仲里依沙さんが<高崎映画祭>の最優秀主演女優賞を受賞
このブログ「転校生 さよならあなた」日記では
谷口正晃監督の「時をかける少女」の舞台挨拶の紹介記事で
おなじみの仲里依沙さんが<高崎映画祭>の最優秀主演女優賞を受賞されました。
高崎映画祭 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
蓮佛美沙子さんも最優秀新人女優賞を受賞した高崎映画祭。
映画の本当に好きな方達が選ぶ賞として業界でも信頼される賞です。
仲さんの更なる飛躍が期待されますね。

では、皆様今年一年大変お世話になりました。
ありがとうございました。
よいお年をお迎え下さい。
谷口正晃監督の「時をかける少女」の舞台挨拶の紹介記事で
おなじみの仲里依沙さんが<高崎映画祭>の最優秀主演女優賞を受賞されました。
高崎映画祭 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
蓮佛美沙子さんも最優秀新人女優賞を受賞した高崎映画祭。
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仲さんの更なる飛躍が期待されますね。
では、皆様今年一年大変お世話になりました。
ありがとうございました。
よいお年をお迎え下さい。
2010年12月31日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(3) │映画関連
街のひかり ~深谷シネマ物語 ④

『街のひかり~深谷シネマ物語』の中に登場する大林宣彦監督もおっしゃられていましたが、
深谷の街の人たちや雰囲気が本当に温かい映画祭でした。
そこにいるだけで気持ちがほっとする、そんな素敵な空間を、皆さん、ありがとうございました。

(会場では、来場者に温かい「ほうとう」が、無料で振る舞われました。)
さて、2010年、皆さんはどんな映画たちと出逢えましたか。
りょうは新作旧作を含めて、48の作品とスクリーンで出逢いました。
ほとんどが邦画作品でしたが、邦画ばかりになってしまったのは、
同じ日本人として世界観が理解しやすいのと、りょう好みの素朴な作品が多いからかな。
でも、映画はまた、異文化と私たちをつなぐ大切なツールでもあります。
異文化理解のためにも、アメリカ映画だけでなく、ヨーロッパや西アジアも含めて、
もっと幅広い国々の映画にも来年は触れていきたいと思います。
映画は、目で観るものではなく、五感で、そして心で感じるもの。
長野映画祭のフォーラムでも、話題にのぼりましたが、好きな映画・良かった映画は、
人それぞれ、また、時によっても異なるものです。
あえて、今年出逢った中で、りょうのお気に入りの映画を5つあげるとしたら、
『時をかける少女』・『RAILWAYS』・『ハナミズキ』・『オカンの嫁入り』・『義兄弟』でしょうか。
『君に届け』、は別の意味でお気に入りですが(笑)
最近鑑賞した『SPACEBATTLESHIPヤマト』も、VFXの技術力やスピード感には感嘆しました。
皆さんのお気に入りは、いかがでしたか。
2011年も、ぜひ多くの人に映画館のスクリーンに脚を運んで、時間を共有していただければと思います。
映画は、観客の皆さんに観ていただくことで、ようやく完成します。
そして、劇場の匂い・音・雰囲気、映画館という名の船で時空を一緒に旅した観客の喜怒哀楽も、
映画作品の完成のための大切なピースのひとつです。
作品たちは、いつでも映画館で待っています。

それでは、みなさん良い映画を!
りょう
2010年12月30日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │未来に紡ぐ
街のひかり ~深谷シネマ物語 ③

そして、松下さんからは
「普段会社勤めをしていて、撮影と言うのは、主に土日だったのですが、
普段より凄く早起きだったのですが、とても楽しく撮影にあたれました。
本当に古い建物がたくさん残っていて、どんどん通うほどに深谷の雰囲気が
興味深くなってきたというか、良い経験をさせていただきました。」

これに対して、飯塚先生からは
「本当に町並みが魅力的だというのは、これは結果的には、
意図的に残したということではなさそうで、開発が遅れたということを言う人もいるし、
色んな言い方はあるけれども、
しかし、この時代に、このような雰囲気であるとか、このような文化が維持されているところは、
非常に大切なところだと思います。
もうひとつは、やはりそういうところを舞台にしながら、みんなが寄り集まって、
非常に深谷の街の人たち、参加している人たちが、今日もたくさん見えている訳ですが、
それぞれ独特な個性を持った人たちが集まって来られる場所が維持されているということが、
非常に素晴らしいと思います。
ますます深谷シネマが、またこの映画祭が、長い間維持してもらって、
若い人たちがいっぱい育っているなというのが、今日来ても良く分かりましたので、
ぜひ頑張っていただきたいと思います。
今日はどうもありがとうございました。」
と挨拶をいただきました。

(深谷シネマ物語を制作された飯塚先生と松下さん)
この作品を観て感じたことは、まちなか映画館を成功させる上で大切なのは、
何よりもまず作品選定が大切だということ。
ただ、それはアート系を上映するということだけではなく、
大規模館で公開が終了した話題作を上映することにより、
ロウドショウを見逃してしまった人や都市部まで観に行けなかった人を
スクリーンに呼び込むことができること。
次に大切なのは、映画館の立地条件。この点、以前の旧中山道の大通り沿いから、
街灯のない路地なかに移転したいまの深谷シネマは、いくらロケーションが素晴らしくとも、
物珍しさだけでは、夜間女性が行きづらかったり、
帰宅途中でぶらっと通いづらいというハードルがあるなかで、
リピーターの獲得がなかなか難しいのではないか、
という映画のなかでの考証には、なるほどと思う部分もありました。
また、作品では深谷フィルムコミッションの活動についても触れられていました。
強瀬さんの「インディーズを応援していかなければFCではない」という言葉や
「私たちの地道な活動によって、乾いた砂に水がしみこんでいくように、
街の人たちの映画に対する意識が少しずつ変化していった」という言葉が印象に残りました。
NAGANO映画祭でも、長野フィルムコミッションが協力した
学生制作のインディーズ作品などを毎年上映していますよね。
昨今流行りのフィルムコミッション事業ですが、
やはり『ニューシネマパラダイス』の世界観を理解できない人たちが、
単に人事異動や経済効果を主としてFC事業をやっても成功しないと強く感じました。
先日レポートした『君に届け』熊澤監督の足利市、飯塚監督の深谷市、
共に東京から近距離という利便性にありながら、古い街並みが残されている。
そんな環境が、これからの映画ロケ誘致のキーワードなのかもしれません。
『街のひかり~深谷シネマ物語』。ぜひともDVD化して、
映画と映画館を愛する多くの人たちに観てもらいたい、そんな素晴らしい作品です。
「映画館はただ作品を上映するだけの場ではなく、コミュニティーの空間でもある。」
深谷では、あらためて映画の本質、映画館で作品を観ることの意味を感じることができました。
続く
りょう
2010年12月29日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │未来に紡ぐ
街のひかり ~深谷シネマ物語 ②

(深谷シネマ前の広場。後方の建物が深谷シネマです。)
『街のひかり~深谷シネマ物語』上映に先立ち深谷FC理事の強瀬さんからは
「この作品は奇麗事では決してなく、深谷シネマの全てを包み隠さずフィルムに映し出しているので、
当事者としては観ていて非常に複雑な気持ちでした。最近の深谷シネマは、
上映しても観客が2~3人しかいないということがほとんどで、
映画館を本当に明日も続けられるのだろうか、そんなことを思う日々です。
この作品を観て、何か感じるものがあれば、ぜひ深谷シネマに足を運んで欲しいと思います。」
と挨拶がありました。

(強瀬さん)
映画『街のひかり~深谷シネマ物語』は、東京にある映画を学ぶための専門学校、
映画美学校のドキュメンタリーコース高等科の学生たち8名が卒業作品として制作したもので、
主に深谷シネマが、銀行跡から現在地の酒造跡へ移転するまでの40日間を追った真実のドキュメンタリーで、
移転するまでのいきさつが、関係者の想いや葛藤と共に画かれています。

