまつり
4月20日(日) ※雨天の場合、イベント内容に変更あり
時間9:30~16:00
長野市の城山公園(旧市営球場) を会場として桜を愛でつつ、いろいろな催事があります。
花見舞台ではオープニングセレモニーを始め、和太鼓の演奏、雅楽と舞などの舞台が楽しめ、
広場では善光寺大本願茶道部様による野点が行われ、お抹茶(大人300円)が楽しめるほか、
地元商工会の皆様による豚汁のふるまいや、和菓子をはじめ飲食の販売もあり、
花よりだんごの場合も楽しめます。(ぎくっ)
城山動物園の動物とのふれあいコーナーも。
問合せは善光寺イヤー実行委員会(ながの観光コンベンションビューロー) 様
【TEL】 026-223-6050 まで。
“転校生 さよなら あなた”のロケ地巡りでいつもお世話になっている
「歴史の町長野を紡ぐ会」様は、この行事に協力されてます。
さくらまつりに同時開催するのは「善光寺さくらまつり 七福神めぐり」。
長野駅自由通路(在来線改札前)にて9時半~10時半 受付で
随時出発
参加費 無料
で、桜を訪ねつつ、七福神を巡るそうです。

写真は大黒天様のそば、県町の桜です。
ビルの合い間に凛と咲いてます。
この季節のまち歩きは最高ですね。
2008年04月20日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │まち巡り
聖火リレーとチベット映画上映会
4/26日、善光寺境内を始点として“転校生 さよなら あなた”の上映会場となった三門から
ロケ地となった表参道を北京オリンピックの聖火が駆け抜ける予定となっておりました。
(4/18にスタート地点変更の決定がなされました。)
友人が聖火ランナーの一員として参加するので
ひがしざわ、とても楽しみにしているのですが、チベット問題のこともあり
残念ながら、日本国内で唯一の聖火が走る地、長野市はとてもピリピリしています。
また4/13日に同じく善光寺境内で行われたチベット暴動の犠牲者を悼む
キャンドルライティングにも多くの知人の方が参加されていたので、こちらも心が痛みます。
チベット問題に理解を深めようと
長野市や上田市の僧侶や編集者の方達が呼びかけ、
ドキュメンタリー映画「チベットチベット」2001年 金昇竜監督
の上映会が開催されます。

4/23、24日に長野市西鶴賀町の勤労者女性会館しなのきで
金監督の講演会も合わせて、午後2時30分と午後6時30分から2回上映されます。
上映協力費は1000円+カンパだそうです。
耳を澄ませて、目を開いて世界に今何が起こっているのか
しっかり受け止めたいです。
ロケ地となった表参道を北京オリンピックの聖火が駆け抜ける予定となっておりました。
(4/18にスタート地点変更の決定がなされました。)
友人が聖火ランナーの一員として参加するので
ひがしざわ、とても楽しみにしているのですが、チベット問題のこともあり
残念ながら、日本国内で唯一の聖火が走る地、長野市はとてもピリピリしています。
また4/13日に同じく善光寺境内で行われたチベット暴動の犠牲者を悼む
キャンドルライティングにも多くの知人の方が参加されていたので、こちらも心が痛みます。
チベット問題に理解を深めようと
長野市や上田市の僧侶や編集者の方達が呼びかけ、
ドキュメンタリー映画「チベットチベット」2001年 金昇竜監督
の上映会が開催されます。

4/23、24日に長野市西鶴賀町の勤労者女性会館しなのきで
金監督の講演会も合わせて、午後2時30分と午後6時30分から2回上映されます。
上映協力費は1000円+カンパだそうです。
耳を澄ませて、目を開いて世界に今何が起こっているのか
しっかり受け止めたいです。
2008年04月19日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(2) │映画上映
高林監督オールナイト&トークショー⑤
高林監督オールナイト&トークショー⑤
<そして映画に対する誇り>
(最後に大林監督が一言、と。)
最後に1つ、こんなエピソードを紹介しましょう。
高林くんが京都の大映で作品を撮った時。
撮影所にちょうどこの映画館くらいのこじんまりとした試写室がある。
作品が完成するとそこで上映するのだが、客席の真ん中に1つ、
スプリングの飛び出た壊れた?椅子がある。
実はここが「監督の椅子」。
座り心地は当然非常に悪いのだが(笑)、
高林くんが、「大林くん、ここ、一度ちょっと座ってごらんよ。」というので、
最初は遠慮していたが「まあまあ(笑)」というので、お言葉に甘えてちょっとだけ腰掛けようとすると、
守衛さんが「ダメです!そこは監督だけしか座れませんっ!」と血相を変えて飛んできた。
自分も<音楽監督>なんだけれど・・・と軽く反論したが、
「監督といったら<撮影監督>だけですっ!」と絶対折れない。
