「マンマ・ミーア!」 カラオケVer.

みすずかるしなのNAGANO映画祭の11/14(日)の14時~
長野千石劇場さんで、映画祭協賛の「マンマ・ミーア!」 カラオケVer.が上映されます。

カラオケVer.??と思われる方もいらっしゃると思いますが、
映画の中に使われているアバのヒット曲にカラオケの時のような歌詞字幕が出て、
皆で大合唱できる!!というしくみです。

前に松本でカラオケVer.が上映されたときもかなり盛り上がったそうです。
今回も思い切り大きな声で歌って、一緒に踊って下さってもOK。

チケット代は他の作品と違い、前売り券で1000円、当日券で1300円ですが
ワンドリンクがつきます。
追加料金でビールもあるそうです!!

映画祭ならではの、新しい映画の楽しみ方ですね。

  


2010年10月31日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)みすずかるしなのNAGANO映画祭

みすずかるしなのNAGANO映画祭の記事

10/29日の信濃毎日新聞にみすずかるしなのNAGANO映画祭の記事が掲載されました。
多くの方の目にふれることでしょう!!

いよいよ残り2週間を切りました。
実行委員がおすすめする映画、活弁、シンポジウム、コンサート、写真展と
盛りだくさんの企画です。
秋の一日、映画館へお出で下さい。

  


2010年10月30日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)みすずかるしなのNAGANO映画祭

講演『ポル・ポト裁判~生き残り証人の訴え~』

ジャーナリストの内山二郎さんより案内です。

大虐殺という重いテーマですが、ポル・ポト裁判の生き残り証人のチュム・メイさんはご高齢のため
日本に招聘し、直接お話を聞ける場はこれが最期かもしれません。
どうぞお出かけ下さい。

日時/10月30日(土)午後1時30分~4時30分
会場/長野市生涯学習センター(トイーゴ)4F 大学習室
予定プログラム/
   報告『ポル・ポト政権時代と特別法廷について』
    内山二郎(フリージャーナリスト)
   講演『ポル・ポト裁判~生き残り証人の訴え~』
    チュム・メイ(トゥール・スレン政治犯刑務所生き残り証人、79歳)
   会場参加者と意見交換(その他)
資料代/500円(予定)
参加申し込み/事前の申し込みは不要です

●主催 『カンボジアの人権・平和問題フォーラムin ながの』実行委員会
事務局・連絡先/特定非営利法人「人権センターながの」
長野市若里1-19-5 長野市中央隣保館内 
TEL:026-227-0212 FAX:026-227-0212

■趣旨とテーマ
 170万人から200万人を虐殺などで死に追いやったといわれるカンボジアの
旧ポル・ポト政権崩壊から31年の時を経てようやく
暗黒の歴史を清算する第一歩が踏み出されました。
 2010年7月26日、約1万7千人が拷問の末虐殺された
ツールスレン政治犯収容所の元所長カン・ケ・イウ(通称ドッチェ)被告に対して
禁固35年の判決が言い渡されたことは、「正義の実現」という点からもその意義は大きいといえます。
 国連を含む国際社会が支援する特別法廷が大虐殺を主導したとして
起訴しているのはポル・ポト政権幹部のヌオン・チア(元カンボジア人民代表会議議長)、
キュー・サムファン(元国家幹部会議議長)、イエン・サリ(元副首相、外交担当)、
イエン・チトリ(イエン・サリの妻で元社会問題相)の4人ですが裁判はこれからです。
 この特別法廷の大きな特徴は、被害者の直接参加制度が取り入れられたことです。
トゥール・スレン政治犯刑務所生き残り証人の一人チュム・メイさんは昨年6月、
証人として出廷し自らの虐待や拷問の体験を赤裸々に証言しました。
 この度、私たちはチュム・メイさんを日本に招聘し、
政治犯収容所で体験した非人道的行為の実態や直接参加した裁判の
様子を語っていただくとともに、「人類規模の犯罪」といわれる
ジェノサイド(大虐殺)は、なぜ行われたのか、
私たちの心に潜む「内なる暴力性や差別」とどう向き合ったらよいのか、
などについて考えるフォーラムを企画しました。
人権と平和に関心を抱く多くの皆さまのご参加と深い話し合いを期待します。
実行委員会代表 内山二郎

  


2010年10月29日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)映画関連

今年も<映画祭で権ぶら>!

去年に引き続き今年も11/12(金)-14(日)の
みすずかるしなのNAGANO映画祭期間中は映画祭の半券提示で
権堂町でいろいろな特典がありますよ~。

例えば長野松竹相生座・長野ロキシーさん横の
和shoku かぶとさんでは<芋カリカリ1皿サービス>、
とがくしさんでは<そば類全品50円引き>など。

映画を見た余韻にひたりながら、権堂のまちあるき<権ぶら>を楽しみましょう。

  


2010年10月28日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)みすずかるしなのNAGANO映画祭

みすずかるしなのNAGANO映画祭公式サイト

いよいよ2010第7回みすずかるしなのNAGANO映画祭の公式サイトが出来上がりました。

みすずかるしなのNAGANO映画祭公式サイト ←詳しくはこちらをクリック下さい☆

お待たせ致しました。
昨日10月26日は「転校生 さよならあなた」のクランクインの日。
4度撮影時と同じ秋が巡り、今年も千石劇場さんにて11/12日(金)
オープニングとして「転校生 さよならあなた」が上映されます。
どうぞお見逃しなく。

  


2010年10月27日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)みすずかるしなのNAGANO映画祭

月曜ゴールデン枠「湯けむりバスツアー」エキストラ募集

信州上田フィルムコミッション様よりエキストラ募集の案内です。

信州上田フィルムコミッション ←詳しくはこちらをクリック下さい☆

TBS系列で全国放送予定(放送日未定)のドラマで、
月曜ゴールデン枠の人気シリーズ「湯けむりバスツアー」の第三弾。
おばさんバスガイド・桜庭さやか(=萬田久子)と、
イケメン運転手・富田林(=葛山信吾)の凸凹コンビの絶妙なコンビネーションに、
イヤミな添乗員・牧野(渡辺いっけい)が事件をかき乱し混乱させ、
メリハリを付けた掛け合いで、ドラマのテンポを彩る謎解き本格推理ドラマです。

【エキストラの皆さまへのお願い】
 エキストラの皆さまには、この「バスツアー」のツアー客として、
信州の観光地をバスに乗車してキャストの皆さんと巡っていただきます。
現在予定しているのは「善光寺」、「海野宿」、「おお西」、「関越自動車道」、
「別所温泉」、「大王わさび農場」、「松本城」、「白骨温泉」、etc.です。
 