(上映会場となった、旧七ツ梅酒造跡東蔵)
上映後には、監督の飯塚俊男先生と、制作に携わった8人の学生を代表して、
録音担当の松下さんによる舞台挨拶も行われました。
「本日はご覧をいただき、ありがとうございました。監督をしました飯塚俊男です。
今、ご覧いただいたばかりですが、この作品は、去年の11月に撮影を始めました。
映画美学校の講座は、大体10月ぐらいに開講して、翌年の7月、8月ぐらいには
終わって完成させるという1年のカリキュラムで、ちょうど11月という撮影開始時期に、
この深谷シネマの特に移転の話しを、工事の始まりから終わりまで、
カリキュラム期間にぴったり捉えられるなということが、
この深谷を舞台にしようと考えたひとつのきっかけです。
それは、単なる時期的なことなのですが、私は出身が群馬県の前橋なのですが、
前橋の映画館がなくなってしまって、街なかの映画館が去年の12月に
ようやくもう1回開館するというようなことがあって、
その前橋の友人たちが一生懸命やっているので、
それに対して応援したいなという気持ちもありましたし、
映画美学校の中で、そういう学生たちと一緒に映画を創るというときに、
ひとつは前橋のことも考えたのですが、ちょっといかんせん東京から距離が
ありすぎるなということもありました。
そこで、ちょうど上野から電車で1時間20分の距離にあって、
1,280円で、何とか10回ぐらい往復するのだったら
学生が自己負担できるのではないか、時には宿泊もあったのですけれども、
それも自己負担であったり、いくらか学校からも補助がありましたが、というようなことで、
あまり遠くまで撮影に行けないというのが実情なのです。
それで、たまたま東京との距離が1時間20分の所に深谷があるというところが、
この深谷の成立の妙なところだと思います。
フィルムコミッションのロケの活動なども非常に活発に行われているというのも、
この1時間20分という距離というが、非常に大きいのではないかと思います。
つまり、それほどの距離でもないということです。だけれども、1時間20分の距離があると、
地域文化が保たれる、というか、東京化しないのですね。
埼玉の中では、さいたま市ですとか、あの辺は新都心という言い方もされますが、
要するに東京の中の一部のような景観が造られていますけれども、
深谷はそういうものに飲み込まれない地域文化が残っているところが、
非常にこのような映画活動というものが地域文化の中に根付かせられるところにあるのかな、と思います。
先ほど観ていただいたように、中仙道のことから何から、学生たちが、
松下さんは、録音担当と言いましたが、もうひとつは、
助監督という立場もありまして、学生全員が助監督なのです。
監督は、私がやる。
今回は、そういう仕組みだったのですが、プロの監督と学生たちによる、コラボ作品という設定で、
学生たちは8人いましたから、それを3班に分けまして、この深谷シネマの映画館活動をしっかり調査し、
撮影の交渉をする班と、ここの移転先である七ッ梅酒造跡地、
この深谷における酒造会社のこととか酒蔵のこととか、建設の過程とか、そういうことをきちんと調べ、
それに関係者と撮影の交渉をする班、それともうひとつは、
中仙道の街を調べる班ということで、3つの班に分けて調査をしてもらったのですが、
それが段々に積み重なって、今回このような映画になったということです。
この作品をやってみて、非常に僕自身も深谷の街の魅力というのが
段々と引き出されてきたような気がしますし、
それがこの映画のミソというか、酒蔵だから味噌じゃないですが、
醸し出しているなぁ、という風に思います。」
続く
りょう
2010年12月28日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │未来に紡ぐ
街のひかり ~深谷シネマ物語 ①
今年の秋も、全国各地で数多くの映画祭が開催され、盛り上がりました。
映画祭は、それぞれの“色”を持っています。
代表的なものでは、東京国際映画祭は商業ベースでは国内最大規模であり
世界にも誇れる国際映画祭ですし、高崎映画祭は贈られる各映画賞の評価が高名ですよね。
そして、今年の秋、りょうは、埼玉県深谷市の『花の街ふかや映画祭』、
群馬県中之条町の『伊参スタジオ映画祭』、
そして、本ブログの“生みの親”長野市の『みすずかるしなのNAGANO映画祭』にお邪魔してきました。
それでは、7年目を迎えた深谷・こちらも7年目となる長野・
今年10年目の節目を迎えた伊参に共通する特色とは、一体何でしょうか。
それは“温故知新”という言葉で表現できると、りょうは思います。
古き酒造蔵を改装した深谷シネマ、木造映画館としては日本最古級を誇る長野ロキシー、
廃校となった中学校の木造校舎を活用した伊参スタジオ。
共に、木と人の温もりに触れることができる、
情熱とおもてなしにあふれた優しい映画祭を、これからも大切に紡いでいってもらいたいものです。
映画という文化がこの世界に存在する意義とは、フィルムコミッションのあるべき姿とは…。
今日からは、示唆に富んだこの3つの映画祭訪問記を、
皆さまに少しずつお届けしていきたいと思います。
まずは、10月10日から17日まで、埼玉県深谷市の旧七ッ梅酒造跡地並びに
併設する深谷シネマにて開催された『第7回花の街ふかや映画祭』の模様を紹介します。

16日には、深谷市で撮影され、蓮佛美沙子さんも出演している吉田恵輔監督
『BUNGO日本文学シネマ 檸檬』の上映もありました。
そして、最終日の17日には、会場にもなっている深谷シネマ誕生の経緯や関係者の想いを綴った
ドキュメンタリー映画『街のひかり~深谷シネマ物語』が上映されました。

会場となった旧七ツ梅酒造や深谷シネマについては、この『転校生日記』の中でも、
しげぞーさまから何度か詳細なレポートをいただいていますが、
作品のお話しに入る前にあらためて簡単に紹介すると…。

1999年3月「県北にミニシアターを!市民の会」の立ち上げを契機に始まった
映画館常設に向けての活動は、2000年1月の第1回氏民映画会を皮切りに、
ホール上映や野外上映などの活動を重ねていきました。
そして、2002年1月、深谷市より正式にTMO構想(市街地活性化構想)が認定され、
2002年7月27日深谷市・商工会議所・市民の協力を得て旧中山道沿いの旧さくら銀行跡地を改装し、
常設の映画館「深谷シネマ」をオープンさせました。
オープンから8年、街なか映画館として深谷の街と人々の暮らしに定着しつつある中、
当初より予定されていた深谷市区画整理事業により七ッ梅酒造跡への移転が決定され、
2010年3月31日をもって深谷市仲町の「旧さくら銀行跡地」での営業を終了し、
4月16日より300年の酒蔵の歴史を引き継いだ深谷市深谷町の
「七ッ梅酒造跡地」にて新オープンを迎えています。

(旧七ツ梅酒造)
旧さくら銀行時代の深谷シネマについては、しげぞーさまのこちらの記事から
深谷シネマ再び 深谷シネマ名誉館長大林宣彦監督作品特集 ←こちらをクリック下さい。
地域に根付いた愛された映画祭だけに、会場にはご近所の人たちが集まり、
「あら、○×さん、こんにちは。」、「昨日も来られたの?」などとあちらこちらで挨拶が交わされています。
深谷シネマ前の広場は、コミュニティースペースとして賑わいを魅せていました。
ちなみに、深谷シネマ館内には、無料で利用できる市民交流スペースが設けられています。
続く
りょう
映画祭は、それぞれの“色”を持っています。
代表的なものでは、東京国際映画祭は商業ベースでは国内最大規模であり
世界にも誇れる国際映画祭ですし、高崎映画祭は贈られる各映画賞の評価が高名ですよね。
そして、今年の秋、りょうは、埼玉県深谷市の『花の街ふかや映画祭』、
群馬県中之条町の『伊参スタジオ映画祭』、
そして、本ブログの“生みの親”長野市の『みすずかるしなのNAGANO映画祭』にお邪魔してきました。
それでは、7年目を迎えた深谷・こちらも7年目となる長野・
今年10年目の節目を迎えた伊参に共通する特色とは、一体何でしょうか。
それは“温故知新”という言葉で表現できると、りょうは思います。
古き酒造蔵を改装した深谷シネマ、木造映画館としては日本最古級を誇る長野ロキシー、
廃校となった中学校の木造校舎を活用した伊参スタジオ。
共に、木と人の温もりに触れることができる、
情熱とおもてなしにあふれた優しい映画祭を、これからも大切に紡いでいってもらいたいものです。
映画という文化がこの世界に存在する意義とは、フィルムコミッションのあるべき姿とは…。
今日からは、示唆に富んだこの3つの映画祭訪問記を、
皆さまに少しずつお届けしていきたいと思います。
まずは、10月10日から17日まで、埼玉県深谷市の旧七ッ梅酒造跡地並びに
併設する深谷シネマにて開催された『第7回花の街ふかや映画祭』の模様を紹介します。

16日には、深谷市で撮影され、蓮佛美沙子さんも出演している吉田恵輔監督
『BUNGO日本文学シネマ 檸檬』の上映もありました。
そして、最終日の17日には、会場にもなっている深谷シネマ誕生の経緯や関係者の想いを綴った
ドキュメンタリー映画『街のひかり~深谷シネマ物語』が上映されました。

会場となった旧七ツ梅酒造や深谷シネマについては、この『転校生日記』の中でも、
しげぞーさまから何度か詳細なレポートをいただいていますが、
作品のお話しに入る前にあらためて簡単に紹介すると…。

1999年3月「県北にミニシアターを!市民の会」の立ち上げを契機に始まった
映画館常設に向けての活動は、2000年1月の第1回氏民映画会を皮切りに、
ホール上映や野外上映などの活動を重ねていきました。
そして、2002年1月、深谷市より正式にTMO構想(市街地活性化構想)が認定され、
2002年7月27日深谷市・商工会議所・市民の協力を得て旧中山道沿いの旧さくら銀行跡地を改装し、
常設の映画館「深谷シネマ」をオープンさせました。
オープンから8年、街なか映画館として深谷の街と人々の暮らしに定着しつつある中、
当初より予定されていた深谷市区画整理事業により七ッ梅酒造跡への移転が決定され、
2010年3月31日をもって深谷市仲町の「旧さくら銀行跡地」での営業を終了し、
4月16日より300年の酒蔵の歴史を引き継いだ深谷市深谷町の
「七ッ梅酒造跡地」にて新オープンを迎えています。

