相生座名画特集14 アカデミー賞特集 

昨日から映画ファン垂涎の名画特集14が始まりました。
3時間を越える不朽の名作 『アラビアのロレンス』 などスクリーンでじっくり見るチャンスです。
ひがしざわも体調を整えて望みたいと思います!

相生座名画特集14 アカデミー賞特集3本上映 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆ 

 2/27(土)~3/5(金) 
『アラビアのロレンス』
第35回アカデミー賞受賞
 作品賞・監督賞・撮影賞・編集賞・美術賞・作曲賞・録音賞
監督:デビッド・リーン
出演:ピーター・オトゥール、オマー・シャリフ、アレック・ギネス、
アンソニー・クイン、ジャック・ホーキンス 、ホセ・フェラー
1962年/アメリカ/227分

 3/6(土)~3/12(金)  
『戦場にかける橋』 
第30回 アカデミー賞受賞
 作品賞・監督賞・脚色賞・主演男優賞(アレック・ギネス)・撮影賞・作曲賞・編集賞
 助演男優賞ノミネート・・・早川雪洲(日本人として初ノミネート
監督:デビッド・リーン
出演:アレック・ギネス、ウィリアム・ホールデン、早川雪洲、ジャック・ホーキンス
1957年/アメリカ/155分

 3/13(土)~3/19(金)
  『クレイマークレイマー』
第52回アカデミー賞受賞
 作品賞・監督賞・脚色賞・主演男優賞・助演女優賞
監督:ロバート・ベントン
出演:ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ、ジャスティン・ヘンリー、
ジェーン・アレキサンダー、ジョージ・コー、ジョベス・ウィリアムス、シェリル・バーンズ
1979年/アメリカ/105分


アラビアのロレンス   


2010年02月28日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)映画上映

【戦慄迷宮3D~舞台挨拶】 後編



そして、リレートークも時間となり、
「1日をかけて5館を巡った今日の舞台挨拶の最後の最後に、
観客の皆さんにひと言メッセージをお願いします」と、
司会者からふられた柳楽さん。
「最後だからしっかりやりたいなぁ。あっ、でも皆さん観終わっているんですよね。
予想外だったなぁ。楽屋で上映前だと思って仕込んできてしまった。
こういう時、頭の回転遅いんだよなぁ。何をしようかなぁ」と、
隣の勝地さんと後ろを向いて打ち合わせに入ってしまう柳楽さん。
途中、立体漫才やアカレンジャーのアイデアも飛び出し…

その時間を利用して、監督から「結婚される前のお気持ちを」とふられた前田さん。
その仕草のひとつひとつが、とってもチャーミングな前田愛さんでした。

…と柳楽さんの仕込みも終わったようで
「3Dの映像が凄いぜ、ストーリーも面白いぜ、いいじゃん!って
思った人は手をあげてください」と客席に聞く柳楽さん。
(と満場一致で手をあげる観客たち)
「これはやばいっすね。大ヒット間違いなし」と喜ぶ柳楽さん。

「以上です」
えっ…これだけ?(笑)

「じゃあ、本当の締めを蓮佛さんから」と監督。
突然のご氏名に「えっ…」と不安そうな表情を浮かべる蓮佛さん。
「これ、何か面白いことをしなくちゃいけないですか?
 でも、できないです、できないです。本当にわからないです、わからないです…」
とかなり動揺している様子。頑張れ!蓮ちゃん。o(^-^)o

「皆さんに手をあげていただけて、凄くうれしかったです。
ですので、3回ぐらい観にいってください。」

…と、無難にまとめられたね、蓮ちゃん。(^_^)v


(ワーナーマイカルシネマズみなとみらい)