守衛さんも撮影所で働く一員としての自負と誇りがあった。
映画にかかわるものはそれぞれに、
大先輩方の築き上げてこられた「映画」への愛情と尊敬・畏敬というものがあった。
ある若手の監督さんが、数々な大先輩の名作が映し出された、
同じ白いスクリーンに自分の映像が映し出されることに対し「いい加減なものは映せない」
という想いを口にしたのを聞いたことがある。
先日亡くなられた、市川先輩。
撮影所の食堂で食事をされていると、すぐ近くで若い子たちが鬼ごっこを・・・
どうも、そういった礼儀やお行儀のよさ、というものが、最近希薄になってしまっているようで少々残念だね。
マナーというものはいつの世も、大事にしなければならないと思う。
などと「ひとこと」を通り越したコメントでトークショーはお開きとなり、場内大きな拍手の中、
お二方は降壇されました。
(大林監督はいつもどおり、スクリーンに挨拶されて。。。)
以上、深夜のトークショーについて、ざっとご紹介させていただきました。
おおよその流れ・ニュアンスは間違っていないと思いますが、
微妙なニュアンスなどに若干違いがありましたら
ご容赦を。。。
続いて上映の「素晴らしい蒸気機関車」、
鉄な趣味を持っている方には伝説の作品ですが、そうでない方にも、
鉄の塊が命を与えられているように見え、美しい懐かしい風景の中を
駆け抜ける様はなかなか趣があると思います。
そして、大林監督の音楽を楽しむこともできる作品だったのでした。(本作品、最近DVD化されました)
そしてその後の休憩時間、ロビーではスタッフのご用意くださった熱々豚汁の無料サービス、
これまた、腹に染み入る美味しさだったのでした^^。

(一部、きわめてプライベートだったり個人的な見解などの部分は割愛いたしました^^)
しげぞー
<そして映画に対する誇り>
(最後に大林監督が一言、と。)
最後に1つ、こんなエピソードを紹介しましょう。
高林くんが京都の大映で作品を撮った時。
撮影所にちょうどこの映画館くらいのこじんまりとした試写室がある。
作品が完成するとそこで上映するのだが、客席の真ん中に1つ、
スプリングの飛び出た壊れた?椅子がある。
実はここが「監督の椅子」。
座り心地は当然非常に悪いのだが(笑)、
高林くんが、「大林くん、ここ、一度ちょっと座ってごらんよ。」というので、
最初は遠慮していたが「まあまあ(笑)」というので、お言葉に甘えてちょっとだけ腰掛けようとすると、
守衛さんが「ダメです!そこは監督だけしか座れませんっ!」と血相を変えて飛んできた。
自分も<音楽監督>なんだけれど・・・と軽く反論したが、
「監督といったら<撮影監督>だけですっ!」と絶対折れない。
守衛さんも撮影所で働く一員としての自負と誇りがあった。
映画にかかわるものはそれぞれに、
大先輩方の築き上げてこられた「映画」への愛情と尊敬・畏敬というものがあった。
ある若手の監督さんが、数々な大先輩の名作が映し出された、
同じ白いスクリーンに自分の映像が映し出されることに対し「いい加減なものは映せない」
という想いを口にしたのを聞いたことがある。
先日亡くなられた、市川先輩。
撮影所の食堂で食事をされていると、すぐ近くで若い子たちが鬼ごっこを・・・
どうも、そういった礼儀やお行儀のよさ、というものが、最近希薄になってしまっているようで少々残念だね。
マナーというものはいつの世も、大事にしなければならないと思う。
などと「ひとこと」を通り越したコメントでトークショーはお開きとなり、場内大きな拍手の中、
お二方は降壇されました。
(大林監督はいつもどおり、スクリーンに挨拶されて。。。)
以上、深夜のトークショーについて、ざっとご紹介させていただきました。
おおよその流れ・ニュアンスは間違っていないと思いますが、
微妙なニュアンスなどに若干違いがありましたら
ご容赦を。。。
続いて上映の「素晴らしい蒸気機関車」、
鉄な趣味を持っている方には伝説の作品ですが、そうでない方にも、
鉄の塊が命を与えられているように見え、美しい懐かしい風景の中を
駆け抜ける様はなかなか趣があると思います。
そして、大林監督の音楽を楽しむこともできる作品だったのでした。(本作品、最近DVD化されました)
そしてその後の休憩時間、ロビーではスタッフのご用意くださった熱々豚汁の無料サービス、
これまた、腹に染み入る美味しさだったのでした^^。
(一部、きわめてプライベートだったり個人的な見解などの部分は割愛いたしました^^)
しげぞー
2008年04月18日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │各地映画祭巡り
高林監督オールナイト&トークショー④
高林監督オールナイト&トークショー④
<日本映画について>
日本の映画は、巨大資本による「商業映画」と、