(旧七ツ梅酒造)
旧さくら銀行時代の深谷シネマについては、しげぞーさまのこちらの記事から
深谷シネマ再び 深谷シネマ名誉館長大林宣彦監督作品特集 ←こちらをクリック下さい。
地域に根付いた愛された映画祭だけに、会場にはご近所の人たちが集まり、
「あら、○×さん、こんにちは。」、「昨日も来られたの?」などとあちらこちらで挨拶が交わされています。
深谷シネマ前の広場は、コミュニティースペースとして賑わいを魅せていました。
ちなみに、深谷シネマ館内には、無料で利用できる市民交流スペースが設けられています。
続く
りょう
2010年12月27日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │未来に紡ぐ
ながのまちあるき ~松代祝(ほおり)神社編 後編
松代まち歩きガイドブックによると、
祝(ほおり)神社-通称お諏訪さん。古い延喜式内社で、町人町の氏神様。
明治24年の大火の際、天皇家から見舞金を拝した羅災恩賜記念碑がある。-
拝殿は、獅子が振り向いた様子の<振り面獅子鼻>が見られます。





天神社は立川流の彫物でしたが、こちらは亀原流が施されています。
一つの神社に両方が見られるのは珍しいのではないでしょうか。
拝殿の奥に建つ本殿は立ち入ることはできませんが、やはり見事な彫物が施された美しい建物です。




屋根に真田氏の六文銭が見えますね。その先にあるのは...

御柱です。

また、こちらには海神を祀る宗方社があります。


いろいろな建物と彫物を楽しめる松代祝(ほおり)神社に出かけませんか。
祝(ほおり)神社-通称お諏訪さん。古い延喜式内社で、町人町の氏神様。
明治24年の大火の際、天皇家から見舞金を拝した羅災恩賜記念碑がある。-
拝殿は、獅子が振り向いた様子の<振り面獅子鼻>が見られます。





天神社は立川流の彫物でしたが、こちらは亀原流が施されています。
一つの神社に両方が見られるのは珍しいのではないでしょうか。
拝殿の奥に建つ本殿は立ち入ることはできませんが、やはり見事な彫物が施された美しい建物です。




屋根に真田氏の六文銭が見えますね。その先にあるのは...

御柱です。

また、こちらには海神を祀る宗方社があります。


いろいろな建物と彫物を楽しめる松代祝(ほおり)神社に出かけませんか。
2010年12月26日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │松代まちあるき
ながのまちあるき ~松代祝(ほおり)神社編 前編
まずは長野市松代町の祝(ほおり)神社の天神社の彫物をご紹介しましょう。
立川流の立派なもので、その立体感には感嘆の声をあげてしまいました。


(獅子)


(獏)


(鷹)



続く
立川流の立派なもので、その立体感には感嘆の声をあげてしまいました。


(獅子)


(獏)


(鷹)



続く
2010年12月25日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │松代まちあるき
大林宣彦監督最新作「この空の花」(仮)公式サイト
大林宣彦監督最新作の映画「この空の花」(仮)公式サイトがアップされました。
「この空の花」(仮)公式サイト ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
いよいよ待ちに待った大林宣彦監督の新作が始動し始め、
平成23年度はこの話題をお伝えすることが増えることでしょう。
スポンサー(出資者)や応援団(協賛者)もこれから募集されるそうです。
長野県のお隣の新潟県での撮影なので何かお手伝いすることがあれば
駆けつけたいと願っています。

皆様、良いクリスマスをお過ごし下さい。
「この空の花」(仮)公式サイト ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
いよいよ待ちに待った大林宣彦監督の新作が始動し始め、
平成23年度はこの話題をお伝えすることが増えることでしょう。
スポンサー(出資者)や応援団(協賛者)もこれから募集されるそうです。
長野県のお隣の新潟県での撮影なので何かお手伝いすることがあれば
駆けつけたいと願っています。
皆様、良いクリスマスをお過ごし下さい。
2010年12月24日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │映画 大林宣彦監督 長野
連続テレビ小説『てっぱん』年末スペシャル
NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」で大活躍中の森田直幸さん。
出演シーンも多く、ファンには楽しみな番組になっています。
「てっぱん」の公式サイトの中のコーナー
「好き放題言っちゃって!飯田要VS森田直幸」 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
は素顔の森田さんの情報がたっぷり。
そして「尾道ロケ」 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
の紹介もあります。
また年末には
「連続テレビ小説『てっぱん』年末スペシャル(仮)」が放送されます。
以下お知らせを転記致します。
<放送>
12月29日(水) 午前8:30~9:13/総合
12月31日(金) 午後2:00~2:43/総合
2011年1月3日(月) 午後4:45~5:28/総合(関西地域)
「てっぱん」放送スタートから3か月。
「下町の人情」「おいしい料理」「楽しいダンス」を柱に、
ますます「てっぱん」を見るのが楽しくなる情報を満載したスペシャル番組。
「てっぱん」のこれまでの物語と、気になる今後の展開も一足早くご紹介。
また、ドラマに登場する“初音の料理”の秘密や、
全国に広がる「てっぱんダンス」の輪をリポートするほか、
ダンスの振り付けを担当した近藤良平さんも登場、「てっぱんダンス」の全貌に迫ります。
ナビケーター/岩崎潤役・柏原収史
てっぱんがますます楽しくなりますね。
出演シーンも多く、ファンには楽しみな番組になっています。
「てっぱん」の公式サイトの中のコーナー
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は素顔の森田さんの情報がたっぷり。
そして「尾道ロケ」 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
の紹介もあります。
また年末には
「連続テレビ小説『てっぱん』年末スペシャル(仮)」が放送されます。
以下お知らせを転記致します。
<放送>
12月29日(水) 午前8:30~9:13/総合
12月31日(金) 午後2:00~2:43/総合
2011年1月3日(月) 午後4:45~5:28/総合(関西地域)
「てっぱん」放送スタートから3か月。
「下町の人情」「おいしい料理」「楽しいダンス」を柱に、
ますます「てっぱん」を見るのが楽しくなる情報を満載したスペシャル番組。
「てっぱん」のこれまでの物語と、気になる今後の展開も一足早くご紹介。
また、ドラマに登場する“初音の料理”の秘密や、
全国に広がる「てっぱんダンス」の輪をリポートするほか、
ダンスの振り付けを担当した近藤良平さんも登場、「てっぱんダンス」の全貌に迫ります。
ナビケーター/岩崎潤役・柏原収史
てっぱんがますます楽しくなりますね。
2010年12月23日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │映画関連
映画『ハナミズキ』ロケ地めぐり~釧路編~②


(ハナミズキの樹は、残念ながらありません。元々、北海道には、ハナミズキは自生していません。)

(主人公・平沢紗枝の郵便ポストも。細かいです。)
紗枝の家は、来年(平成23年)の夏までには、ロケに使用された小道具類を整理して、
建物内部の公開も予定しているそうです。

(劇中、英会話教室となっていた紗枝の部屋)
今回は鉄道で行ける範囲ということで訪れませんでしたが、更に道を直別駅方面に進んだ所に、
草原の中を鉄道が走る俯瞰のシーンが撮られた、通称『尺別の丘』があります。
30分ほど紗枝の家に滞在した後、11時57分発の釧路行きの列車に乗り込み、
続いては西庶路(にししょろ)駅へと戻る形で向かいます。

(キハ40系)
乗車したキハ40系車両は、劇中にも2人が乗る列車として登場しましたね。
キハ40系は、昭和52年から運行が開始された大型気動車で、
昭和57年までに888台が製造され日本全国の非電化路線に投入されました。
北海道では、普通列車の主力車両として、道内の各路線で活躍しています。
最高速度は、時速95kmです。登場当初は、220馬力のディーゼルエンジンが搭載されていましたが、
現在は330馬力~450馬力に変更されています。
なお、1両ではエンジン出力が足りないため、2両編成で運行されていることも多いそうです。

(キハ40系車両内部)
12時28分に到着した西庶路駅。

西庶路駅は、作品中では丹別駅という名称で、
2人が夜ホームのベンチに座って語り合うシーンが撮影されました。
撮影は、10月19日に行われたので、この時期の北海道の夜は、相当に寒かったことでしょう。
残念ながら、劇中に登場したベンチは、実際のホームにはありません。

(西庶路駅)
続いて、13時04分発白糠駅行きの列車に乗って、白糠(しらぬか)駅へと向かいます。
13時11分到着した白糠駅。

続く
りょう
2010年12月22日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │未来に紡ぐ
映画『ハナミズキ』ロケ地めぐり~釧路編~①
新垣結衣さん&生田斗真さん主演で、この夏全国公開された映画『ハナミズキ』。
蓮佛美沙子さんも出演した本作については、
以前この日記でも舞台挨拶の模様をレポートさせていただきました。
映画『ハナミズキ』の撮影は、東京、北海道、そしてカナダと、
短期間に狭い地域で集中して撮影される最近の日本映画界では珍しく、
日本を飛び越え、幅広い国や土地で撮影が行われました。
今日からは、そんなロケ地の中から、北海道のロケ地めぐりの模様を皆さまにご紹介したいと思います。
映画『ハナミズキ』は、北海道の中でも、主に道東と呼ばれる釧路を中心に撮影が行われました。
JR北海道釧路支社では、『ロケ地へ行こう』と題して、
鉄道で巡る映画『ハナミズキ』のロケ地めぐりのモデルコースが紹介されています。
(ホームページはこちらから)
今回は、このプランに沿って映画『ハナミズキ』のロケ地を巡ってみたいと思います。