さて、この日の舞台挨拶は、ティーチイン付き試写会に続いて、2度目の鑑賞でした。
試写会では最後方、今回は舞台挨拶がメインだったので、
前方2列目中央の席で鑑賞したのですが、
3Dはまだまだ発展途上の技術ということで、前方の位置は少し見づらかったですね。
スクリーンとの距離が近すぎて、特に飛び出してくるシーンや文字には、
やや焦点が合わない感じでした。
この点については、監督も「観る位置によって見え方が異なります」とお話しをされています。
3D映画は、客席後方で観る事をりょうはオススメします。
また、3Dメガネも各劇場によって異なっているようです。
もちろん、これまでの3D映像の例にもれず、
本作品も偏向メガネをかけて鑑賞するのですが
(赤青メガネではないですよー)、片方の目をつむると2D映像に、
そっとメガネを外すと、やっぱり画面は2重に(笑)。
課題と言えば、視聴者の目の疲れを考慮すると、90分程度の上映時間が限界なのだそう。
また、ロングから近景への視点の移動、いわゆるパーンが難しい。
尺が長くなればなるほど、人間の目が3D映像に慣れてきてしまう事。
これらの点も、これからの3D映画の課題とおっしゃっていました。


(ワーナーマイカルシネマズでの3D用メガネ)


(こちらは、新宿バルト9での試写会で使用された3D用メガネ)

脚本を担当された保坂さんも、日本初の3D映画と言うことで完成形のイメージが湧かず、
脚本をひとつ書くところから手探りの状態だったそう。
でも、「日本の3D映画の先駆けになれれば」との意気込みを持って
創られた監督を初めとするスタッフたち。
個人的には「人のセックスを笑うな」のような恋愛モノを3Dでやれたら、
他人の恋愛の覗き見みたいな感じで面白いんじゃないかな、
自分には撮れないけど(笑)、と語る清水監督。
(最近、深作健太監督が「完全なる飼育-メイド、for you」で
この路線の3Dを制作・公開されましたね)
まだまだ発展途上の3D映画ですが、一過性のブームとするか
映画界の新しいスタンダードとするかは、
観客である皆さん次第です。その通過点をぜひDVDでも体験してみてください。



そして、2月27日は…

蓮佛美沙子さん、お誕生日おめでとうございます☆
19歳、大人に一歩手前の蓮ちゃんも、これまでに蒔いた幸せの種が、
たくさんたくさん芽を伸ばす素晴らしい1年となりますように♪

りょう  


2010年02月27日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

【戦慄迷宮3D~舞台挨拶】 中編



公開に先立ち行われたティーチイン付き試写会にも参加したのですが、
3D映画と聞くと、ディズニーのアトラクションやドラえもんなどのアニメーションのような、
手を伸ばすと目の前でつかめるような感覚の映像を思い浮かべるのですが、
本作では、3Dが主張しすぎず、むしろ画面の奥行き感を表現するのに上手く使われていました。
(その点、現在公開中のハリウッド映画『アバター』の手法に近いですね)。
映画冒頭に樹海のシーンが流れるのですが、
そのピュアな奥行き感に、いきなり感動してしまいました。
りょうの一番のお気に入りシーンは、病院の待合室でのソファーの奥行き感です。

また、ストーリーについても、りょうはホラー映画は苦手なのですが、ホラーと言うよりも、
勝地さんの舞台挨拶にもあるように、切なくて悲しい人間ドラマ。物語のラストの方で、
若干富士急ハイランドの宣伝を感じなくもないですが、90分と言う時間的制約を考えても、
最後まで観客をつかんで離さないストーリーは秀逸でした。
この点については、清水監督も、2Dで創っても十分楽しめる作品に仕上げたとおっしゃっていました。

今回は、ホラーとしての演出のアプローチはあえてしなかったのですが、自分が創ると、
怖いか怖くないかで評価されてしまう。「呪怨の壁は厚いな」と監督。
ご自身の「稀人」に近い作品に仕上げたそう。