 つきましては下記の通りエキストラを募集させていただきます。
 皆さまのご参加、お待ちしております。

■ 日時: 2010年11月4日(木)7:00~17:00
               / 5日(金)7:00~12:00
               / 6日(土)7:00~17:00
              11日(木)7:00~17:00
               / 12日(金)13:00~17:00
               / 13日(土)9:00~12:00 
  ※すべての日に参加いただける方、より多く参加頂ける方を優先的に採用させていただきます。   
  ※時間はあくまでも目安です。詳しい時間は決まり次第参加者の方にご連絡いたします。

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2010年10月26日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)エキストラ

「映画館のある風景~新・映画館主義!」

今年のみすずかるしなのNAGANO映画祭では、初めての試みの
シンポジウムが開催されます。

-わざわざ東京に行かなくても、いろいろな映画が観られるかどうか、
実はその町の豊かさの物差しのひとつかも。
実は地方を見渡してみて、長野って映画に関しては豊かなんです、案外。
なぜなんだろ?
ずっーと銀幕で映画を楽しみたい人も、DVDでいいじゃん!ってい人も
映画館と映画、語り合ってみませんか!...-
そんなテーマで、
11/14(日) 13時~15時30分 東町のカネマツにて
「映画館のある風景~新・映画館主義!」のシンポジウムです。
東京ポレポレ東中野の大槻貴宏さん、大阪芸術大学教授の重政隆文さん、
新潟十日町シネマパラダイスの岡元眞弓さん、高田世界館上越映画鑑賞会会長の増村俊一さん
をおむかえして映画のこと、映画館のこと、ざっくばらんに語り合える場です。
他にも特別ゲストをおむかえするかも。

入場無料なので多くの方の参加をお待ちしています。


  


2010年10月25日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)みすずかるしなのNAGANO映画祭

全国路地サミット2009 in 神戸 ⑦

再び、講堂に会して相互報告会に移ります。
それぞれのグループから一人ずつ、議論をまとめた模造紙をもとに成果を発表しました。
商業中心型からは、法善寺横丁の取り組みをどのように一般化していくか。
また、なぜ4mではいけなかったのか。
それは、花街には、向かい同士で声をかけられる距離、肩が触れ合う距離が必要だったから。
路地は、まちのポテンシャルを発揮させる装置である、という発表がありました。
商業・生活複合型からは、神楽坂の商店街は、空洞化も進んでいるが、
むしろ新しく入ってきたお店との関係が深くないことや、
ドラマの舞台になって、逆にテレビが嫌いになった住人もいる。
有名になれば、反面的な現象も出てくる。
この点については、フィルムコミッション事業を進めていく中でも難しいところですね。
防災面では、行政の進めている6m化にはまだまだ程遠く、色々な課題がある。
地域には都市計画道路の計画もあるが、計画を見直してほしい。
また、道路と路地の違いについて、4mの根拠は、消防自動車の入れる幅員といわれているが、
これはこれからの都市計画に本当に必要な数字なのか、
消防技術の発展した今、4mの基準を見直していっても良いのではないか、という発表がありました。
生活中心型・平坦地型は、先にグループセッションの模様を詳しく書きましたので省略しますね。
生活中心型・斜面地型からは、随時対策を施してはいるが、
その先の将来像が見えてこない、
路地を整備することによる、まちの未来の姿をもっと住民に積極的に示すべきではないか。
また、東垂水区では、年間20数回、50人規模の住民が参加してまち歩きを実施しており、
まちに対する愛着を感じた。
今後は、それにスパイスを加えていけば、まちの将来像が見えてくるのではないか。
住民が何を求めているのか、まち歩きを通して意識を見極めていくことが大切である。
また、路地のしつらえや町のメンテナンスも大切で、
日々行き来することによってまちは良くなっていくのではないか、という発表がありました。


(成果の発表をする参加者)

そして、最後にコメンテーターの武田則明氏から4人の発表に対して総評をいただきました。

「今回発表があったまちはそれぞれ歴史があり魅力的なまちである。
何事も、言い続けていれば実現する。
これからは、路地を定義づけていかないと駄目で、
路地の問題は安全面と言われるが、消防技術の革新や工法により
、路地の幅は歴史で変わっていくものでもある。」
とのお話しをいただきました。


(各グループの討議の成果です)

続いて、次回開催地新潟からの報告ということで、
新潟市政策企画部参事政策監の池田博俊氏から決意表明がありました。

「昨年、長野の路地サミットがあった際、神戸の次は、
ということで飲んだ勢いで手を上げてしまった結果、
引っ込みがつかないまま今日を迎えて、新たに決意を感じたところです。
新潟には本当に様々な顔を持った路地が丁寧に並んでいます。
新潟は信濃川の河口に造られた千年の歴史を持った港町で、
信濃川の堆積物によって段々と船着場が街から遠ざかって行きました。
そこで、1655年にまちを移転した際、幕府の直轄地ということで、
元長崎奉行が赴任し、
長崎出島の都市計画を基にまちが造成されました。
信濃川に沿って堀を作り、その間に通りを通しました。
通り毎に魚町や職人町などをつくり、更に通りと通りを繋ぐ小路を作りました。
結果、50mぐらいのところに小路がたくさん並んでいるので、路地萌えからしたら、
マニア垂涎の路地の風景がたくさん詰まっています。
来年はぜひ、日本三大花街(京都祇園・東京新橋・新潟古町)の新潟、
96銘柄のお酒がある新潟に来て(笑)、
路地めぐりのマップを持ってまちをまわっていただければと思います。待っています。」


<<174434.jpg>>
(池田博俊氏。写真では分かりづらいですが、Tシャツの背中には、
新潟産のお酒の全銘柄が記されています。)

10月23日からの全国路地サミット2010 in 新潟が本当に楽しみです。

最後に、全国路地のまち連絡協議会顧問の今井晴彦氏から閉会の挨拶がありました。
「神戸は震災後に区画整理が行われ、路地は死滅したと思っていたが、
どっこいまだ残っていて驚いた。これはありがたいこと。
日本は歴史的に路地でできた国であり、路地を考えるのは、日本のまちづくりの原点でもある。
来年も新潟でサミットが開催されることになりました。本日は、お集まりいただき、どうもありがとうございました。」
と、神戸路地サミットの初日が締めくくられました。



学校の外に出ると、すっかり夕暮れ。商店街で神戸名物のそばめしを買って帰京です。


(そばめし)

今回の路地サミットでは、建築学や都市計画などの専門的なアプローチからの議論が中心となりましたが、
法の抱えている問題点や路地と防災の関係など、
今後のまちづくりや路地護りを考える上で奥深い非常に有意義な路地サミットとなりました。
神戸路地サミットにかかわった全てのスタッフの皆様、ありがとうございました。