まずは、釧路駅10時17分発の根室線新得行きの気動車に乗って、
最初の目的地尺別(しゃくべつ)駅に出発です。


釧路駅から1時間程で到着した尺別駅には、物語の重要な舞台、
新垣結衣さんが演じる主人公紗枝の実家が、関係者の好意により大切に保存されています。

また、駅前の道は、釧路からの帰路、車内で喧嘩をした2人が途中駅で列車を降り、
雪積もる道を歩いて帰るシーンも撮影されました。
作品では関別駅として登場する尺別駅。
紗枝の実家に向かう途中下車駅となっていましたが、実は最寄り駅なのです(笑)

ちなみに、関別駅のホーム自体の撮影は、花咲線の茶内駅で別撮りされているようです。
紗枝の家には、駅を降りて真っ直ぐ進むと突き当たる海沿いの道を、
向かって右手に5分程進んで行くと現れます。

続く
りょう
蓮佛美沙子さんも出演した本作については、
以前この日記でも舞台挨拶の模様をレポートさせていただきました。
映画『ハナミズキ』の撮影は、東京、北海道、そしてカナダと、
短期間に狭い地域で集中して撮影される最近の日本映画界では珍しく、
日本を飛び越え、幅広い国や土地で撮影が行われました。
今日からは、そんなロケ地の中から、北海道のロケ地めぐりの模様を皆さまにご紹介したいと思います。
映画『ハナミズキ』は、北海道の中でも、主に道東と呼ばれる釧路を中心に撮影が行われました。
JR北海道釧路支社では、『ロケ地へ行こう』と題して、
鉄道で巡る映画『ハナミズキ』のロケ地めぐりのモデルコースが紹介されています。
(ホームページはこちらから)
今回は、このプランに沿って映画『ハナミズキ』のロケ地を巡ってみたいと思います。

まずは、釧路駅10時17分発の根室線新得行きの気動車に乗って、
最初の目的地尺別(しゃくべつ)駅に出発です。


釧路駅から1時間程で到着した尺別駅には、物語の重要な舞台、
新垣結衣さんが演じる主人公紗枝の実家が、関係者の好意により大切に保存されています。

また、駅前の道は、釧路からの帰路、車内で喧嘩をした2人が途中駅で列車を降り、
雪積もる道を歩いて帰るシーンも撮影されました。
作品では関別駅として登場する尺別駅。
紗枝の実家に向かう途中下車駅となっていましたが、実は最寄り駅なのです(笑)

ちなみに、関別駅のホーム自体の撮影は、花咲線の茶内駅で別撮りされているようです。
紗枝の家には、駅を降りて真っ直ぐ進むと突き当たる海沿いの道を、
向かって右手に5分程進んで行くと現れます。

続く
りょう
2010年12月21日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │未来に紡ぐ
『さよならロビンソンクルーソー』
蓮佛美沙子さんの新しいドラマの情報が飛び込んで参りました。
フジテレビの公式サイトより ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
第22回フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞作決定!
大賞作品『さよならロビンソンクルーソー』ドラマ化決定!
なお、この作品は田中圭、蓮佛美沙子、綾野剛、菊地凛子ら豪華キャストによる映像化が決定し、
12月29日(水)24時10分~25時10分に放送される。
若手ディレクター・宮木正悟の初監督作品となり、11月下旬のクランクインを予定している。
番組のプロデューサーを務める東康之は、「『さよならロビンソンクルーソー』は、セリフがステキで、
女性のずぶとさと男性の弱さがよく描かれている作品。
野木さんの書いたフレッシュで斬新なエッセンスを大事に映像化したい」と意気込みを語った。
新しい感性が集まったドラマ、蓮佛さんの新しい魅力に出会えそうです。
フジテレビの公式サイトより ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
第22回フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞作決定!
大賞作品『さよならロビンソンクルーソー』ドラマ化決定!
なお、この作品は田中圭、蓮佛美沙子、綾野剛、菊地凛子ら豪華キャストによる映像化が決定し、
12月29日(水)24時10分~25時10分に放送される。
若手ディレクター・宮木正悟の初監督作品となり、11月下旬のクランクインを予定している。
番組のプロデューサーを務める東康之は、「『さよならロビンソンクルーソー』は、セリフがステキで、
女性のずぶとさと男性の弱さがよく描かれている作品。
野木さんの書いたフレッシュで斬新なエッセンスを大事に映像化したい」と意気込みを語った。
新しい感性が集まったドラマ、蓮佛さんの新しい魅力に出会えそうです。
2010年12月20日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │映画関連
秋の松代町武家屋敷お庭拝見 ④
こちらのお宅も石畳を彩るように菊が咲きこぼれます。

池に低く枝を垂らした松が見事です。
<投枝なげしの松>と言われるそうです。

そして池の中に中州をつくるこの形式は神様のいらっしゃる土地の、
須美山しゅみせんを模しているそうです。



琥珀色の水面に空が映り、ゆっくりと鯉が横切ります。

この光景が庭園巡りのなかで一番落ち着きました。
普段ゆっくり水面を見る機会が少ないですが、水のある風景は心を落ち着かせます。
この泉水路がある事が松代のお庭の特徴と思いますが、
多くの方を惹きつけている理由だと思います。
またこのF家のおうちも古いものが残されていて素晴らしく、
まず玄関のたたきにある、今でいえばタイル風の陶器が可愛らしかったです。



そしてこの後午後からは信州大学農学部 佐々木邦博教授による
「松代藩 江戸時代の水路網と庭園について」の講演会が開催されました。

池に低く枝を垂らした松が見事です。
<投枝なげしの松>と言われるそうです。

そして池の中に中州をつくるこの形式は神様のいらっしゃる土地の、
須美山しゅみせんを模しているそうです。



琥珀色の水面に空が映り、ゆっくりと鯉が横切ります。

この光景が庭園巡りのなかで一番落ち着きました。
普段ゆっくり水面を見る機会が少ないですが、水のある風景は心を落ち着かせます。
この泉水路がある事が松代のお庭の特徴と思いますが、
多くの方を惹きつけている理由だと思います。
またこのF家のおうちも古いものが残されていて素晴らしく、
まず玄関のたたきにある、今でいえばタイル風の陶器が可愛らしかったです。



そしてこの後午後からは信州大学農学部 佐々木邦博教授による
「松代藩 江戸時代の水路網と庭園について」の講演会が開催されました。

2010年12月19日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │松代まちあるき
秋の松代町武家屋敷お庭拝見 ③

山茱萸(サンシュユ)の木。
前回松代町では泉水路を使った鯉の養殖が奨励されたと書きましたが、
サンシュユの実は強精薬、止血、解熱作用があり、薬の原料として用いられますが、
ここ松代では鯉をみそで煮る料理の<鯉こく>を造る際に、実を入れると鯉の骨が柔かくなるため
珍重され、武家屋敷の庭園に、この木が植えられたそうです。
他にも武家屋敷の庭園は柿、ざくろ、杏、梅が多く見られ、庭園が観賞用だけではなく
生活の場でもあったことが伺われます。
また、高木だと松や紅葉、樫、低木だとつつじ、サツキ、紫陽花が植えられ
四季おりおりの表情を見せてくれます。
E家の庭園。
植栽が豊かで高木と低木が配置よく植えられ山野草も多く、そのまま後ろの
象山につながっていくような雄大さを感じます。
吾亦紅や竜胆、ホトトギスが見られるそうです。


代官町の通りで鮮やかに咲く、つわぶきの花。
秋のお庭拝見では優しい秋の草花に多く出会えました。
春も華やかで素敵でしょうが、秋の草花は松代の町並みにしっくり合います。

ここで改めて松代の武家屋敷の構成をお話ししましょう。
まずは真田信之が松代町に移封になり、その家臣団の居住地として新しく住宅団地が造成され、
南北に貫く道路と川に沿って短冊形に区切られた土地を与えられ、道と川の内側を
門塀で囲って防備を固め、横同士は自由に行き来できる解放的な形の屋敷だったそう。
そして池と池をつなぐ泉水路が屋敷をつなげました。
まず公的な空間として、<屋敷門>から入り、<前庭>を抜け玄関まで至ります。
玄関にあがって座敷の前に<庭園>が広がります。
そして庭園の向こうにその屋敷の農地が広がります。
いよいよ最後のお宅、F家へ参りましょう。
泉水を超え、美しい前庭が広がっています。