そして、ギネスブックにも登録されている世界一のお化け屋敷、
富士急ハイランドの戦慄迷宮内での撮影秘話についてのリレートークへと話題は移ります。

司会者から、「どなたからいきましょうか」とふられると、
「では、前田愛さんからお願いします。そして、結婚おめでとうございます。」と即答する監督。

「自分も含めて、出演者全員が怖いものがとっても苦手で、
ホラー映画なんて観られないという人たちが集まって創った作品なのですが、
戦慄迷宮の中に入って撮影すると初め聞いたときは、
暗いお化け屋敷の中で撮影するものばかりだと思っていて、
この5人で大丈夫かなぁと心配していました。
実際の撮影では、ずっと電気が点いていたので、わりといけたのですが、
一度メンバーだけで中を歩いてみたのですが、電気が点いていても、ものすごく怖かった。
特に一番後ろにいる時は…。最後まで克服はできなかったですね。」
続いて柳楽さんを指名し、

「秘話って程でもないですが…、劇中ちょっとふっくらしていましたよね? 
撮影中、スタッフから『ふっくら』と呼ばれて。
本当は、役作りに合わせて痩せなくてはいけなかったのですが、時間がなくって」
と自虐的に語る柳楽さん。
実は、この映画の一番のサプライズは柳楽優弥さんの姿と言う一部評判もあります(笑)。
また、撮影中は、館内の従業員用のトイレを利用していたそうなのですが、
えげつないシールなどが貼ってあって、トイレまで怖かったそうです。
「下品な話なので流してもらっていいです。」とトイレにからめて(?)、次に勝地さんを指名。

「怖がっていると聞いた柳楽さんがレゲエダンスを軽快に踊っているのを見てしまって…(笑)。
全然怖がっているようには見えなかった。」と語る勝地さん。
「夜中の少し眠い撮影の日も、柳楽さんが中心となってメンバーを盛り上げて引っ張ってくれて、
みんな元気が出ました。でも、ダンスが一番衝撃的だった。」
そして少し悩んで、次に水野さんを指名。

「基本的に怖がりなので、電気が点いていても一人になると急に不安な気持ちになってしまう。
特殊メイクのお化け役の人の動きがとってもリアルで、リアクションは本当に怖がっています。」
最後に蓮佛さんを指名し。

「霊感とかはないのだけれど…」と切り出す蓮佛さん。
最後のシーンの撮影前に、5秒間ぐらいテレビのノイズの音が蓮佛さんだけに急に聞こえたそう。
その最後のシーンとは、橋を渡る蓮佛さんに、
下から人形役の人間たちが手を伸ばすシーンなのですが、
後日助監督と美術スタッフが映像をチェックしたところ、どう数えてみても、ひとり人数が多かった。
その謎は今も解けていないそうです。
「自分としては、その話を聞いて、ワクワクしたんだけどね」と楽しそうに語る監督。

「新鮮に怖がられる5人が羨ましい。自分はホラー映画を撮りすぎたせいか、
戦慄迷宮にお客として入場したときも、「あっ、お疲れ様です」みたいな感じになっちゃって(笑)」
そんな監督も、子供の頃は怖がりだったそうで、
「中学生までは、ホラー映画なんて頭のおかしな大人が創ったもの」と思っていたそうです。

「戦慄迷宮と言うアトラクションが凄いところは、“ただ歩く”という部分。
いまどきのアトラクションは、乗り物に乗せてお客の回転を速くするもの。
営業的には向いていないやり方まで採用して、
怖さを追求しているところに魅力を感じた。」と語る監督。

続く

りょう  


2010年02月26日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

【戦慄迷宮3D~舞台挨拶】 前編

昨年10月17日に公開された清水崇監督作品『戦慄迷宮3D』。
邦画作品初の長編3D作品としても話題となりました。
3月3日(水)には、早くもDVDが発売予定です。
しかも、3D版も用意されているとのこと。
どこの家庭にもある普通のテレビで3Dが体験できる、凄い時代になりましたね。

DVD情報はこちらから☆

この作品には、蓮佛さんもヒロイン(?)役で出演。
蓮佛さんの色白で薄幸な感じが、本作品の冷たい役柄にぴったり合っていました。
えっ…どんな役かって? それは、ぜひDVDをチェックしてみてくださいね。
公開初日には、10時20分の池袋HUMAXシネマズから始まり、
新宿バルト9→チネチッタ→109シネマズ川崎→ワーナーマイカルシネマズみなとみらいと、
1日5ヵ所を梯子しての舞台挨拶が行われました。
もちろん、この作品でヒロイン役を演じられた蓮佛さんも全劇場に登壇されるとのことで、
りょうは、舞台挨拶のラストとなる17時40分からの
ワーナーマイカルシネマズみなとみらいにお邪魔してきました。