りょう  


2010年10月24日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

全国路地サミット2009 in 神戸 ⑥

続いて、生活中心・斜面地型を代表して同じく開催地神戸市東垂水地区から
「幹線道路も区画道路もないまちの路地をどう生かすか?」と題して
(株)都市調査計画事務所の田中正人氏より発表がありました。
東垂水地区は、起伏にとんだ複雑な地形で、階段や擁壁、行き止まりが多数ある、
崖地街区や谷間街区などの場当たり的なミニ造成地だということです。
中には、都市計画公園があるのに、どこの公道にも接していないという、
ありえない場所まであるそうです。
そこで、地元住民による段階的な防災まちづくりが始動し、
重点路地を設定して階段の改修などを行っていったそうです。
その過程の中で住民にアンケートを実施したところ、老朽家屋に高齢者世帯が多いこと、
火災への心配が一番大きいこと、道の拡幅を希望していることなど、高齢者にとっては、
20年後の街づくりは意味をなさないものであり、まちづくりにおいては、
身の回りのちょっとした課題解決も平行して行わなくてはいけないということが分かったそうです。
そこで「まちなか防災空地整備計画」を作成し、老朽家屋を除却し家庭菜園にしたり、
倒壊の危険性の排除や延焼防止、避難路の確保のため、
全敷地で平面2方向避難の実現を目指したそうです。
しかしながら、既存制度をフル活用しても、東垂水区は路地しかない街であり、
傾斜や階段、擁壁や行き止まりが数多く、無接道敷地の老朽家屋に住む高齢者など、
絶対的限界があり、面整備や細街路整備に代わる第3の道を考える必要性が出てきたそうです。
現在は、対症療法をどれだけとり出せるかが重要であり、
路地を大きく変えるのではなく更新していくことや、
ブロック塀を緊急時に通り抜けられる塀に作り変えるなど、
10年後、20年後の計画よりも、いまを考えた政策を進めているそうです。
路地は家と家の隙間であり、隙間が結果的に路地となっている。
だから、道そのものに注目するよりも隙間に注目してもらえれば
良いのではないかなというお話しが印象的でした。


(田中正人氏)

さて、今回の神戸路地サミットの特色は
「みんなで考える路地を活かしたまちづくり手法」と題して、
参加者全員が先ほど発表のあった4つの類型のグループに分かれて、
約1時間の議論を行い、その後討議結果を模造紙にまとめて、グループ毎に発表するという点です。
いわゆるポスターセッションと呼ばれるものですね。
一方的な講演やパネリストだけによるトークではなく、
ここに集まった参加者全員で考えていこうというスタイルの会は、とても新鮮でした。

サミット参加者が講堂から各教室に移動します。
どのグループの教室に行くのかは、参加者が自由に選ぶことが出来ます。
決めたグループの教室に真っ先に行く人、
どの位の人が集まっているか各教室の様子を見ながらの人…
りょうは今回、グループC「生活中心平坦地型」の教室に参加してきました。



このグループでは、生活中心地での路地を活かしたまちづくりの方法について皆さんで学びました。
教室に集まった参加者は、15人ほど。
講師は、先ほどのフォーラムで「漁村集落の路地を生かした近隣住環境計画」の
発表をされたスタジオ・カタリストの松原永季氏です。
廃校となった小学校の教室をそのまま利用しているので、
机に座った参加者の心は生徒児童に回帰です。



まずは、平常時のまちづくりを代表して駒ヶ林町1丁目近隣住環境計画と、
震災で被害を受けた野田北部地区の路地と住環境整備の説明がありました。
駒ヶ林町の漁村集落の話の中では、集落の特徴について、
四国の中土佐町からの参加者も交えて活発な議論が交わされました。
また、野田北部の震災復興については、実際にかかわった
神戸市役所の方から詳しい説明がありました。
野田北部は、区画整理で作った街と住民と協議して作った街が混在している珍しいケースで、
地区の東半分は先の震災で全焼し、区画整理事業が入ることによって、
6mと4m道路が作られたが、
西半分は、全半壊に止まり区画整理事業が入らなかったものの、
東地区に負けないよう路地を残さない安全なまちづくりが進められ、
6m級道路が作られたというエピソードの披露がありました。


(神戸市役所の方による説明)

まちづくりの過程の中では、アメとムチが必要で、
街並み誘導型地区計画で建て替えにより5m道路を作り、
街並み環境整備事業による助成で壁面の統一や道路の整備を進めて行ったそうです。
話しの中では「駒ヶ林のまちづくりは、楽しんでいらっしゃる。
2.7mで良いなら、我々はどうするんだろう」という神戸市役所の方から笑い話も飛び出しました。
ここでも、防災と路地を活かしたまちづくりについて、出席者から積極的な意見交換があり、
近隣住環境整備計画では、ほとんどが2.7mだと一般化は難しいが、
街並み誘導型地区計画であれば一般化もありうるのではないか。ハード面だけでなく、
ソフト面で防災計画を作れば路地を残していく可能性は出てくるのか。
また、消防車は100mまでホースが伸びるから、
100mの区画があれば消防的にはOKである。
では、建築基準法で4m以上と定められているのはなぜかというと、
行政としては、むしろ福祉の車が入れるかどうかが重要なのではないか、という意見や、
4m道路はそもそも火事とは関係なくて、
戦時中の防空対策のために定められたもので、
あくまでも作業スペースの確保のためだけであり、
2.7mも4mも減災について科学的根拠はない。
また、密集地は災害に弱いと言うが、密集地の方が地域ですぐ消火したり、
地域の人の防災意識が高いので、
実は火事が少ないのではないかという意見、それに対して、
地域が高齢化した場合はどうかという反対意見も飛び出し、
熱い議論が闘わされました。
高齢化が進んで空地が目立っていることについては、
地域に若い人が入って行きにくい事情があるのではないか。
それは、借地や借家の権利関係が不明だからであり、大地主がほったらかしにしていて、
権利の引継ぎがうまくいっていないからではないか、という意見も出ました。
今後は、街区に対する容積率や建ぺい率の増、
斜線などのボーナスとセットで考えていく必要があり、
対症療法とセットで進めていくのが良いのではないか、
とポスターセッションがまとめられました。



続く

りょう  


2010年10月23日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

全国路地サミット2009 in 神戸 ⑤

続いて、全国路地のまち活動報告ということで、全国各地の様々な取り組みの中から、
路地を「商業中心型」・「商業・生活複合型」・
「生活中心・平坦地型」・「生活中心・斜面地型」の4類型に分類し、
それぞれの類型を代表して、4つの地区から実際の取り組みについてパネリストの発表がありました。