続く
2010年12月18日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │松代まちあるき
『10日間で創る芝居』出演者・スタッフ募集
去年の「柔らかなモザイクの街」に引き続いて、今年も2011年2月の
善光寺灯明祭りに上演する演劇の出演者募集の締め切りが本日となりました。
以下要綱を転記致します。
「門前暮らしのすすめ」プロデュース!!
『10日間で創る芝居』出演者・スタッフ募集 ←申し込み等はこちらをクリック下さい☆
前作『モザイクの街』に引き続き、今回も平田オリザが主宰する劇団・青年団の
演出部に所属する西村和宏が演出を担当します。
長野での4作目となる今作は西洋古典。
ドイツの劇作家ブレヒトの「母アンナの子連れ従軍記」 (作・ブレヒト 訳・谷川道子)に挑戦します。
東京で活躍する演出家と俳優数名が10日間長野に滞在し、オーディションで選ばれた
市民キャストと一緒に作品を創作・発表します。
--------------------------------------------------------------------
◎オーディション申込〆切 12月17日(金)
◎オーディション 12月25日(土)、26日(日)
◎公演日 2011年2月11日(金・祝)・12日(土)・13日(日)長野市内において上演
--------------------------------------------------------------------
■応募条件
高校生以上の方(高校生可)。演劇経験は問いません。
2011年2月1日からの稽古と本番に参加できる方。
■応募方法
申込み用紙に記入の上、写真(一人で写っていて顔がわかるもの)を添付して下記申し込み先までお送りください。
■審査日程
一次審査...書類選考
*合格された方には12月20日(月)までにメールまたはお電話にてご連絡いたします。
二次審査...実技・面接(ワークショップ形式)12月25日(土)、26日(日)(13時~17 時を予定)
*二日間ご参加ください。両日の参加が難しい場合は申し込み書にその旨をお書き添えください。
■会場
二次審査 長野市立城山公民館(長野市大字長野東之門町 2462 )
TEL 026-232-3111 ※場所に関する問合せのみ
■応募締切
12月17日(金)
【稽古予定】2011年2月1日(火)~2月10日(木)
平日:18時~21時30分、5日(土)・6日(日):9時~21時30分
本番11日(金・祝)・12日(土)・13日(日):終日
*基本的に全日程参加が条件となります。遅刻・NG等がある場合は履歴書にその旨をお書きください。
*1月上旬に台本配布予定。セリフは稽古開始前までに覚えていただきます。
◎出演に際してチケットノルマなど金銭的な負担を要求することはございません。また出演料は発生しません。
【西村和宏】プロフィール
演出家。青年団リンク・サラダボール主宰。1973年兵庫県出身。
1999年劇団第三エロチカに俳優として入団。
2005年青年団演出部に入団。
以降、青年団若手自主企画として作品を発表するかたわら、外部での演出も精力的におこなう。
2009年よりナノグラフィカと提携し、「海よりも長い夜」(作・平田オリザ)
「柔らかいモザイクの街」(作・黒川陽子)「国定忠治」(作・行友季風)を長野市に滞在し創作・発表する。
戯曲の解釈や制約にとらわれず、現代社会の視点から大胆にアプローチしていく"脱解釈"型の演出が特徴。
【お申し込み・お問い合わせ】
「長野・門前暮らしのすすめ」企画編集室ナノグラフィカ
TEL/FAX 026・232・1532 メール nanographica@mbn.nifty.com
〒380-0857 長野市西之門町930-1
善光寺灯明祭りに上演する演劇の出演者募集の締め切りが本日となりました。
以下要綱を転記致します。
「門前暮らしのすすめ」プロデュース!!
『10日間で創る芝居』出演者・スタッフ募集 ←申し込み等はこちらをクリック下さい☆
前作『モザイクの街』に引き続き、今回も平田オリザが主宰する劇団・青年団の
演出部に所属する西村和宏が演出を担当します。
長野での4作目となる今作は西洋古典。
ドイツの劇作家ブレヒトの「母アンナの子連れ従軍記」 (作・ブレヒト 訳・谷川道子)に挑戦します。
東京で活躍する演出家と俳優数名が10日間長野に滞在し、オーディションで選ばれた
市民キャストと一緒に作品を創作・発表します。
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◎オーディション申込〆切 12月17日(金)
◎オーディション 12月25日(土)、26日(日)
◎公演日 2011年2月11日(金・祝)・12日(土)・13日(日)長野市内において上演
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■応募条件
高校生以上の方(高校生可)。演劇経験は問いません。
2011年2月1日からの稽古と本番に参加できる方。
■応募方法
申込み用紙に記入の上、写真(一人で写っていて顔がわかるもの)を添付して下記申し込み先までお送りください。
■審査日程
一次審査...書類選考
*合格された方には12月20日(月)までにメールまたはお電話にてご連絡いたします。
二次審査...実技・面接(ワークショップ形式)12月25日(土)、26日(日)(13時~17 時を予定)
*二日間ご参加ください。両日の参加が難しい場合は申し込み書にその旨をお書き添えください。
■会場
二次審査 長野市立城山公民館(長野市大字長野東之門町 2462 )
TEL 026-232-3111 ※場所に関する問合せのみ
■応募締切
12月17日(金)
【稽古予定】2011年2月1日(火)~2月10日(木)
平日:18時~21時30分、5日(土)・6日(日):9時~21時30分
本番11日(金・祝)・12日(土)・13日(日):終日
*基本的に全日程参加が条件となります。遅刻・NG等がある場合は履歴書にその旨をお書きください。
*1月上旬に台本配布予定。セリフは稽古開始前までに覚えていただきます。
◎出演に際してチケットノルマなど金銭的な負担を要求することはございません。また出演料は発生しません。
【西村和宏】プロフィール
演出家。青年団リンク・サラダボール主宰。1973年兵庫県出身。
1999年劇団第三エロチカに俳優として入団。
2005年青年団演出部に入団。
以降、青年団若手自主企画として作品を発表するかたわら、外部での演出も精力的におこなう。
2009年よりナノグラフィカと提携し、「海よりも長い夜」(作・平田オリザ)
「柔らかいモザイクの街」(作・黒川陽子)「国定忠治」(作・行友季風)を長野市に滞在し創作・発表する。
戯曲の解釈や制約にとらわれず、現代社会の視点から大胆にアプローチしていく"脱解釈"型の演出が特徴。
【お申し込み・お問い合わせ】
「長野・門前暮らしのすすめ」企画編集室ナノグラフィカ
TEL/FAX 026・232・1532 メール nanographica@mbn.nifty.com
〒380-0857 長野市西之門町930-1

2010年12月17日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │まち巡り
講演会「映画を通して未来を語ろう。」
今週末、倉敷市で大林宣彦監督の講演会が開催されます。
お近くの方は是非お出かけ下さい。
以下内容を転記させて頂きます。
倉敷市 地球温暖化対策室 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
お知らせ(地球温暖化対策室)
映画作家 大林宣彦氏 講演会「映画を通して未来を語ろう。」参加者まだまだ募集中♪ New!
【講演会】
講 師 : 映画作家 大林 宣彦 氏
(代表作:「転校生('82)」、「時をかける少女('83)」、「さびしんぼう('85)」など)
テーマ : 「映画を通して未来を語ろう。」
日 時 : 平成22年12月19日(日) 10時30分~12時00分
(講演会受付:9時30分から)
場 所 : 倉敷公民館(倉敷市本町2-21) 大ホール
先着300名(要事前申し込み)、参加費:無料
申 込 : 倉敷市 地球温暖化対策室(086-426-3394)に申込
その他 : 駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
状 況 : まだまだ多数の応募をお待ちしております!
TELお待ちしております。
お近くの方は是非お出かけ下さい。
以下内容を転記させて頂きます。
倉敷市 地球温暖化対策室 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
お知らせ(地球温暖化対策室)
映画作家 大林宣彦氏 講演会「映画を通して未来を語ろう。」参加者まだまだ募集中♪ New!
【講演会】
講 師 : 映画作家 大林 宣彦 氏
(代表作:「転校生('82)」、「時をかける少女('83)」、「さびしんぼう('85)」など)
テーマ : 「映画を通して未来を語ろう。」
日 時 : 平成22年12月19日(日) 10時30分~12時00分
(講演会受付:9時30分から)
場 所 : 倉敷公民館(倉敷市本町2-21) 大ホール
先着300名(要事前申し込み)、参加費:無料
申 込 : 倉敷市 地球温暖化対策室(086-426-3394)に申込
その他 : 駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
状 況 : まだまだ多数の応募をお待ちしております!
TELお待ちしております。

2010年12月16日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │映画 大林宣彦監督 長野
この想い、君に届け~公開講座編 後編