(最寄のJR桜木町駅)

本日は、遅くなってしまいましたが、DVD発売に合わせて、
その模様をレポートさせていただければと思います。
なお、上映後の舞台挨拶だったため、
一部ネタバレとなってしまう部分もあるかもしれません事、ご容赦ください。

この日の舞台挨拶には、主演の柳楽優弥さんを始め、
勝地涼さん、前田愛さん、水野絵梨奈さん、
そして蓮佛美沙子さんの劇中お友だち5人組と、清水崇監督が登壇されました。
始めに登壇者の皆さんからひと言ずつ挨拶がありました。



まずは、柳楽優弥さんから
「こんばんは。朝『おはようございます』から始まった今日の舞台挨拶も、
『こんばんは』の時間に入ってしまいました。
本日は、お忙しい中わざわざ観に来てくださって、ありがとうございます。」

続いて、蓮佛美沙子さん。この日の蓮佛さんは、ブルーのワンピース姿。
ストレートの綺麗な髪が、随分と長くなったかな。
「皆さん、こんばんは。この作品は今年の6月ぐらいからみんなで試行錯誤して、
愛情を込めて創った作品で、観終わった皆さんがどんな感想をお持ちになっているのか、
すごく聞きたい気持ちでいっぱいです。
面白かったと思った方は、ぜひお友だちとか家族とか、
ホラーが嫌いな人とかにも観ていただきたいなと思っている作品なので、
色んな人を誘って、また2度3度と劇場の方に足を運んでいただけたら嬉しいなと思います。
今日は、ありがとうございます。」

勝地涼さん
「この映画は、ホラー映画というよりもスリラー映画だと思っています。
本当に怖いのは、人間なのではないかと思わせるような作品となるように演じさせていただきました。
1回観ただけではなく、2度3度と、そして周りの方たちにもぜひ来ていだけたら嬉しく思います。
本日は、ありがとうございました。」

そして、このたび歌舞伎役者の中村勘太郎さんと結婚されることを発表された前田愛さん
「皆さん、こんばんは。楽しんでいただけたでしょうか。
もし、気に入っていただけたり、面白かったと思っていただけたら、何度でも、
そして、ご家族・お友だち、彼氏・彼女を連れて、また劇場に足を運んでいただきたいなと思います。
ありがとうございます。」

水野絵梨奈さん
「こんばんは。本日は、足を運んでいただきありがとうございます。
皆さんがどんな感想を持ったのか、内心ドキドキなのですが、
この作品が皆さんの目に渡るのが、非常に嬉しく思っています。」

最後に、「前田愛さんと蓮佛さん、同じ事を重複しましたが…(笑)」と清水崇監督から。
「いまひとつだなと思われた方は、あえて言わなくて結構ですので、
こっそり胸にしまっておいてください」とまず笑いをとる監督。
「3D映画と言うと、派手なものを想像しがちで、ファミリー向け・子供向けと言う作品が多い中で、
あえてそこを裏切って、美しくて切なくて暗くて重たい作品を創ってみようと思い、
自分としてはあえて怖さを抑えて創ったつもりなのですが、皆さんいかがだったでしょうか。
今日は、ありがとうございます。」

続く

りょう  


2010年02月25日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

シネマ尾道で新旧<時をかける少女>上映

善光寺門前で古い建物を改修して住むという活動が広がっているのを
このブログでも何度か記事にさせて頂きました。

大林監督の「転校生」をはじめとする数々の名作のロケ地、
尾道でも廃業してしまった映画館「旧尾道松竹」 を
NPO法人「尾道に映画館をつくる会」様が再生して「シネマ尾道」として再び
オープンさせ、「まちなかの映画館」を復活させました。