まずは、商業中心型を代表して大阪市法善寺横丁地区から
「元の道幅を保って復興を果たした経験から」と題して、
まちづくりコーディネーター戎橋筋商店街事業統括マネージャーの山本秀夫氏から発表がありました。

法善寺横丁は、元々はお寺の借地で、明治から大正にかけて現在のようなお店が入ってきたもので、
2.6m幅の路地で構成されていました。
しかし、平成14年9月に中座から火災が発生し、
その復興過程の平成15年4月には再度2回目の火災が発生しました。
著名な横丁で発生した火災のニュースは、当時、一般紙やテレビでも報道されたことを記憶しています。
直ちに復興委員会が立ち上げられましたが、現行法の中では、元の建物を残した再建は、
建築基準法上不可能であるという結論に至りました。
しかしながら、復興に向けた話し合いの中で、あいあい傘で通れる幅である2.6mの道幅は、
文化的環境であり、小さい間口にカウンターという店の
文化とともに後世に必ず残していきたいということになりました。
そこで、大阪市にプロジェクトチームが結成され、「連担制度と商業地の特例」を利用し、
ひとつの区域として2項道路の横丁を廃道にして通路扱いとし、
幅員は2.7ミリ、建築物は容積率240%、耐火建築物とし、
3階部分はセットバックしてバルコニーを設置することで避難路を確保、
また、まちづくり憲章を締結して、消火栓の設置と定期的な防災訓練を行うこととして、
元の姿に近い形で復興されました。
また、昔の居酒屋の表の雰囲気を出すために、
格子戸を耐火性木材を使用した看板扱いとして復元もしたそうです。
これからは、綺麗になってしまったまちを(良い意味で)汚していくとともに、
徹底的な歩行者のまちにしていきたい、と話されていました。


(山本秀夫氏)

続いて、商業・生活複合型を代表して、
東京都新宿区神楽坂地区から「神楽坂の路地文化」と題して、
神楽坂通り商店会会長・神楽坂まちづくりの会の福井清一郎氏から発表をいただきました。

初めに、神楽坂の成り立ちの紹介があり、飯田橋は中央線発祥の地であること。
古くは現在の飯田橋駅である牛込御門は徳島藩が建設したもので、
その時に神楽坂に阿波踊りが伝承されたこと。
200年前に神楽坂のシンボルでもある「善国寺」が現在地に移転され、
以来毘沙門様の参道として初めは発展してきたことなどが紹介されました。
その飯田壕跡地の再開発事業が、東京都の代執行により進められそうになり、
ぎりぎりで住民側と妥結をして執行を免れたことが、神楽坂のまちづくり運動の始まりなのだそうです。
神楽坂におけるまちづくりの特徴として、まちづくり協定でセットバックを認めておらず、
セットフロントで壁面の並びを守っていること。東京都第一回景観賞を受賞したこと。
様々な取り組みの結果「住みたい街、ナンバーワン」とまで呼ばれるようになったことが紹介され、
一方で、まだまだ木造が密集しており、少しずつ乱開発が進んでいることや、
ドラマ『拝啓、父上様』を撮影し景観賞を受賞した料亭に相続が発生し、
高層マンションに変わってしまったこと、
大学やパチンコ店の進出や2007年には約100坪を焼失する火災が発生し、
その跡地が2項道路化されることにより、路地が4mに拡幅し、つまらない街になってしまったことなど、
今後の課題としてあげられていました。
また、飯田橋は文京区・千代田区・新宿区の3区にまたがっており、
3区合同で住民が動かなくてはいけないなどの難しさもあげていました。


(福井清一郎氏)

続いて、生活中心・平坦地型を代表して、路地サミットの開催地神戸市駒ヶ林地区から
「漁村集落の路地を生かした近隣住環境計画」と題して、
再びスタジオ・カタリストの松原永季氏より発表がありました。

駒ヶ林地区は、古くは平安時代からの大輪田泊の舟繋所であり、開発の圧力があまりない場所で、
現在は漁村集落の路地構成を残す高齢化の進んだ木造密集地域となっているそうです。
100m角グリッドはできているが、狭小敷地や未接道敷地、震災後の空地があることが課題としてあり、
神戸市も路地のまちづくりに関心を持って、自治体・住民・まちづくり団体と
三位一体で再開発事業が進めれたそうです。
その事業の1つ目が、震災後空地の小公園化(スポット創生事業)で、空地を神戸市が借上げ、
整備をし、地域住民団体が維持・管理をするものです。
事実、近所の主婦たちが手入れをされているそうです。
小公園は、災害時の延焼防止や一時避難場所としても寄与するものとして造られました。
2つめが、細街路整備事業で、これは、2項道路(4m以下)の中心線を権利者で確定し、
神戸市が昔風の土っぽい舗装に整備をした後、各権利者が維持・管理をするものです。
この事業の検討過程では、望ましい路地のルールや、住んでいる人にとって望ましい道幅は、
法律の4mなのか、車がなかった時代の路地の幅は9尺(1間半=2.7m)が理想とされていた。
実は、傘をさした人がすれ違える2.5m前後が望ましいのではないか。
4M道路であっても両端の0.75mには、各自の判断で鉢植えなどを置いても良いのではないか、
といった議論がされたということです。
3つめが近隣住環境計画で、これは、神戸市から提案し、地域住民と検討を重ねたものです。
「神戸市民の住環境等をまもりそだてる条例第35条の2」に基づいた、
一定の区域において、所有者等の発意に基づき、地域の特性を踏まえた健全で快適な
住環境等の保全及び育成を図るための計画で、地域にマッチした建築基準法の弾力的運用がされました。
また、ワークショップの開催の中で、防災性と利便性の勘案から、
緊急車両用に街区内に最低1本の4m道路を置くことや、
建築基準法上で道路ではないとされる路地をどうしていくのかについて議論となり、
元々の2項道路(幅員4m)を3項指定道路(幅員2.7m)にして、それ以外の中路地・小路地を
43条但し書きによる空地とし壁面線指定をすることで解決を図ったが、
まちづくりの中で、本来そこまでお願いしなくても良い
お宅にまで協力をお願いしなくてはならないのがこの手法の課題ということでした。
震災で大きな被害を受けた神戸らしく、路地は狭ければ良いのかと言えば、
そこには安全性のマイナスがある。
だから、防災性能をアップさせてこそ、初めて路地が護られる。
そのためには、内装や建物の防災化、地域住民の防災力の向上が不可欠である、
と話されていたのがとても印象的でした。


(松原永季氏)