(デジタルハリウッド大学のある東京秋葉原)
4つめのテーマが、「普段の多部さんと三浦さん」について。
熊澤監督は、4年前に一度多部さんとは会ったことがあるそう。
この年代の中では、連ドラのヒロインなど、最も数多くの主演をこなしており、
経験値があって幅があるので、しっかりと役を創ってくれる。
撮影中は、週一回、足利から大学に通いながら演じてくれていた。
真面目で、真っ直ぐなイメージがあるかもしれないが、現場では柔らかいイメージだった。
芝居は骨太で、一瞬で役に入れるところは、やはりプロの女優さんです。
また、共演の青山さんや夏菜さんは、台詞がある役をやるのも初めてというような状態の中、
若手の多い現場で、悩みの相談に乗ってあげていたり、見えないところでフォローをしてくれていた。
三浦さんは、最近はドラマなどで激しい役をしているが、すごくシャイで、繊細。
仲良くなると話してくれるようになる。
役柄のように男気があって爽やか。
うそとかポーズではない、本当の風早を感じた。
そして、周りのことを良く見て、考えてくれている。
撮影初日には、クラスメイト1人ひとりと、サッカーボールのパス交換をやりに行っていた。
三浦さんは、自身の演出論などの主張はないけど、演じ方を自分なりに考えている。
言葉よりも実際に演じてみて、率直に聞いてくるタイプで、一緒に仕事をして楽しかった、と熊澤監督。
5つめのテーマは、将来の監督の卵を養成するデジハリらしく「映画監督になるためには」。
『君に届け』は、コミュニケーションのお話し。
自分の想いを伝えるのが下手な主人公が色々なことを経験しながら、克服するストーリー。
これは、映画を創る上でも重要なことで、自分の想いがないと作品は創れない。
また、想いがあっても上手く伝えられないといけない。
これは、日常生活にも言えること。
想いは簡単には届かない。
だから、言わないでも分かるスタッフを出来るだけ集めるようにはしているけれども、
やはりきちんと言わないと誤解が生まれて、失敗につながってしまう。
想いや気持ちは、自分で言葉にして何度も伝えないといけない。
これは、日常生活でも同じだし、映画でも一番大切な部分。
そこを普段から丁寧にやっていかないと、映画監督にはなれない。
何も特別なことをするのではなく、友人との会話でも、想っていることを丁寧に相手に伝えることを、
日ごろから大切にしてほしい。
その意味で、映画の中の爽子を観ていただければ、
と映画に絡めながら生徒たちに優しく語りかける熊澤監督です。
6つめは、「2回目を観るときは」というテーマで話は進みます。
ストーリーは、何度でも楽しめるように創っている。
と言うよりも、2度目の方が、面白く観られるように創っている。
2度目の方が、ストーリーが分かっている上で観ることで、
今度は、周りの空気感やロケ場所選定の理由、2人の距離感など、全体を通して観ていただければ。
特に、2人の距離感は考えて創っているので、そこに注目して観てもらえると嬉しいと話す熊澤監督。
今日、VFXやカット割りなど、監督の視点から、どこに気を遣って創ったのか、
どういう考えで創ったのかを聞けたので、また違った形で映画が観れますね、と司会の高橋先生。

(写真中央が熊澤尚人監督。向かって左が、高橋光輝先生。)
ここで、熊澤監督からのお話しは終了し、会場との質疑応答の時間に移ります。
1つめが、「こだわったシーンは」という質問。
全部こだわっているけれども、敢えてひとつをあげるとしたら、
ちづの「友達は、気付いたときは、もうなっている」というシーン。
これは、原作でも大好きなシーンで、もの凄く大切に創った。
原作では、3巻のトイレの場面でのエピソードだけど、この3人の友情の話を最初に読んで、
「素晴らしい漫画に出逢った、ぜひ映画にしたい」と思い、今回の映画化の原動力にもなった。
続いての質問が、映画学校らしく、
生徒さんから「天候や機材の故障、役者の健康面や喧嘩などのトラブル対処法」について。
熊澤監督は、役者はプロだから、自分がかかわった作品の中では、
喧嘩はなかったね、ただ、自主映画のときは、良くもめたけど(笑)。
とお話しがあり、人間関係のトラブルはあまりないけど、
怒って現場を出てしまったという話しは聞いたことはあるね。
映画は、限られた、決められた時間と予算の中で創るものだから、
初めからトラブルは起こるものだとして創っている。
準備段階で、どれだけ最悪のケースを想定できるか、その万が一に備える準備が、
作品の出来映えを左右する。
これは、経験値がものを言うから、若いうちの失敗が、プラスになっていく。
人の問題は、自分が努力すれば回避できる。
天候は、それ自体はどうしようもできない。
だけど、プロの世界では、40日間の撮影スケジュールの中で、1週間に1日を撮休日にあてている。
この撮休日の中に、雨の場合も想定してやりくりをしている。
撮影中の事故については、制作部の事前の努力のおかげで、ないようにしている。
次の質問が、「エキストラを選ぶポイント」について。
これについて、熊澤監督は、今回、自分自身では、基準を知らない。
日本の映画では、エキストラ担当という部署があり、
ここの部門と助監督が連絡をとりなから、ネットなどで集めたのではないかな、とお話しがありました。
以上で、本日の講演会も終了。この後は、生徒たちとひと時の交流、サイン会となりました。
熊澤監督の作品は、『ダイブ!!』、『おと・な・り』、『君に届け』と3作品連続スクリーンで鑑賞していますが、
映画を観た後、とても爽やかな気持ちになれる、そんな大好きな映画監督のひとりです。
りょう
2010年12月15日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │未来に紡ぐ
この想い、君に届け~公開講座編 中編
ここで、1つめの資料、「八雲神社のシーンでのカット割り用の図面」が登場します。
八雲神社の見取り図に、カメラ位置や役者の動線が監督の手書きで描かれています。
実際に、現場で助監督たちに役者の動きをしてもらって作るそうです。
八雲神社のシーンは、カメラ1台で、
日没から午前4時半までの1日だけで撮影するというスケジュールだったので、
特に時間がないときは、スタッフとの意思疎通のために、こういったカット割り図が有効なのだそうです。
ロケ地めぐりをしているりょうにとっても、アングルの分かる大変貴重な資料です。
2つめの資料で、高校や足利の中橋などの事前のロケハン時のロケ地写真がモニターに映し出されます。
このロケ地写真の中にも、実際の映画の役者と同じような位置にスタッフが座っています。
こうすることで、おおよそのアングルなどを事前に決めているのだそうです。
作品のリアリティや世界観を活かすために、どこで創るかはとても大切で、
今回の『君に届け』の原作は、北海道をイメージして描かれているが、
ピュアな話で、だからと言って田舎の話でもなく、
大都市と田舎の中間都市だからこそ成立する物語なので、
今回の撮影地である足利市の空気感が、
原作にとてもマッチしていたと話す熊澤監督。
また、今回の作品のほとんどの時間に登場する学校は、廃校を利用したそうで、
現役の学校では、40日間もの長期間は借りられないし、
ただ、廃校の場合、1年経つと施設自体がクローズされてしまう、
そのため、今回この学校があったことはラッキーだったそう。
3つめの資料が、オーディション時に配付された「課題の書かれたプリント」。
台詞のない役も含めて総勢24~25人のクラスメイトを300人以上からオーディションで選んだそうです。
プリントには、渡り廊下で胡桃が爽子に「あんたなんて友達と思ったことないから」というシーンでの
胡桃役とあやね役の二人の台詞が課題として記されていて、
「ここの胡桃役とあやね役を順番に演じてもらいますので、
二役をちゃんとできるようにしておいてください。
台詞をちゃんと言えるようなことはもちろん大切ですが、
それ以上に、台詞を言っていないときの芝居をできるように考えておいてください。」
と記された課題を20分間で覚えてもらい、それぞれの役を演じてもらったそうです。
教室の空気感を大切にしたかったので、単にエキストラという扱いではなく、全員に役名があり、
本番前には、台詞のない人もみんなで集まって練習を積んだそうです。
4つめの資料が、撮影期間中毎日貼り出されたA4大の「スケジュール表」。
朝食の時間やホテルの出発時間などが記されています。毎日毎日チーフ助監督が作成しているそうで、
今回は、5月7日のものでしたが、母の日が近いということで
「5月9日は母の日です。この機会にお母さんへの日ごろの感謝の気持ちを届けてみませんか。
プレゼントを郵送するならお早めに。」と書かれています。
自分だけ現場でぴりぴりしていたが、優しくなる映画だから、周りのスタッフの人たちが気を遣って、
こうした和むようなものを作ってくれていた、と話す熊澤監督。
5つめの資料が、一人ひとりの「衣装表」。
冬服・夏服・体操着・普段着…などなど、クラスメイトの台詞のない役者も含めてそれぞれ写真で準備され、
これらはセカンド助監督の仕事だったそうですが、助監督というのは、緻密で大変な作業だということです。
6つめの資料が、「VFX」について。
『君に届け』は、4月下旬から6月頭までにかけて撮影されましたが、
劇中の時間は、4月の始業式から12月の大晦日まで。
日本では、役者のスケジュール等もあり、1年を通して作品の撮影を行うことは難しいので、
四季の移ろいを表現するのに、VFXは大変有効なのだそうです。
本作品には、桜の木が重要なモチーフとして登場しますが、多部さんや三浦さんのシーンが撮影されたのは、
実際には桜が咲いていない時期(5月)なので、4月6日に桜の咲いている場面だけ別撮りをして、
画面に桜がさりげなく自然になじむよう、生の素材に足しこんでいるそうです。
満開の桜をゼロからCGで創るのはやはり難しいので、こうした手法をとっているそうです。