こじんまりとした「個人映画」「自主映画」に二分されていると思う。
今大ヒットする映画は「わかりやすさ」が求められている。
この登場人物が出てきて、このように行動すれば、最後はどうなるかまで、
誰がどう見ても同じように感じ、思い、あらかじめ結末まで
予想できるような(予定調和の)作品でないと観客動員や興行収入にはなかなかつながらない。
少しでもそうでない部分があると「難解な作品」と敬遠される風潮がある。
今日の作品はどうだっただろうか。
昨今のほかの映画やドラマではまずないような、ゆったりしたテンポ。
また余計な音楽などを入れるでもなく、自然の波の音を聞かせてくれる。
きわめて個人的な、そしてもっといえば<高林陽一的>な作品と思う。
おそらく観た皆さん1人1人それぞれ「自分なりに」わかった、という感覚ではないか。
隣席の人とも捉え方は同じではないと思う。
一般的な「わかりやすさ」とは違うが、大事なところである。
映画は恋愛のようなもの。恋愛は<誤解>でなりたっている。
お互い、客観的な評価以上に、自分の中で相手のことを過大評価して初めて恋に落ちる(笑)のである。
映画も似たところがある。
1人1人の想像力と発想力で「自分なりにわかる」ような作品にすることが大切である。
ボクもスタートは高林くんと同じ個人映画だった。
その後、商業映画なども撮るようになり今日に至るが、
商業主義、儲ければよいという考え方とは一線を引いて、
少しでも手作り感を残すよう努めている。
高林くんに、あきれ、見捨てられてしまわないように(笑)。
映画館での上映に向けたプロデュースも、長年公私共にパートナーの恭子さんに
プロデューサーをしてもらって、やってきた。
去年も「転校生」「22才の別れ」という2本の作品を頑張って作った。
有名な役者さんを使えば、名前だけで一人で何十億、百何十億という興行収入につながるだろうが、
自分は無名の役者さんや新人、そしてこれまでのつながりで、
安いギャラや無料でも参加させてほしい、というスタッフやキャストの仲間たちと一緒に映画を撮っている。
自分ももう少ししたら、ミニDV片手に
きわめて個人的でこじんまりとしたデジタル映像作品を撮るようになりたいものだ。
今日は、自分の話をしに来たのではないが、実は次回作も撮影に入っている。
先日も秋田に雪景色をDVで撮りに行ってきたばかり。
本撮影に入れば大きなキャメラを使うが、まずは手作り感もあって今のところDVで、と。
ということで、高林くん、どうぞ。

(ここから高林監督)
今、大林くんが話してくれたように8ミリに限らず35ミリでもフィルムには
「1巻」(約10分)という制約があり、その中で撮ることを強いられてきた。
一方で、映像に携わる者としては、できうるならばこう撮りたいという欲求がある。
かつて大島渚監督がこんなことを口にされていた。
「フィルム1巻まるごと1シーンの作品というのを撮ってみたいものだ」と。
でもそうすると、たとえば9巻90分ならばたったの9シーンになってしまう(笑)。
今回の作品、実はカット・シーンとも非常に少ない。台本にしてもわずか。
通常の映画の1/10くらいである。
舞台でいうところの2幕10数場、という感じである。
映画界から一時完全に身を引いていたが、京都でとある小劇団と出会った。
数多くの役者さんを抱えながらその演技を公開する機会が限られる。
お金儲けではなく、彼らの演技を後世にきちんと「残したい」という想いを聞き、
彼らとこじんまりとした作品を撮るべく、
再び映像作品の撮影を再開したのだった。それ(少ないカットやシーンでの長回し)を
可能にしたのが、DVというものとの出会いであるといっても過言ではない。
今までフィルムの<機械的制約>と映像表現者としての<生理的欲求>のギャップに
ずっと苦しんできたのが、大林くんに紹介されたDVですっかり取り払われて、このうえなく
自由になった(笑)。
(続く)
しげぞー
<日本映画について>
日本の映画は、巨大資本による「商業映画」と、
こじんまりとした「個人映画」「自主映画」に二分されていると思う。
今大ヒットする映画は「わかりやすさ」が求められている。
この登場人物が出てきて、このように行動すれば、最後はどうなるかまで、
誰がどう見ても同じように感じ、思い、あらかじめ結末まで
予想できるような(予定調和の)作品でないと観客動員や興行収入にはなかなかつながらない。
少しでもそうでない部分があると「難解な作品」と敬遠される風潮がある。
今日の作品はどうだっただろうか。
昨今のほかの映画やドラマではまずないような、ゆったりしたテンポ。
また余計な音楽などを入れるでもなく、自然の波の音を聞かせてくれる。
きわめて個人的な、そしてもっといえば<高林陽一的>な作品と思う。
おそらく観た皆さん1人1人それぞれ「自分なりに」わかった、という感覚ではないか。