続く

りょう  


2010年10月22日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

全国路地サミット2009 in 神戸 ④

そして、全国路地のまち連絡協議会事務局の木村晃郁氏から基調報告として
「路地を生かしたまちづくりの現在」と題して、
全国路地のまち連絡協議会や全国各地の市民団体による
路地を活かしたまちづくりの取り組みの紹介と、
法的な観点から路地を残す取り組みについて、講演をいただきました。
路地は日本の美しい都市景観のひとつであり、風情のある路地を残していこうという試みから
始まった全国路地のまち連絡協議会による路地サミットの開催や路地園芸推進プロジェクト、
路地探検や路地百選、ワークショップ“ロジスタ”などの様々な会の活動が紹介されました。


(木村晃郁氏)

続いて、全国各地の路地を活かした様々な取り組みの紹介があり、その一部を抜粋すると、
(詳細については、学芸出版社から出版されている
「路地からのまちづくり」や各団体のホームページ等をご覧ください)
○東京神楽坂(NPO法人粋なまちづくり倶楽部)
勝手に建築コンテスト・東大と連携した連続路地シンポジウム・
新潟県村上とタイアップした黒塀プロジェクト・まち歩きのコーディネートをする“浴衣でコンシェルジュ”
・まち全体で文化祭を行う“まち飛びフェスタ”(昨年は神楽坂に敷いた800mの白帯にお絵かき)
○東京向島(NPO法人向島学会)
防災都市づくり“路地尊”(火消し桶をモチーフ)・
向島博やアートロジィ向島、空き店舗利用のギャラリーなどアートへの取り組み
○大阪空掘(からほり倶楽部)
町家改造ショップ“練”・長屋改造ショップ“惣”
○東京十条(十条あすみの会)
消防車通行実験・小中学生も交えた避難所宿泊体験・十条遊緑市・青空シンポジウム
・ワンコインで商店街を巡る“食い倒れキャラバン”
○埼玉県男鹿野町
第一回路地ST.を開催
○青森県八戸市(八戸横丁連絡協議会)
屋台を並べて新しい路地を創成

他にも、愛知県碧南市の「歩いて暮らせる街づくり」や長崎県平戸の
「市民が自分たちで選んだ商店を掲載していくマイスターマップ~勝手に表彰プロジェクト」、
備中高梁(小路名由来の案内板)、岡山県新見三味線横丁(私財で伝統的建築物の保存活用)、
島根県美保関青畳通り(家の由来板を各家に掲示)などの取り組みが紹介されました。

もちろん、長野県内の取り組みも多数紹介され、
○長野県松本市(ナワテ通り商業共同組合)
都市計画道路上に、建物を建ててしまったが、なぜかガスも水道も供給され、毎年自治体が許可を与えている。
○長野市善光寺(歴史の町長野を紡ぐ会・長野郷土史研究会)
意外と小路が多いまちで、7めぐりや転校生ロケ地めぐりなどの様々なまち歩き、
(株)まちづくり長野による、もんぜんぷら座やぱてぃお大門、ToiG0など、
ソフト的活用による中心市街地活性化策
○長野市松代(エコール・ド・まつしろ倶楽部)
会員数は900人で、実際には半分しか活動していないと言うが、
普通は会員の1割ぐらいしか活動していないもの。
凄く頑張っている。筝演奏会やきもの緑遊会などを開催。
○長野県諏訪市
小路が多く残されていて、造り酒屋が700m圏内に5軒ある。
それを活かした呑みあるき(春・秋の2回、2,000円で枡を買って呑み歩く。
「トラックがばんばん走る国道20号沿いを酔っ払いが大勢歩いて凄いよね・笑」)や
ブロック塀を木塀に変える「辻と小路の景観づくり」
○長野県飯田市
裏界線やモーニングウォーク、中心市街地整備など
…が紹介されました。


(フォーラム会場となった旧二葉小学校内)

続いて、法的観点から路地を残す取り組みとして、
まず路地とは「幅員4m未満の道路」と定義をし、
しかしながら一方で、建築基準法第42条により「建物は幅員4m以上の道路に面さなければならない」と
定められていることがあげられ、路が狭いと言うことは敷地が狭いということになり、
また法律の制限により建て替えが制限されて出来ず、街が消えていっている、との話がありました。
そして、その突破口として、同じく建築基準法の中から、
○建築基準法第86条第1項(一団地)
道路でなく通路。ひとつの敷地としてみなす。
○同第2項(連担設計)
同上
○同第42条第3項(3項道路)
地形上やむを得ない場合に適用。道路幅員を2.7m以上4m未満にできる。
最近適用が緩くなっている。
○同第43条但し書き
後退距離の緩和
を挙げて、これらや街並み誘導型地区計画(高さや壁面の制限の代わりに道路斜線の緩和。
有効な建物が建設しやすくなる)などを様々に組み合わせた取り組み実例として、神戸市駒ヶ林、
京都祇園南(街並み誘導型地区計画に類似)、東京都中央区月島
(最初の取組み。但し、86条は路地に面した地権者全てから印鑑をもらうのが難しい。
現在は、街並み誘導型地区計画を適用。)、法善寺横丁、東京都荒川区、
東京都新宿区神楽坂(3項道路や一団地ではなく地区計画・建築規制線で対応)などの紹介がありました。


(教室の黒板には、当時の児童たちの落書きがそのまま残されて…)


続く

りょう  


2010年10月21日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

全国路地サミット2009 in 神戸 ③

そして、午後からは、旧二葉小学校に舞台を移して、フォーラムとなります。
と、その前に、神戸新長田名物の焼き物で舌鼓。


(丸五市場の『いりちゃん』のそば焼)

さて、午後のフォーラム会場となった旧二葉小学校は、昭和4年に建設されたもので、
鉄筋コンクリート3階建。
神戸市では、全国に先駆けて大正初期から小学校校舎の鉄筋化を推進したそうですが、
旧二葉小学校校舎は、神戸市内で現存する数少ない戦前に建てられた貴重な建物です。


(旧二葉小学校)

講堂を校舎中央部最上階に配置し講堂部分を一段高く見せ、
この部分を中心に左右対称の立面を作っていること。
講堂の開口部が連続する6連のアーチでデザインされ、
1階の出入り口も半円のアーチで縁取られていることが特徴です。
二葉小学校自体は、平成18年3月25日に惜しくもその歴史に幕を下ろしましたが、
校舎自体は、2008年1月まで駒ヶ林小学校の仮校舎として使用されていました。
長らく地元住民から親しまれ、阪神淡路大震災にも耐え抜いた校舎は、
地元、旧二葉小学校活用検討委員会の活動により、戦災・震災を乗り越えた地域のシンボルとして、
今後は地域活性化の拠点として活用されていくこととなりました。
正に「建物は地域の記憶装置」ですね。