3/13日(土)から谷口正晃監督の2010年版<時をかける少女>が公開となりますが、
シネマ尾道では1983年大林宣彦監督の<時をかける少女>も同じ日から上映され
新旧同時上映となるそうです。

シネマ尾道上映スケジュール ←こちらをクリック下さい☆

  


2010年02月24日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)映画上映

第5回おおさかシネマフェスティバル 

2/17にお知らせした1983年の大林監督版を初め新旧3本の<時をかける少女>
を上映する2/27日新宿ピカデリーでの“時かけ映画祭”。
20日のチケット販売は即日完売(約10分位で?)だったそうで人気の高さが伺えます。

大林監督版の続編となる谷口正晃監督の2010年版<時をかける少女
                                      ↑
                             公式サイトはこちらをクリック下さい☆
の全国公開を3/13(土)に控え、ひと足さきに3/7(日)に、
第5回おおさかシネマフェスティバル ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
にて14時40分から<新作プレミア上映>されるそうです。

そしてもう1つ、おおさかシネマフェスティバルでベストテンが発表されています。

2009年度ベストテン<日本映画部門> 
1.ディア・ドクター
2.劔岳 点の記
3.愛のむきだし
4.大阪ハムレット
5.サマーウォーズ
6.ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~
7.のんちゃんのり弁
8.沈まぬ太陽
9.空気人形
10.ウルトラミラクルラブストーリー

ベストテン4位に入っている<大阪ハムレット>が
ベストテン受賞記念として同じく3/7の11時から上映されます。
<大阪ハムレット>に息子役として出演しているのが「転校生 さよならあなた」の
一夫(カズミ)役の森田直幸くんです。

新旧いろいろな映画上映、表彰式に多彩なゲストも出演するそうなので
近畿圏の方には見逃せない映画祭ですね。

  


2010年02月23日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)各地映画祭巡り

映画<サマーウォーズ>ロケ地 番外編

細田守監督の2009年公開のアニメ映画
<サマーウォーズ>の主人公、陣内家に鎮座している甲冑。

サマーウォーズの里「信州上田」へようこそ! ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
によると真田昌幸公の黒漆塗馬革包仏二枚胴具足(「登り梯子の鎧」といわれる)が
モデルとなっているそうです。

レプリカは上田市観光課でご覧になれるそうですが、
本物のこの甲冑は長野市松代町の「真田宝物館」に収蔵されています。




(宝物館内部)


(甲冑の展示コーナー)


さて、写真パネルで黒漆塗馬革包仏二枚胴具足(登り梯子の鎧)の紹介はありますが、
展示はされていませんでした。(2010年2月15日現在)

係の方に伺ったところ奥にしまわれていて公開の予定は現在のところ決まっていないそうです。
公開の時期についてはまたお問い合わせ下さいとの事でした。

また是非公開して頂きたいです。  


2010年02月22日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)ロケ地巡り

門前でお買物⑤ ~初午祭編~

お買物シリーズ、今回は2/13日の善光寺門前淀ケ橋の
樋之下稲荷神社(ひのしたいなりじんじゃ)さんの初午(はつうま)祭編です。
この神社のそばには「転校生 さよならあなた」で一夫と一美の通学路のシーン
で登場する湯福川と、このブログの川巡りでおなじみ鐘鋳川が立体で合流するところがあり、
その樋の下にある神社ということでこの名前があるとご近所の方に聞きました。

まずは初午祭の様子から。


(晴れた朝、青空に赤い幟がはためきます。)




-全国のお稲荷さんの「総本山」京都の伏見稲荷大社の鎮座の日が和銅四年(711)
二月始めの午(うま)の日であったことに由来するという。
稲荷の語源は「稲なり」といわれ、また祭神が五穀を司る倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
であることでわかるように、もともとは作物の豊かさを祈る農耕行事の一つだったのだろう。
これが江戸時代に入って商売繁盛の神にも転じ「伊勢屋稲荷に…」といわれるほど
八百八町の街々に数多くのお稲荷さんがまつられるようになった。
だから、農村の行事とは別に、古い商家ではこの日を「稲荷祭り」といって赤飯などで
祝う風習が最近まで残っていた。
仏教にも稲荷信仰があり、この場合の本尊は茶枳尼天(だにきてん)神仏習合の
名残といってよいだろう。
なおキツネはお稲荷さんのお使いで茶枳尼天は白キツネに乗っているという。
大黒さまのネズミ、弁天さまのへびのようなものである。-と説明が。