3つめのテーマが、「『君に届け』を創る上でのポイントと難しかったところ」について。
主役の2人以外、千鶴、龍、胡桃など、こんなにたくさんの人をオーディションしたことがないというぐらいした。
一人20分で100人以上から選んだ。それだけに、良い子が選べた。
撮影は、短期決戦だったので、友達の感じがどうやって出せるかが勝負だった。
リアルなものを出すことによって、作品に力が出る。
撮影後、夜に全員が教室に残って練習をしたり、合宿制だったので、
ホテルではみんなで一緒に食事をするなどして、
台詞のない子たちも含めて、人と人との結びつきを大切にした。
脇役の人たちが良い映画にしたいと頑張ることで、
相乗効果でメインの人も良い演技をしなくてはという気持ちが高まったのではないかな。
クランクアップのときは、クラスメイトみんなが泣いていた。
どんなに撮影技術が発展しても、人の友情や思いやりなどの見えない部分は、映画にプラスになる。
リアリティのある風早や爽子にすることで、原作にある甘酸っぱさが出せる。
漫画原作ものを実写化した場合、リアリティや説得力がないと、うそに見えてしまう。
ひとつの大きなうそをつくために、リアリティで埋めていかなくてはならない、と語る熊澤監督。
続く
りょう
八雲神社の見取り図に、カメラ位置や役者の動線が監督の手書きで描かれています。
実際に、現場で助監督たちに役者の動きをしてもらって作るそうです。
八雲神社のシーンは、カメラ1台で、
日没から午前4時半までの1日だけで撮影するというスケジュールだったので、
特に時間がないときは、スタッフとの意思疎通のために、こういったカット割り図が有効なのだそうです。
ロケ地めぐりをしているりょうにとっても、アングルの分かる大変貴重な資料です。
2つめの資料で、高校や足利の中橋などの事前のロケハン時のロケ地写真がモニターに映し出されます。
このロケ地写真の中にも、実際の映画の役者と同じような位置にスタッフが座っています。
こうすることで、おおよそのアングルなどを事前に決めているのだそうです。
作品のリアリティや世界観を活かすために、どこで創るかはとても大切で、
今回の『君に届け』の原作は、北海道をイメージして描かれているが、
ピュアな話で、だからと言って田舎の話でもなく、
大都市と田舎の中間都市だからこそ成立する物語なので、
今回の撮影地である足利市の空気感が、
原作にとてもマッチしていたと話す熊澤監督。
また、今回の作品のほとんどの時間に登場する学校は、廃校を利用したそうで、
現役の学校では、40日間もの長期間は借りられないし、
ただ、廃校の場合、1年経つと施設自体がクローズされてしまう、
そのため、今回この学校があったことはラッキーだったそう。
3つめの資料が、オーディション時に配付された「課題の書かれたプリント」。
台詞のない役も含めて総勢24~25人のクラスメイトを300人以上からオーディションで選んだそうです。
プリントには、渡り廊下で胡桃が爽子に「あんたなんて友達と思ったことないから」というシーンでの
胡桃役とあやね役の二人の台詞が課題として記されていて、
「ここの胡桃役とあやね役を順番に演じてもらいますので、
二役をちゃんとできるようにしておいてください。
台詞をちゃんと言えるようなことはもちろん大切ですが、
それ以上に、台詞を言っていないときの芝居をできるように考えておいてください。」
と記された課題を20分間で覚えてもらい、それぞれの役を演じてもらったそうです。
教室の空気感を大切にしたかったので、単にエキストラという扱いではなく、全員に役名があり、
本番前には、台詞のない人もみんなで集まって練習を積んだそうです。
4つめの資料が、撮影期間中毎日貼り出されたA4大の「スケジュール表」。
朝食の時間やホテルの出発時間などが記されています。毎日毎日チーフ助監督が作成しているそうで、
今回は、5月7日のものでしたが、母の日が近いということで
「5月9日は母の日です。この機会にお母さんへの日ごろの感謝の気持ちを届けてみませんか。
プレゼントを郵送するならお早めに。」と書かれています。
自分だけ現場でぴりぴりしていたが、優しくなる映画だから、周りのスタッフの人たちが気を遣って、
こうした和むようなものを作ってくれていた、と話す熊澤監督。
5つめの資料が、一人ひとりの「衣装表」。
冬服・夏服・体操着・普段着…などなど、クラスメイトの台詞のない役者も含めてそれぞれ写真で準備され、
これらはセカンド助監督の仕事だったそうですが、助監督というのは、緻密で大変な作業だということです。
6つめの資料が、「VFX」について。
『君に届け』は、4月下旬から6月頭までにかけて撮影されましたが、
劇中の時間は、4月の始業式から12月の大晦日まで。
日本では、役者のスケジュール等もあり、1年を通して作品の撮影を行うことは難しいので、
四季の移ろいを表現するのに、VFXは大変有効なのだそうです。
本作品には、桜の木が重要なモチーフとして登場しますが、多部さんや三浦さんのシーンが撮影されたのは、
実際には桜が咲いていない時期(5月)なので、4月6日に桜の咲いている場面だけ別撮りをして、
画面に桜がさりげなく自然になじむよう、生の素材に足しこんでいるそうです。
満開の桜をゼロからCGで創るのはやはり難しいので、こうした手法をとっているそうです。

3つめのテーマが、「『君に届け』を創る上でのポイントと難しかったところ」について。
主役の2人以外、千鶴、龍、胡桃など、こんなにたくさんの人をオーディションしたことがないというぐらいした。
一人20分で100人以上から選んだ。それだけに、良い子が選べた。
撮影は、短期決戦だったので、友達の感じがどうやって出せるかが勝負だった。
リアルなものを出すことによって、作品に力が出る。
撮影後、夜に全員が教室に残って練習をしたり、合宿制だったので、
ホテルではみんなで一緒に食事をするなどして、
台詞のない子たちも含めて、人と人との結びつきを大切にした。
脇役の人たちが良い映画にしたいと頑張ることで、
相乗効果でメインの人も良い演技をしなくてはという気持ちが高まったのではないかな。
クランクアップのときは、クラスメイトみんなが泣いていた。
どんなに撮影技術が発展しても、人の友情や思いやりなどの見えない部分は、映画にプラスになる。
リアリティのある風早や爽子にすることで、原作にある甘酸っぱさが出せる。
漫画原作ものを実写化した場合、リアリティや説得力がないと、うそに見えてしまう。
ひとつの大きなうそをつくために、リアリティで埋めていかなくてはならない、と語る熊澤監督。
続く
りょう
2010年12月14日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │未来に紡ぐ
この想い、君に届け~公開講座編 前編
10月19日火曜日の午後8時より、東京秋葉原のデジタルハリウッド大学院メインキャンパスにて、
熊澤尚人監督を招いて、映画『君に届け』公開記念
「監督が語る映画『君に届け』ができるまで」の公開講座が開かれました。
在学生向けの講座でしたが、りょうも一般聴講生として参加してきましたので、その模様をお届けします。
デジタルハリウッド大学は、映像、CG、Web、アニメ、グラフィックデザイン、
ITプログラミングなど、デジタルコンテンツの表現手法や技術を基礎から徹底して学習し、
日本のコンテンツ産業を世界に売り出すことができる人材の育成を目指し、
2005年に設立された新しいスタイルの大学です。
この日のイベントは、デジタルハリウッド大学准教授の高橋光輝先生の進行で、
途中、資料映像を交えながら講演会方式で進められます。
初めに、『君に届け』映画予告編が上映された後、熊澤尚人監督が拍手の中、入場されます。

お話しの1つめのテーマが、「制作スケジュールについて」。
2006年から2007年にかけて、映画『デスノート』でもプロデューサーを務められた佐藤氏が
『君に届け』映画化の構想を持たれたのが始まりで、
昨年の9月24日に渋谷の喫茶店で熊澤監督に正式なお話があったそうです。
熊澤監督も、友人から薦められて、2006年頃のまだ2巻の頃からこの作品のことを知っていて、
ピュアな友情の話が素敵で、監督自身好きな作品だったそうです。
ただ、構想を持ち込まれた当時は、原作もまだ7巻までで、主人公2人の先が見えない状態でしたが、
佐藤プロデューサーからの「原作は途中だけど、最後に想いを届ける形にしたい。
監督にも一緒に入ってもらって、ストーリーを考えてほしい」と言われて、
後半部分については、原作者に失礼のないように台本づくりをしたそうです。
当時の6巻が、ちょうど大晦日のシーンだったので、ここまでのストーリーを1本にすることに決めて、
原作にある空気感や二人の距離感を一番大切にしながら映画化する作業は、
大変だったが、ワクワクする作業でもあったそうです。
10月下旬に第1回の脚本打ち合わせが行われたそうですが、最近の日本映画は、
ショートレンジで創られることが多いが、自主映画でも長い時間の準備が必要で、
脚本づくりで2~3年必要なところを、1年で公開することは、かなり短く大変だったそう。
特に、俳優陣は、脚本を読んでからでないと、出演OKの返事をもらえないので、
急いで作業を行い、翌年1月から2月頭には脚本を完成させたそうです。
また、素早く創るためのもう一つのポイントは、出版社との交渉で、
『君に届け』は連載中ということもあり、
原作者の椎名軽穂さんも、アニメ化や実写化については、一時期難色を示されていたこともあったそうですが、
佐藤プロデューサーが同じ集英社原作の映画「デスノート」を成功させていたこともあり、
丁寧に出版社と交渉をして、「この人なら作品を良くしてくれるだろう」という信頼関係ができあがっていたことも、
すぐに進められた理由のひとつとしてあるのでは、と話されていました。
続いて、2つめのテーマが「キャスティング」について。
キャスティングについては、あまりお話しできない部分があることも多いのですが、
この作品に関しては大丈夫です、と熊澤監督。
漫画が原作の作品を生身の人間が演じるのは、
凄く大変で、野球とサッカーぐらいの違いがあるそうです。
実写を成功させるポイントは、リアリティにつきるそうで、リアリティがないと、
良い原作も台無しになってしまう。
そこで、しっかりしたお芝居ができる人を前提にキャスティングをしたそうです。
多部未華子さんについては、色白で長い黒髪、そして、コメディタッチな部分もあり、
原作の爽子に近い人としてお願いした。
爽子は個性的で難しい役、綺麗なだけでは駄目で、
撮影中も多部さんは大変だったのではないか、と熊澤監督。
また、三浦春馬さんについては、風早は、単なるイケメンでは駄目で、
男から見ても嫌味がない人ということで、この部分を元々持っている三浦さんをキャスティングした。
三浦さんには、作冬、ドラマ『ブラッディマンデー』の撮影中だったので、
ドラマ撮影が終わったところで、脚本を見せてOKをもらったそうです。
多部さん、三浦さんは、共に初めからこの2人をキャスティングしようと思っていて、
実際に依頼する前から、2人にやってもらえるつもりで作業を進めて、粘り強く待ったそう。
これも、ぶれなかったプロデューサー、メンバーのおかげですと、熊澤監督。