先日からお届けしている全国路地サミット2009 in 神戸レポート。



午前中のまち歩きに引き続き、午後1時30分、
旧二葉小学校の講堂に再度集合してフォーラムの開始です。
今回の路地サミットでは、基調講演や全国路地のまちづくり報告の他、
来場者全員が参加してのポスターセッションと相互報告会が行われます。


(旧二葉小学校講堂)

まずは、全国路地サミット in KOBE実行委員長で神戸大学名誉教授の安田丑作氏から、
開会宣言と主催者挨拶をいただきます。

安田氏からは
「路地こそがまちの実像であり、ぜひ大切にしていきたいが、一方で、神戸は15年前の
阪神淡路大震災で大きな被害を受けた地域でもあり、路地は震災の被害が大きかったり、
少子高齢化など、路地が抱えている問題や課題点もまた大きいものがある。
現場からのまちづくりとして、まちを歩いてから考えていこう。
目で耳で五感で都市を感じてほしい。」とお話しがありました。


(安田丑作氏)

続いて、前回の全国路地サミット開催地・長野からの報告ということで、
ISHIKAWA地域文化企画室代表・全国路地サミット in 長野事務局長の石川利江氏から、
路地サミット開催後の長野の動きについてお話しをいただきました。

長野路地サミットを開催するまでは、北の善光寺と南の松代、
この2つの観光地の交流はあまりなかったが、
松代界隈の様々な団体に声をかけて巻き込んだことによって、
路地サミットが地域のネットワーク作りにおいて、良いきっかけになったこと。
また、長野の路地を中心に撮影された
映画『転校生さよならあなた』でボランティアをしていた若い人たちも参加するなど、
多種多様な人たちがサミットにかかわってくれたこと。
善光寺御開帳直前の2009年4月に、
アフターサミットを開催し、昨年のまち歩きのコースを再び巡ってみて、
良いところ、悪いところを再確認したこと。
今後は、30代中心の若手グループと信州大学と協力して、
月1回の勉強会を開催して、地域の細かいところを見ていきたい、とお話しがありました。


(石川利江氏)

次に、関西路地サミット報告と題して、
関西路地サミット事務局スタヂオ・カタリストの松原永季氏から、
全国路地サミットに先立ち6月に神戸まちづくりセンターで開催された、
関西路地サミットについてお話しがありました。

当日は、関西圏だけの参加を想定していたものが、
鳥取や熊本からの参加もあり、総勢40名ほどが集まったそうです。
関西圏は、震災復興を経験したこともあり、京都や神戸市、大阪法善寺横丁の事例をあげながら、
まちづくりの事業手法にスポットをあてて活発な意見交換が行われたそうです。
「路地とひと口に称しても、多数のバリエーションがあり、
きちんとした類型化が必要なのではないか」という視点をもとに、
過去の京都市の調査において、
路地を「歴史的細街路」・「一般的細街路」・「危険細街路」に類型化したことを参考に、
残すべき路地と残すべきでない路地をどのように区分していくのか、
について話し合われたとのことです。
商業地や観光資源となるような、お金を産み出す路地は、わずか数%にしかすぎず、
そのほとんどが生活のための路地である。
今後は、そういった多くの一般的・危険細街路に対するまちづくりの手法を開発していく必要がある。
そのためには、対一般住民にも明確で分かりやすい評価指標、
建物レベルではない街区レベルでの性能評価が重要となってくるのではないか、との提言がありました。


(松原永季氏)


続く

りょう  


2010年10月20日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

全国路地サミット2009 in 神戸 ②




(左手)

(右手)

今回、特別の許可を得て、市営住宅の13階から見る長田地区。
真ん中の大通りを挟んで、写真左側が震災による火災で大きな被害を受け再開発された地区。
右側が、火災による被害を免れ、かつての旧市街地の路地の名残を残す地域です。
再開発地区で空き地が見られるのは、住宅用の土地で、
商店街としての活力を早めに復興するため、まず先行して商店関係から建設したためです。
今後の住宅建築については、特定建設者制度を利用して、
民間による開発に委ねられているそうです。


かつての雰囲気を残す神戸で典型的な路地。
かつて、路地はアスファルトではなく土であったそうです。
幅員は約2.7mです。


(水の広場)

再開発にあたっては、旧市街地と再開発地区の整合をどうとっていくのかが課題となったそう。
道路に面している建物の高さを低くしたり、
四隅に広場などのオープンスペースを設けるなどの手段がとられたそうです。
写真は、水の広場で、防火水槽とつながっており、火災などもしもの場合に利用できるようになっています。


(旧市街地と再開発地区の結節点。写真右側が再開発地区です)


(西神戸センター街)

長田南地区は、二葉、六間道、大正筋、一番街など、6つの商店街から構成され、
面的に展開されています。




途中、高度成長期に水路の上に作られた筋道を通ります。
この辺りは、縦は水路、横は路地の造りとなっています。


(丸五市場)


(まるごの小道)

まるごの小道は、長田区野田北部の災害路整備に習って、コンクリート化したものです。
路面のコンクリート化は、路盤が強くなって長く保つという反面、配水管、雨水管の改修の際、
コンクリを切らなくてはならず、不便という欠点もあります。
特に、この小道は私道であるため、
フリーメンテナンスの点からコンクリート化されたという経緯があるそうです。


(2項道路中心線。居住者同士が自主的にまちづくりの中で協定を結んで、道の真ん中を定めたものです。)


(本町筋商店街)


(等身大の三国志・孔明像)

三国志も漫画家・横山光輝氏の著作で、三国志ゆかりの人物たちの等身大石造が、
商店街のあちこちに立てられています。設置にあたっては、中国側とのやりとりもあったそうです。


(六間筋商店街)

名前の由来には、道が六間幅あったからという説と街道沿いに六軒だけ家があったからという説があります。


六間筋商店街は、映画『クローズZERO』のロケ地にもなりました。

以上で、1時間半ほどのまち歩きも終了です。
ご案内とご説明をいただいたスタッフの皆様、ありがとうございました。

続く

りょう  


2010年10月19日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

全国路地サミット2009 in 神戸 ①

昨年10月24日~25日に開催された『全国路地サミット2009』。
東京北区十条、大阪、東京神楽坂、諏訪、浜名湖・新居、
そして、一昨年の長野善光寺・松代に続く7回目は、神戸を舞台にして行われました。
そして、今年の全国路地サミットは、来る10月23日~24日に新潟市を舞台に開催される予定です。