隣席の人とも捉え方は同じではないと思う。
一般的な「わかりやすさ」とは違うが、大事なところである。
映画は恋愛のようなもの。恋愛は<誤解>でなりたっている。
お互い、客観的な評価以上に、自分の中で相手のことを過大評価して初めて恋に落ちる(笑)のである。
映画も似たところがある。
1人1人の想像力と発想力で「自分なりにわかる」ような作品にすることが大切である。
ボクもスタートは高林くんと同じ個人映画だった。
その後、商業映画なども撮るようになり今日に至るが、
商業主義、儲ければよいという考え方とは一線を引いて、
少しでも手作り感を残すよう努めている。
高林くんに、あきれ、見捨てられてしまわないように(笑)。
映画館での上映に向けたプロデュースも、長年公私共にパートナーの恭子さんに
プロデューサーをしてもらって、やってきた。
去年も「転校生」「22才の別れ」という2本の作品を頑張って作った。
有名な役者さんを使えば、名前だけで一人で何十億、百何十億という興行収入につながるだろうが、
自分は無名の役者さんや新人、そしてこれまでのつながりで、
安いギャラや無料でも参加させてほしい、というスタッフやキャストの仲間たちと一緒に映画を撮っている。
自分ももう少ししたら、ミニDV片手に
きわめて個人的でこじんまりとしたデジタル映像作品を撮るようになりたいものだ。
今日は、自分の話をしに来たのではないが、実は次回作も撮影に入っている。
先日も秋田に雪景色をDVで撮りに行ってきたばかり。
本撮影に入れば大きなキャメラを使うが、まずは手作り感もあって今のところDVで、と。
ということで、高林くん、どうぞ。
(ここから高林監督)
今、大林くんが話してくれたように8ミリに限らず35ミリでもフィルムには
「1巻」(約10分)という制約があり、その中で撮ることを強いられてきた。
一方で、映像に携わる者としては、できうるならばこう撮りたいという欲求がある。
かつて大島渚監督がこんなことを口にされていた。
「フィルム1巻まるごと1シーンの作品というのを撮ってみたいものだ」と。
でもそうすると、たとえば9巻90分ならばたったの9シーンになってしまう(笑)。
今回の作品、実はカット・シーンとも非常に少ない。台本にしてもわずか。
通常の映画の1/10くらいである。
舞台でいうところの2幕10数場、という感じである。
映画界から一時完全に身を引いていたが、京都でとある小劇団と出会った。
数多くの役者さんを抱えながらその演技を公開する機会が限られる。
お金儲けではなく、彼らの演技を後世にきちんと「残したい」という想いを聞き、
彼らとこじんまりとした作品を撮るべく、
再び映像作品の撮影を再開したのだった。それ(少ないカットやシーンでの長回し)を
可能にしたのが、DVというものとの出会いであるといっても過言ではない。
今までフィルムの<機械的制約>と映像表現者としての<生理的欲求>のギャップに
ずっと苦しんできたのが、大林くんに紹介されたDVですっかり取り払われて、このうえなく
自由になった(笑)。
(続く)
しげぞー
2008年04月17日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(3) │各地映画祭巡り
高林監督オールナイト&トークショー③
高林監督オールナイト&トークショー③
<そしてトークショー開始!>

司会役の支配人・大槻貴宏氏のご紹介で壇上に高林監督・大林監督がご登壇。
あわせて147歳になる日本映画界の両巨匠(笑)、
そんなことは全く感じさせないほど精力的に、
数十分にわたって映画の思い出やアツイ想いを語られました。
(トークの中で大林監督が口にされた一言。「映画あっての僕たち。
映画が僕たちを生かしてくれているんだと思うよね。」
映画の話をされるお二方は映画少年のような目をされていました^^。)
では、トークの内容をかいつまんでご紹介。
トークは同志であるとともに年長である先輩を気遣って(ご自身のお話好きもあるでしょうが(笑))
大林監督がメイン進行、7:3ほどの配分でした。
両監督は「大林くん」「高林くん」と呼びあう仲間。
奥様同士も含めてご一家で長年親交があるとのこと。
若かりし頃には、お互い8ミリのキャメラを使っていわゆる自主映画を撮っていた。
好きな映画につぎ込みオカネもなかったが、
それでも映画を観たくなると虎の子のキャメラを質に入れ
お金を工面して映画館に足を運んだのも今となってはよい思い出である(笑)。
今日、壇上から、客席におられる観客の皆さんを見て本当にうれしい。
深夜これだけの方が足を運んでくださる。
映画好きの皆さんに愛されている高林くん(以下、大林監督の言に則って表記します。)はうらやましい^^。
かつて映画というものは公開初日など、監督や関係者がロビーで足を運んでくださった