そして、ここからは、将来の映画監督を目指す学生たちに向けて、
少し映画撮影の裏側のお話しを、と実際に映画撮影時に使用した資料を元に、説明をいただきました。
まずは、「絵コンテ(ストーリーボード)」の話から。
熊澤監督は、絵コンテは、描かないようにしているとのこと。
それは、ライブな芝居を大切にしたいからだそうで、「机上の通りには、100%ならないし、
予定通りに創ってしまうと、大切なものをなくしてしまう」からだそうです。
台詞も現場で変えてしまうので、絵コンテの意味がないから、と話す熊澤監督。
でも、準備は凄く大切で、映画は準備勝負。
現場では、事前の準備以上のものを望みたい。
…と言うことで、事前準備のための資料がいくつかお披露目されます。
続く
りょう
熊澤尚人監督を招いて、映画『君に届け』公開記念
「監督が語る映画『君に届け』ができるまで」の公開講座が開かれました。
在学生向けの講座でしたが、りょうも一般聴講生として参加してきましたので、その模様をお届けします。
デジタルハリウッド大学は、映像、CG、Web、アニメ、グラフィックデザイン、
ITプログラミングなど、デジタルコンテンツの表現手法や技術を基礎から徹底して学習し、
日本のコンテンツ産業を世界に売り出すことができる人材の育成を目指し、
2005年に設立された新しいスタイルの大学です。
この日のイベントは、デジタルハリウッド大学准教授の高橋光輝先生の進行で、
途中、資料映像を交えながら講演会方式で進められます。
初めに、『君に届け』映画予告編が上映された後、熊澤尚人監督が拍手の中、入場されます。

お話しの1つめのテーマが、「制作スケジュールについて」。
2006年から2007年にかけて、映画『デスノート』でもプロデューサーを務められた佐藤氏が
『君に届け』映画化の構想を持たれたのが始まりで、
昨年の9月24日に渋谷の喫茶店で熊澤監督に正式なお話があったそうです。
熊澤監督も、友人から薦められて、2006年頃のまだ2巻の頃からこの作品のことを知っていて、
ピュアな友情の話が素敵で、監督自身好きな作品だったそうです。
ただ、構想を持ち込まれた当時は、原作もまだ7巻までで、主人公2人の先が見えない状態でしたが、
佐藤プロデューサーからの「原作は途中だけど、最後に想いを届ける形にしたい。
監督にも一緒に入ってもらって、ストーリーを考えてほしい」と言われて、
後半部分については、原作者に失礼のないように台本づくりをしたそうです。
当時の6巻が、ちょうど大晦日のシーンだったので、ここまでのストーリーを1本にすることに決めて、
原作にある空気感や二人の距離感を一番大切にしながら映画化する作業は、
大変だったが、ワクワクする作業でもあったそうです。
10月下旬に第1回の脚本打ち合わせが行われたそうですが、最近の日本映画は、
ショートレンジで創られることが多いが、自主映画でも長い時間の準備が必要で、
脚本づくりで2~3年必要なところを、1年で公開することは、かなり短く大変だったそう。
特に、俳優陣は、脚本を読んでからでないと、出演OKの返事をもらえないので、
急いで作業を行い、翌年1月から2月頭には脚本を完成させたそうです。
また、素早く創るためのもう一つのポイントは、出版社との交渉で、
『君に届け』は連載中ということもあり、
原作者の椎名軽穂さんも、アニメ化や実写化については、一時期難色を示されていたこともあったそうですが、
佐藤プロデューサーが同じ集英社原作の映画「デスノート」を成功させていたこともあり、
丁寧に出版社と交渉をして、「この人なら作品を良くしてくれるだろう」という信頼関係ができあがっていたことも、
すぐに進められた理由のひとつとしてあるのでは、と話されていました。
続いて、2つめのテーマが「キャスティング」について。
キャスティングについては、あまりお話しできない部分があることも多いのですが、
この作品に関しては大丈夫です、と熊澤監督。
漫画が原作の作品を生身の人間が演じるのは、
凄く大変で、野球とサッカーぐらいの違いがあるそうです。
実写を成功させるポイントは、リアリティにつきるそうで、リアリティがないと、
良い原作も台無しになってしまう。
そこで、しっかりしたお芝居ができる人を前提にキャスティングをしたそうです。
多部未華子さんについては、色白で長い黒髪、そして、コメディタッチな部分もあり、
原作の爽子に近い人としてお願いした。
爽子は個性的で難しい役、綺麗なだけでは駄目で、
撮影中も多部さんは大変だったのではないか、と熊澤監督。
また、三浦春馬さんについては、風早は、単なるイケメンでは駄目で、
男から見ても嫌味がない人ということで、この部分を元々持っている三浦さんをキャスティングした。
三浦さんには、作冬、ドラマ『ブラッディマンデー』の撮影中だったので、
ドラマ撮影が終わったところで、脚本を見せてOKをもらったそうです。
多部さん、三浦さんは、共に初めからこの2人をキャスティングしようと思っていて、
実際に依頼する前から、2人にやってもらえるつもりで作業を進めて、粘り強く待ったそう。
これも、ぶれなかったプロデューサー、メンバーのおかげですと、熊澤監督。

そして、ここからは、将来の映画監督を目指す学生たちに向けて、
少し映画撮影の裏側のお話しを、と実際に映画撮影時に使用した資料を元に、説明をいただきました。
まずは、「絵コンテ(ストーリーボード)」の話から。
熊澤監督は、絵コンテは、描かないようにしているとのこと。
それは、ライブな芝居を大切にしたいからだそうで、「机上の通りには、100%ならないし、
予定通りに創ってしまうと、大切なものをなくしてしまう」からだそうです。
台詞も現場で変えてしまうので、絵コンテの意味がないから、と話す熊澤監督。
でも、準備は凄く大切で、映画は準備勝負。
現場では、事前の準備以上のものを望みたい。
…と言うことで、事前準備のための資料がいくつかお披露目されます。
続く
りょう
2010年12月13日 Posted by ひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │未来に紡ぐ
秋の松代町武家屋敷お庭拝見 ②
C邸。
入口をくぐると石畳沿いに大きな池がひろがります。


こちらはお庭は大変広く、参加者の皆で縁側に座り、
主の気分を感じながら庭園を鑑賞致しました。

屋敷前の勾玉型の池が青空を移します。

右手の象山、左手に皆神山、正面のノロシ山が広く見渡せます。
ただお庭の維持は大変という事で最近いくつかの木が切られてしまったそうで、ちょっと残念です。

(昔の生活を偲ばせる小さな洗い場の池)
代官町の通りを歩くと象山自体が庭のような広大な景色に出合います。


D邸。
こちらも池に鯉が遊び、美しい菊の花が訪れた方を歓迎するかのように咲き誇っています。




続く
入口をくぐると石畳沿いに大きな池がひろがります。


こちらはお庭は大変広く、参加者の皆で縁側に座り、
主の気分を感じながら庭園を鑑賞致しました。

屋敷前の勾玉型の池が青空を移します。

右手の象山、左手に皆神山、正面のノロシ山が広く見渡せます。
ただお庭の維持は大変という事で最近いくつかの木が切られてしまったそうで、ちょっと残念です。

(昔の生活を偲ばせる小さな洗い場の池)
代官町の通りを歩くと象山自体が庭のような広大な景色に出合います。


D邸。
こちらも池に鯉が遊び、美しい菊の花が訪れた方を歓迎するかのように咲き誇っています。




続く