新潟路地サミットの案内はこちらから) ←クリック下さい☆

昨年の神戸は、初日のみ日帰りでの参加となってしまいましたが、
今年の全国路地サミット2010開催を前に、
初日のまち歩きとフォーラムの模様を振り返りながらレポートをさせていただければと思います。



神戸路地サミット初日は、午前中に神戸市長田区南部、新長田界隈の商店街や路地を巡った後、
午後から旧二葉小学校にてフォーラムが行われます。

神戸といえば、平成7年1月17日早朝に発生した阪神淡路大震災で
大きな被害を受けたことは忘れられません。
ここ長田区は、地震後の火災で甚大な被害を受け、900名以上の死者を出し、
全焼家屋は4,700戸にも上りました。
古くからの路地と防災の関係、未曾有の災害からどのような復興を遂げたのか、
大変興味深いまち歩きとなりました。

まち歩き出発時間の10時30分。
集合場所となったJR新長田駅南側広場には、
小さなお子さんを含めて20名ほどの参加者が集まりました。
参加者の中には、前年の長野路地サミットでもお見かけした顔もちらほら。
(当日はご挨拶ができず、失礼いたしました。)
まち歩き出発に先立ち、主催者から挨拶と注意事項等の説明をいただいた後、
いよいよ、まち歩きに出発です。まち歩きの模様は、写真を中心に紹介させていただきますね。


(新長田駅南側広場。現在、駅前は再開発中で、
将来は2階建て構造のペデストリアンデッキで、駅前と商店街が直接結ばれるようになるそうです)

この日の行程は、新長田一番商店街を南下し、西神戸センター街と災害路である希望の道を通って、
丸五市場を抜け、六間道商店街へと巡って行きます。
駅前南側広場を出発した一行は、新長田一番街商店街を歩きながら、
ひとつ目の目的地、若林公園に向かいます。
若林公園には、鉄人28号モニュメントが設置されています。


(鉄人28号モニュメント)

鉄人28号の作者、横山光輝氏は、ここ神戸市須磨区のご出身ということで、
震災復興のシンボルとして、街づくりにかかわる人たちが
連携して実行委員会を立ち上げ、設置されました。
全長約18m。
制作費用は約1億5千万円で、東大阪の鉄工所で作製されたものです。
造ってくれる工場を探すのに大変苦労されたそうです。
商店街を歩くと、他にも三国志関係のモニュメントが多数あります。


(商店街には、鉄人28号を模した街路灯が。神戸に住む人たちにも、まだあまり知られていないそうです。)


(夜になると…)


(この日の行程を説明中)

現在、再開発されたこの界隈は、かつては小さな路地がたくさんあり、
6つの映画館と2つの劇場があった花街で、古くは遊郭から始まり飲み屋街を経て、
震災で大きな被害を受けた後、再開発され、現在の姿になっているそうです。
かつて6つもあった映画館は、現在1つも残されていないそうです。


(足湯)

まち歩きの途中、自由に利用できる足湯も。
震災で街が焼失した後の復興過程で温泉を掘り当て、まだ更地で何もない時から、
地域の人たちに足湯として提供したことが始まりだそうです。




震災の記憶を風化させることのないよう、商店街には震災にかかわるギャラリーも多数あります。
写真は、全国的にも珍しい、国道上に設置されたギャラリーということです。


(神戸映画資料館)

アスタ内にある神戸映画資料館。
淀川長治さん縁の地ということで、この地に建てられました。
神戸在住の映画コレクター安井喜雄さんが、多くの方々の協力を得て収集してきた
貴重かつ膨大な映画フィルム・書籍・ポスターなどのコレクションを主に活用し、
映画の面白さ、真の多様性を体験できる場を提供することを目的に2007年オープンしました。
展示ロビー、会員制資料室のほか、38席収容のミニシアターがあります。

続く

りょう  


2010年10月18日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

「国定忠治」・蔵春閣公演 

長野・門前暮らしのすすめから、演劇公演のお知らせです。
10/9、10日にプレ公演として長野市権堂町の「忠治祭り」にて無料の公演がありましたが、
観ていた子供たちがいっせいにチャンバラ遊びを始めて、すごいパワーが渦巻いていました。
必見の舞台です。

以下案内を転記致します。

"暮らしの中に演劇を"をテーマに活動する長野・門前暮らしのすすめが
お贈りする「演劇企画」の最新版。
演劇初心者を中心に六月から稽古に励み、ついに門前「蔵春閣」の舞台でお披露目です。

脚本は股旅物の超有名作『国定忠治』の第三幕をアレンジ。
国定忠治といえば「赤城の山も今宵限り」の名場面で知られていますが、
その後に続く第三幕は何と信州権堂を舞台に忠治が活躍するのです。
先日、権堂で開催された「国定忠治まつり」で野外劇として発表したバージョンよりも
ロングに作り込んだのが、今回の「蔵春閣版」。
サングラスにYシャツ、ネクタイの国定忠治が登場します。

構成・演出は、長野で『海よりも長い夜』『柔らかいモザイクの街』を
手がけた西村和宏(東京・青年団演出部所属)。

関連企画として、観覧無料の試演会、寸劇作りワークショップ、
アフタートークと盛りだくさんです!
どうぞお越し下さい!!

「国定忠治」・蔵春閣公演 ←詳細、チケットの申し込みはこちらをクリック下さい☆
【日時】11月6日(土)20:00~、
        7日(日)17:00~
【会場】長野市立城山公民館別館[旧蔵春閣]
※TEL:026-232-3111 (場所の問い合わせのみ)
【料金】一般:1,000円/中高生:700円/小学生 :500円 (全席自由)

http://www.monzen-nagano.net/event/2010/11/-1-2.php

【交通】
バス:JR長野駅前バス乗り場①から「善光寺大門」「善光寺北」下車徒歩5分
電車:長野駅より長野電鉄「善光寺下駅」下車徒歩8分
自動車:上信越自動車道長野Ⅰ.Cから善光寺方面へ約30分
   (近隣に市営駐車場あり)
【関連企画】
■プレビュー(内容:完全版の試演)
11月3日(水・祝)17:00~ 入場無料(学生、教員)
定員100名、要予約

■アフタートーク(出演者と演出家による作品解説)
11月6日(土)、7日(日)の終演後

■ワークショップ(内容:演劇体験。経験不問、短い作品を作ります)
11月7日(日)13:00~15:00 参加無料
定員20名、要予約 お気軽にご参加下さい。

お出かけ下さい。

  


2010年10月17日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り

大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

11/14(日)朝10時から長野千石劇場様にて
<大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE>が上映されます。