お客様をお出迎えし、感想をお聞きしたり直接反応を感じ取ったり
ふれあいのあるのが普通だった。
話題作では観客が朝早くから封切の映画館前を二重三重に取り囲み行列を作って待っていた。
でも・・・最近は必ずしもそうではない。
公開初日、どんな反響かドキドキしながら映画館に行ってみると表はがらんとして人の気配がない。
でも実際には「ネット」予約で満席になっているんだね。
自分達の世代にはこういうバーチャルなものには違和感が。
実際に顔が見え反応が感じ取れるのが「本当の観客」だと思ってしまう。
先にカンヌ映画祭で賞を獲った女性監督の河瀬くん(直美監督『殯(もがり)の森』:
高崎映画祭でも最優秀監督賞を受賞)も、高林くんの映画教室出身。
それにこの良心的でアットホームな映画館(ポレポレ東中野)、
3年前に同じく高林くんの『愛なくして』公開の際にもこのように話をさせてもらったことを思い出す。
自主映画を取り巻く環境がこのように存在し続けていることは喜ばしい。
今回の新作はDVで撮影した作品2作目。
最近の若い人たちもDVで映像作品を撮る方が多いようだが、
当時自分たちの使っていた8ミリキャメラのフィルム1巻で撮れるのは数十秒から長くて数分間。
だからこそ制約の中で大事に大事に(笑)、
しかも電動のキャメラなど高価で買えないので手動のゼンマイ式。
ゼンマイは20数秒で巻き戻ってしまうので、高林くんは自分でゼンマイを巻きながらキャメラをまわす、
ということが良くあったよね。
今フィルムで映画を撮ろうと思ったらある程度予算とスタッフが必要で、
こじんまりと撮ることはなかなかできないが。今回の作品で感じたのは、
高林くんが実にのびのび若返ったということ。
DVではバッテリーも記録媒体も進歩して60分連続で撮ることができる。
「大林くん、このDV、60分続けて撮れるんだね♪」と嬉しそうに語っていたのを思い出す。
そういう昔を知っているボクらはDVの素晴らしさが分かるけれども、今の若い人たちにはそれが
「普通」だと思うので、同じような感慨はないのだろうね。
実は・・・高林くんは先年奥様を亡くされたり、
日本映画界の製作や興行への忸怩たる想いもあったり、元気をなくし映画から離れた時期があった。
その時うちの(大林)恭子さんが、
「高林さん、私たち映像にかかわる人間は映画と一緒にいるから意味があるのよ。
映画から離れてはいけない。」と励ました。
自分も「お互い、大掛かりに映画を撮るのは徐々にシンドくなってくるが、
最近は技術の進歩でこんな便利なものができた。使ってみては?」と、
ミニDVで個人作品を撮ることを勧めたのだった。
自分達が「映画に生かされている」のはその通りと思う。
新藤兼人先輩も95歳になられるが、先だっても(尾道で)撮影なさっていた。
車椅子をお使いだけれど「よーい、スタート!」の声が
かかると、なんと立ち上がっている(笑)!
高林くんはミニDVの良いところをウマく引き出すことに目覚めて、
70歳を過ぎてまた新しいチャレンジを始めたようでうらやましい(笑)。
3作目もすぐ控えていると聞く。
(続く)
しげぞー
<そしてトークショー開始!>
司会役の支配人・大槻貴宏氏のご紹介で壇上に高林監督・大林監督がご登壇。
あわせて147歳になる日本映画界の両巨匠(笑)、
そんなことは全く感じさせないほど精力的に、
数十分にわたって映画の思い出やアツイ想いを語られました。
(トークの中で大林監督が口にされた一言。「映画あっての僕たち。
映画が僕たちを生かしてくれているんだと思うよね。」
映画の話をされるお二方は映画少年のような目をされていました^^。)
では、トークの内容をかいつまんでご紹介。
トークは同志であるとともに年長である先輩を気遣って(ご自身のお話好きもあるでしょうが(笑))
大林監督がメイン進行、7:3ほどの配分でした。
両監督は「大林くん」「高林くん」と呼びあう仲間。
奥様同士も含めてご一家で長年親交があるとのこと。
若かりし頃には、お互い8ミリのキャメラを使っていわゆる自主映画を撮っていた。
好きな映画につぎ込みオカネもなかったが、
それでも映画を観たくなると虎の子のキャメラを質に入れ
お金を工面して映画館に足を運んだのも今となってはよい思い出である(笑)。
今日、壇上から、客席におられる観客の皆さんを見て本当にうれしい。
深夜これだけの方が足を運んでくださる。
映画好きの皆さんに愛されている高林くん(以下、大林監督の言に則って表記します。)はうらやましい^^。
かつて映画というものは公開初日など、監督や関係者がロビーで足を運んでくださった
お客様をお出迎えし、感想をお聞きしたり直接反応を感じ取ったり
ふれあいのあるのが普通だった。
話題作では観客が朝早くから封切の映画館前を二重三重に取り囲み行列を作って待っていた。
でも・・・最近は必ずしもそうではない。