お参りするとお神札と縁起物を頂けます。
お神酒や甘酒もふるまわれ、お子さんにはお菓子も頂けますが、
残念ながらお子さんの姿はあまり見られないようです…




おじいさんが「子供こないかなあ。いろいろ教えてあげたいけどなあ。」と
つぶやいていらっしゃったのが印象的でした。



頂いた縁起物。
きつねのお面や色とりどりの小判や野菜を模した最中の皮が笹に下がっています。
とても綺麗です。


(この縁起物の最中の皮を作っているお店がご近所にあるとか)

さてここで買い物というと失礼かもしれませんが、買わせていただいたお守り。
お値段もあえて書かせて戴くと300円。


<このお守りは樋之下稲荷神社の旧屋根の銅板を細工しお魂を入れて戴いたものです。>
と説明が入っている緑色の綺麗なお守りでした。  


2010年02月21日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り

第1回 門前歴史若手サミット

いよいよ明日、開催です。
過去を知ることで未来を知る、
その日、その場所でしか聞けない善光寺門前の若手リーダーの活動の現在。
どんなディスカッションと出会いがあるのか是非ご参加下さい。

第1回 門前歴史若手サミット

2月21日(日)14:00~16:00

会場:かるかや山西光寺様 詳しくはこちらをクリック下さい☆
(長野市北石堂町10)



 善光寺周辺や長野市街地の古いものを調査研究している
若手リーダーによる公開パネルディスカッションです。
 各自いま何に注目しているのか、どうすれば歴史を
生かしたまちづくりが進むのか、取り組みの最前線を語ります。

パネリスト:
梅干野成央さん(信州大学工学部建築学科助教)
清水隆史さん(「長野・門前暮らしのすすめ」プロジェクト)
松橋寿明さん(善光寺の世界遺産登録をすすめる会 副幹事長)
大橋正章(歴史の町長野を紡ぐ会)
小林竜太郎(長野郷土史研究会青年部長)

どなたでもご参加いただけます。
参加費:500円(学生・子ども無料)

主催:長野郷土史研究会青年部
    TEL026(224)2673
後援:善光寺の世界遺産登録をすすめる会
協力:歴史の町長野を紡ぐ会

お待ちしております。  


2010年02月20日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り

メセナ名作映画館~90年代の名作日本映画特集~

本年度のメセナ名作映画館のお知らせです。
一日限りの映画祭企画で、今回の特集は~90年代の名作日本映画特集~。
手頃な料金で文化庁推薦の名作をたっぷり楽しめますね。
そして貴重な資料も合わせて展示されるという事なのでこちらもお見逃しなく。

2010年2月28日(日)[小ホール・全席自由]
平成21年度優秀映画鑑賞推進事業
メセナ名作映画館~90年代の名作日本映画特集~
        ↑
       時間等はこちらをクリック下さい☆

日 時 :2010年2月28日(日)
会 場 :須坂メセナホール 小ホール
料 金 :【税込・全席自由】各作品500円、セット券1500円、中学生以下無料
     ※中学生以下は無料鑑賞券が必要です。

上映作品:
「お引越し」 [1993年 読売テレビ放送]
監督:相米慎二 出演:田畑智子、中井貴一、桜田淳子、田中太郎 他
「毎日が夏休み」  [1994年 パイオニアLDC=サンダンス・カンパニー ]
監督:金子修介 出演:佐野史郎、佐伯日菜子、風吹ジュン 他
「櫻の園」  [1990年 ニュー・センチュリー・プロデューサーズ=サントリー]
監督:中原俊 出演:中島ひろ子、つみきみほ、白島靖代 他
「大誘拐 RAINBOW KIDS」  [1991年 喜八プロ=ニチメン=フジエイト]
監督:岡本喜八 出演:北林谷栄、緒形拳、風間トオル、西川弘志 他