大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE ←公式サイトはこちらをクリック下さい☆

-地球の遥か彼方にあるウルトラマンたちの故郷、M78星雲「光の国」で、
悪の戦士ウルトラマン・ベリアルが復活してしまう。
凶暴な怪獣を操り破壊を楽しむベリアルを止めようと、歴代のウルトラ戦士たちが立ち上がるが、
ベリアルの猛攻撃に耐え切れず次々と倒れていく。
負傷したウルトラマンメビウスは、リベラルと同様に怪獣を操れるレイを連れて戦いに挑むが……。-

お子様にはもちろん、黒部進さんや森次晃嗣さんが出演されていますので、
お父さま世代にもおすすめです。
そして脚本はこのブログでも何回か紹介させて頂き、コメントも頂戴した長野市出身の小林雄次さんです。
小林さんをお迎えして、上映後ゲストトークがございます。
映画祭にて出身地に凱旋となる小林さんをお迎えできるのは本当に嬉しいです。
特撮ファンの皆様、お見逃しなく。

併せて千石劇場さま前で、ゲームやバルーンプレゼントがある『おたのしみチビッコ広場』も開催致します。

  


2010年10月16日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)みすずかるしなのNAGANO映画祭

第2回無声映画活弁ライブ上映

今日はみすずかるしなのNAGANO映画祭特別企画として
長野松竹相生座・長野ロキシーさまとの共催開催の
第2回無声映画活弁ライブ上映のお知らせです。

長野松竹相生座・長野ロキシー1・2最新情報 
前売券販売開始!! ←詳しくはこちらをクリック下さい☆ 

何と今年は
~笑いと涙の豪華二本立て&生演奏♪~で
活動写真弁士の澤登翠さんと
伴奏の湯浅ジョウイチさん(ギター&三味線)、古橋ユキさん(ヴァイオリン)をお迎えします。

2010年11月13日(土) 長野ロキシーさま
    開場13:30~/開演14:00~

演目:『子寶(こだから)騒動』
昭和10(1935)年 松竹キネマ蒲田作品 斎藤寅次郎監督

『番場の忠太郎 瞼の母』
昭和6(1931)年 千恵蔵プロダクション作品 新映画ベストテン第6位 稲垣浩監督

長野松竹相生座・長野ロキシーさまで前売券1000円で販売されますが、
NAGANO映画祭の4枚綴り回数券の2枚、1000円分でもご覧頂けます。

日本で一番古い木造の映画館で見る活弁は格別の味わいがあります。
タイムスリップ気分を味わうかもしれません。

人気企画ですので、どうぞお見逃しなく。

  


2010年10月15日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)みすずかるしなのNAGANO映画祭

2010松代イヤー特別上映 『花のあと』 

2010年第7回みすずかるしなのNAGANO映画祭のオープニング作品は
「転校生 さよならあなた」ですが、
クロージング作品は同じく長野市松代ロケが行われた中西健二監督の『花のあと』です。
2010年3月13日に公開されました。

11/14(日)16時~ 長野千石劇場さん
花のあと』 ←公式サイトはこちらをクリック下さい☆

-『蝉しぐれ』『武士の一分(いちぶん)』など数々の時代劇作品の原作者として知られる
藤沢周平の同名短編小説を、『青い鳥』の中西健二監督が映画化。
江戸時代の東北を舞台に、ひそかに思いを寄せていた武士が自害したことを知り、
その原因となった相手に敵討ちを果たそうとする女性の姿を描く。
剣の達人であるヒロインを時代劇初挑戦となる北川景子が熱演し、見事な殺陣を披露。
彼女が恋心を抱く剣士にバレエダンサーの宮尾俊太郎がふんするほか、
甲本雅裕、市川亀治郎、國村隼ら実力派が脇を固める。-

そして映画祭ならではのお楽しみ。
中西健二監督が来祭され、上映時ゲストトークがございます。

お得な4枚綴り回数券をお買い求め頂くと500円でご覧頂けます。
12日(金)の「転校生 さよならあなた」とあわせてロケ地松代の美しさを堪能致しましょう。


(C) 「花のあと」製作委員会  


2010年10月14日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)みすずかるしなのNAGANO映画祭

『ビルマVJ 消された革命』 

みすずかるしなのNAGANO映画祭情報を引き続きお届け致します。
公式サイトは近日中にオープンの予定ですが、
速報として上映作品の紹介を一足お先に紹介致します。

ビルマVJ 消された革命』 ←公式サイトはこちらをクリック下さい☆
11/13(土) 18時45分から 長野ロキシーさんで上映致します。

-2007年9月、世界中のトップニュースがビルマ(ミャンマー)の反政府デモの様子を報じた。
それまで沈黙を続けていた約2000人の僧侶たちが立ち上がると、
やがて路上は10万人の人々で埋め尽くされた。
地を揺るがす民衆の興奮―― “革命”の予感がした――
世界はその瞬間、この国の未来を信じた。

軍事政権の情報統制に抗い、命がけでビルマの現状を
世界に配信し続けるビデオジャーナリスト=VJたち-

映画館で上映されにくい、硬質なドキュメンタリー作品を映画祭では上映し続けて来ましたが、
今年はアカデミー長編ドキュメンタリー部門ノミネートの2008年/デンマーク
『ビルマVJ 消された革命』を上映し、上映後にビルマの写真を数多く撮影している
フォトジャーナリストの山本宗輔さんをゲストにお迎えし、ゲストトークがございます。
また奈良堂さんでは11/2から山本さんの写真展が開催されます。

今、世界でなにが起きているのか、なにが私たちに知らせられていないのか、
ご自身の目で是非確かめて下さい。

  


2010年10月13日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)みすずかるしなのNAGANO映画祭

前夜祭にて「転校生 さよならあなた」上映決定

みすずかるしなのNAGANO映画祭まで残りちょうど1ケ月。

大変お待たせ致しました。
「転校生 さよならあなた」の上映についてお知らせ致します。

映画祭オープニング作品として、
11/12(金)18:45~
(開始時間が変更となりました)

長野千石劇場さんにて上映致します。
お得な4枚つづりの回数券をご購入頂くとワンコイン500円でご覧頂けます。


(C)2007「転校生 さよならあなた」製作委員会

「ハナミズキ」「君に届け」が公開中の蓮佛美沙子さんと
NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」で活躍中の森田直幸さんの
みずみずしい姿に4たび長野市にてスクリーンで出会えます。

善光寺門前と、「2010松代イヤー」として話題の松代町、
そしてパワースポットとして話題沸騰中の戸隠と、ロケ地も見逃せません。

是非是非お出で下さいね。  


2010年10月12日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(2)みすずかるしなのNAGANO映画祭