公開初日、どんな反響かドキドキしながら映画館に行ってみると表はがらんとして人の気配がない。
でも実際には「ネット」予約で満席になっているんだね。
自分達の世代にはこういうバーチャルなものには違和感が。
実際に顔が見え反応が感じ取れるのが「本当の観客」だと思ってしまう。
先にカンヌ映画祭で賞を獲った女性監督の河瀬くん(直美監督『殯(もがり)の森』:
高崎映画祭でも最優秀監督賞を受賞)も、高林くんの映画教室出身。
それにこの良心的でアットホームな映画館(ポレポレ東中野)、
3年前に同じく高林くんの『愛なくして』公開の際にもこのように話をさせてもらったことを思い出す。
自主映画を取り巻く環境がこのように存在し続けていることは喜ばしい。
今回の新作はDVで撮影した作品2作目。
最近の若い人たちもDVで映像作品を撮る方が多いようだが、
当時自分たちの使っていた8ミリキャメラのフィルム1巻で撮れるのは数十秒から長くて数分間。
だからこそ制約の中で大事に大事に(笑)、
しかも電動のキャメラなど高価で買えないので手動のゼンマイ式。
ゼンマイは20数秒で巻き戻ってしまうので、高林くんは自分でゼンマイを巻きながらキャメラをまわす、
ということが良くあったよね。
今フィルムで映画を撮ろうと思ったらある程度予算とスタッフが必要で、
こじんまりと撮ることはなかなかできないが。今回の作品で感じたのは、
高林くんが実にのびのび若返ったということ。
DVではバッテリーも記録媒体も進歩して60分連続で撮ることができる。
「大林くん、このDV、60分続けて撮れるんだね♪」と嬉しそうに語っていたのを思い出す。
そういう昔を知っているボクらはDVの素晴らしさが分かるけれども、今の若い人たちにはそれが
「普通」だと思うので、同じような感慨はないのだろうね。
実は・・・高林くんは先年奥様を亡くされたり、
日本映画界の製作や興行への忸怩たる想いもあったり、元気をなくし映画から離れた時期があった。
その時うちの(大林)恭子さんが、
「高林さん、私たち映像にかかわる人間は映画と一緒にいるから意味があるのよ。
映画から離れてはいけない。」と励ました。
自分も「お互い、大掛かりに映画を撮るのは徐々にシンドくなってくるが、
最近は技術の進歩でこんな便利なものができた。使ってみては?」と、
ミニDVで個人作品を撮ることを勧めたのだった。
自分達が「映画に生かされている」のはその通りと思う。
新藤兼人先輩も95歳になられるが、先だっても(尾道で)撮影なさっていた。
車椅子をお使いだけれど「よーい、スタート!」の声が
かかると、なんと立ち上がっている(笑)!
高林くんはミニDVの良いところをウマく引き出すことに目覚めて、
70歳を過ぎてまた新しいチャレンジを始めたようでうらやましい(笑)。
3作目もすぐ控えていると聞く。
(続く)
しげぞー
2008年04月16日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │各地映画祭巡り
高林監督オールナイト&トークショー②
高林監督オールナイト&トークショー②
<新作『涯てへの旅』公開、そして・・・>
21時から舞台挨拶に続き上映された新作『涯て(はて)への旅』。
フィルムではなくDV(デジタルビデオ)でデジタル撮影された作品です。
天涯孤独になったある40歳の男性が、父が亡くなる間際口にした、
「50年以上会っていない」という母親(祖母)の消息を求めて父の故郷である海辺の町を訪ね、
夢幻とも現実ともわからない1日を過ごすなかで、
自分の存在と生きる意味について考えさせられる、という内容。
大きなイベントが起こるわけではありませんが、ゆったりしたテンポで、
不思議な余韻が残り、観客一人一人がそれぞれじっくりと作品について考えさせられます。
高林監督のこれまで歩んできた道でつかまれた人生観を髣髴させる、これぞ個人映画、という作品でした。

深夜にもかかわらず、映画界を志す若者から、かつての作品を懐かしむ年配の方、
熱心な映画ファン、高林監督・作品ファン、そして大林監督・作品ファン(笑)が
数多く来場、客席が埋まりました。
この上映回と、トークショーを含むオールナイト上映の間は入替制のため、
上映終了後、客席から退出する観客の皆さんをロビーで出迎え、見送る高林監督・キャストのお三方。
作品の完成、公開ということで握手攻め・感想攻めになっていました。
ふと目をわきにやると「この日の主役」をたてて、
にこにこしながら少し離れた場所にそっと立たれているのは大林監督。
自分も、主役の方々に遠慮しつつ大林監督にひとことだけ軽くご挨拶させていただきました^^
(あくまでも主役は高林監督。かといって素通りは大林監督に失礼ですし。)
再開場時刻になって再入場。
23時過ぎからメインイベント『高林陽一オールナイト』です。
プログラムは以下の通り、終演は翌朝5時過ぎです。
・高林陽一×大林宣彦 トークショー
・「素晴らしい蒸気機関車」
(深夜の豚汁タイム(笑))
・「餓鬼草紙」
・「往生安楽国」
(続く)
しげぞー
<新作『涯てへの旅』公開、そして・・・>
21時から舞台挨拶に続き上映された新作『涯て(はて)への旅』。
フィルムではなくDV(デジタルビデオ)でデジタル撮影された作品です。
天涯孤独になったある40歳の男性が、父が亡くなる間際口にした、
「50年以上会っていない」という母親(祖母)の消息を求めて父の故郷である海辺の町を訪ね、
夢幻とも現実ともわからない1日を過ごすなかで、
自分の存在と生きる意味について考えさせられる、という内容。
大きなイベントが起こるわけではありませんが、ゆったりしたテンポで、
不思議な余韻が残り、観客一人一人がそれぞれじっくりと作品について考えさせられます。
高林監督のこれまで歩んできた道でつかまれた人生観を髣髴させる、これぞ個人映画、という作品でした。
深夜にもかかわらず、映画界を志す若者から、かつての作品を懐かしむ年配の方、
熱心な映画ファン、高林監督・作品ファン、そして大林監督・作品ファン(笑)が
数多く来場、客席が埋まりました。
この上映回と、トークショーを含むオールナイト上映の間は入替制のため、
上映終了後、客席から退出する観客の皆さんをロビーで出迎え、見送る高林監督・キャストのお三方。
作品の完成、公開ということで握手攻め・感想攻めになっていました。
ふと目をわきにやると「この日の主役」をたてて、
にこにこしながら少し離れた場所にそっと立たれているのは大林監督。
自分も、主役の方々に遠慮しつつ大林監督にひとことだけ軽くご挨拶させていただきました^^
(あくまでも主役は高林監督。かといって素通りは大林監督に失礼ですし。)
再開場時刻になって再入場。
23時過ぎからメインイベント『高林陽一オールナイト』です。
プログラムは以下の通り、終演は翌朝5時過ぎです。
・高林陽一×大林宣彦 トークショー
・「素晴らしい蒸気機関車」
(深夜の豚汁タイム(笑))
・「餓鬼草紙」
・「往生安楽国」
(続く)
しげぞー
2008年04月15日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │各地映画祭巡り
高林監督オールナイト&トークショー①
高林監督オールナイト&トークショー①
<個人映画の第一人者・高林陽一監督>
さる3/29(土)、りょうさまレポの通り
『高崎映画祭』にて『転校生 さよならあなた』上映、
そして翌日には授賞式に最優秀新人女優賞蓮佛さんご出席、
という素晴らしい2日間だったわけですが、
同じ3/29、大林宣彦監督の8ミリ自主映画時代からの
ご友人/同志、高林陽一監督の新作『涯てへの旅』公開を記念して、
東京・東中野の『ポレポレ東中野』にて、
レイトショーとして監督・主演の高城ツヨシさん・白石美樹さんの舞台挨拶つき初回上映、
更に高林・大林両監督のトークショー・高林監督作品3作の連続上映オールナイト、
が開催されました。

高林陽一監督は1931年生まれの77歳。
お二方は個人映画・自主映画時代から親交あつく、お互い切磋琢磨してこられた方です。
20代から50年以上も精力的に実験作品を撮られて
数々の国際映画祭での受賞、そして40代からは
ATG、角川春樹事務所、大映、にっかつなどから商業映画を発表するなど、
日本映画界では自主映画の第一人者といえる伝説の映画監督さんです。
(以上、『涯てへの旅』チラシより抜粋)
大林監督の『時をかける少女』で、芳山和子(原田知世さん)が
通学途中覗き込む時計屋さん(「時計の日之出堂」のご主人といえばお分かりでしょうか(笑))
を友情出演で演じられていました。
そうそう、この場所で(笑)。

(この作品、同じく映画監督の内藤誠氏も芳山家のお父さん・芳山哲夫役で
友情出演されていましたね)
高林監督はこの日、京都からこの深夜~終夜の上映&企画のため、上京されたそうです。
会場のポレポレ東中野は、東中野駅前の雑居ビル地下にあるミニシアターです。
派手ではなくとも良質で、本当に「映画」好きがみたい「映画」らしい作品を厳選、上映し続けています。
スタッフの方々も含め、非常にアットホームさが伝わる心地よいハコでした。
(続く)
しげぞー
<個人映画の第一人者・高林陽一監督>
さる3/29(土)、りょうさまレポの通り
『高崎映画祭』にて『転校生 さよならあなた』上映、
そして翌日には授賞式に最優秀新人女優賞蓮佛さんご出席、
という素晴らしい2日間だったわけですが、
同じ3/29、大林宣彦監督の8ミリ自主映画時代からの
ご友人/同志、高林陽一監督の新作『涯てへの旅』公開を記念して、
東京・東中野の『ポレポレ東中野』にて、
レイトショーとして監督・主演の高城ツヨシさん・白石美樹さんの舞台挨拶つき初回上映、
更に高林・大林両監督のトークショー・高林監督作品3作の連続上映オールナイト、
が開催されました。
高林陽一監督は1931年生まれの77歳。
お二方は個人映画・自主映画時代から親交あつく、お互い切磋琢磨してこられた方です。
20代から50年以上も精力的に実験作品を撮られて
数々の国際映画祭での受賞、そして40代からは
ATG、角川春樹事務所、大映、にっかつなどから商業映画を発表するなど、
日本映画界では自主映画の第一人者といえる伝説の映画監督さんです。
(以上、『涯てへの旅』チラシより抜粋)
大林監督の『時をかける少女』で、芳山和子(原田知世さん)が
通学途中覗き込む時計屋さん(「時計の日之出堂」のご主人といえばお分かりでしょうか(笑))
を友情出演で演じられていました。
そうそう、この場所で(笑)。
(この作品、同じく映画監督の内藤誠氏も芳山家のお父さん・芳山哲夫役で
友情出演されていましたね)
高林監督はこの日、京都からこの深夜~終夜の上映&企画のため、上京されたそうです。
会場のポレポレ東中野は、東中野駅前の雑居ビル地下にあるミニシアターです。
派手ではなくとも良質で、本当に「映画」好きがみたい「映画」らしい作品を厳選、上映し続けています。
スタッフの方々も含め、非常にアットホームさが伝わる心地よいハコでした。
(続く)
しげぞー
2008年04月14日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │各地映画祭巡り
響きあう・多様な表現-小海ゆかりのアーティスト-

新海 誠「秒速5センチメートル」©Makoto Sinkai/Comixs Wave Fillms
長野県の皆様には信濃毎日新聞社様のテレビCMのアニメでおなじみの
長野県小海町出身のカルト的な人気のアニメーション映画監督、映像作家の
“新海 誠”さん。
ひがしざわも東京に新海監督の映画の上映を見に行ってしまう位大好きです。
新海 誠さんが
小海町高原美術館 ←詳しくはこちらをクリック☆
で本日4/13日から開催、6/12日までの
“響きあう・多様な表現-小海ゆかりのアーティスト-”展に登場されます。
ご都合により新海さんは4/13日開催のアーティスト・トークには登場されませんが、
美しい春の八ヶ岳麓の高原の自然を楽しみつつ、新海さんの世界に
触れてみたいです。
安藤忠雄氏設計の洗練された美術館の建物も建物好きな方には必見ですし、
日本で最も標高の高いところを走る、ローカル線の小海線もちょっと“鉄”関係の皆様には
わくわくです。

2008年04月13日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │映画上映
「私は貝になりたい」上田ロケエキストラ募集

昭和33年のフランキー堺さん主演の不朽の名作
「私は貝になりたい」 ←公式HPはこちらをクリック☆
が半世紀ぶりに映画初監督になる福澤克雄監督と中居正広さん主演で銀幕に蘇ります。
信州上田フィルムコミッションさんでは、5/3~5/5のこの映画の上田ロケで、
以下の条件のエキストラさんを募集していらっしゃいます。
・17歳~40歳くらいまでの男性 120名
身長160cm以上であれば中学生・高校生も可。
40代以上で出演をご希望される方はエキストラ担当山口様
(080-6751-5300)まで直接お電話でご相談ください。
・頭髪15mm以下の坊主刈りの方
役柄は太平洋戦争の時の「陸軍兵士」の役です。例外なく「短髪の男性」が条件になります。
集合は上田市役所だそうです。
詳しくは 映画「私は貝になりたい」エキストラ大募集! ←こちらをクリック☆
熱気あふれる映画の現場で過ごす、ゴールデンウィーク。
最高の思い出がつくれそうですね。
ふるってご参加下さい。
2008年04月12日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │エキストラ
木田さん

始まってしまいましたが、緊急のお知らせです。
2008年 4/10(木)~15(火)
東京都杉並区阿佐谷のART THEATER かもめ座にて舞台、
幌張馬車(ポジャンマッチャ) プロデュース
作:池田真一
演出:入谷俊一
<木田さん> ←詳しくはコチラをクリック☆ のご紹介です。
大林組の一員として“転校生 さよなら あなた”の撮影に参加され、このブログでも何回か
ご登場いただいた大久保正通さんがダブルキャストで主役として出演され、
舞台美術は同じく“転校生 さよなら あなた”の美術監督の竹内公一さんです。
当日券は3200円です。
あらすじを見るととても気になる内容。
ある“モノ”って何だろう??
是非自分の目で確かめたいですね。
今日でブログ300回。
もうじき1年が巡ります。