主 催 :文化庁・東京国立近代美術館フィルムセンター・
     優秀映画鑑賞推進事業実行委員会・(財)須坂市文化振興事業団
共 催 :須坂市教育委員会

  


2010年02月19日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)各地映画祭巡り

第1回日本ドキュメンタリー動画祭

今週の映画祭お知らせシリーズまだまだ続きます。

動画共有サイトYouTubeを活用した
第1回日本ドキュメンタリー動画祭 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
の表彰式が2009年11月25日に開催されました。

内容を転記致しますと、
-本動画祭は、動画共有サイトの最新の動きと、既存の市民映画祭を組み合わせた、
新しいかたちの映像フェスティバルです。

第1回となる今年は、経済危機など暗い話題が多いなか、
映像を通して明るい話題を共有し、
社会全体を元気にしようという意図からテーマを「夢・希望」に設定しました。
今年7月から9月の期間に応募いただいた80作品すべてをYouTube上にアップし、
その反響などをもとに受賞候補7作品を選定(詳細は別紙参照)しました。
最終審査は、映画作家の大林宣彦氏や作家の三浦朱門氏、有森裕子氏などが務め、
各賞にはグランプリ50万円や海外撮影体験などを用意しております。

日本ドキュメンタリー動画祭表彰式 「素敵な作品でした」大林監督 ←こちらをクリック下さい☆

という事で我らが大林宣彦監督が審査をされ、審査風景も作品もYouTube上で見ることができます。
どこに居ても参加できる新しい方式の映画祭といえますね。

  


2010年02月18日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)各地映画祭巡り

時かけ映画祭 開催!!

連日映画祭の情報をお伝えしておりますが、本日はこのブログの大本命!
「時かけ映画祭」の開催決定と、「時をかける少女」3作品を一挙上映のお知らせです。

以下案内を転記させて頂きます。

ネットでの高評価から人気に火が付き、2006年の映画界を彩る
賞レースで各賞を総なめにしたアニメ「時をかける少女」から4年。
同作で主人公の声を担当した仲里依紗が主演を務める実写映画版「時をかける少女」が
いよいよ3月13日に公開されるが、それを前にした2月27日に、
東京・新宿の新宿ピカデリーで「時かけ映画祭」が開催されることになった。
15時30分から22時35分までの約7時間にわたり、
新旧3作品の一挙上映やゲストトーク、プレミアムグッズが当たるプレゼント大抽選会を行う。

「時をかける少女」は筒井康隆が1967年に発表した同名のSF小説が原作。
仲里依紗主演の最新作は、1983年の大林宣彦監督版(主演:原田知世/実写)、
1997年の角川春樹監督(主演:中本奈奈/実写)、
2006年の細田守監督版(アニメ)に続き、4度目の映画化となる。

新作の「時をかける少女」は、原作の主人公である芳山和子(安田成美)の一人娘で、
2010年に生きる18歳女子高生の芳山あかり(仲里依紗)が、
交通事故で入院中の母に代わって1970年代にタイム・リープ。
そこで若き日の母と、幼い頃に別れたきりの父との意外な青春時代を目にすることに……
というオリジナルストーリーが繰り広げられる。

「時かけ映画祭」では、歴代4作品のうち1983年の大林宣彦監督版、
2006年の細田守監督版、
そして2010年の最新作の3作品を上映。
ゲストトークには筒井康隆、大林宣彦監督、谷口正晃監督、仲里依紗の4人が登壇し、
40分ほど「時かけトーク」をする予定となっている。
ファンにとってはたまらないこの企画。「時かけ」好きは要チェックだ。

時かけ映画祭 ←チケットの購入等詳しくはこちらをクリック下さい☆
日程 2月27日(土) 
会場 新宿ピカデリー
開場/開演 15:00/15:30
料金 4,500円(税込)

■ゲストトーク 登壇予定者
筒井康隆さん、大林宣彦監督、谷口正晃監督、仲 里依紗さん

■スケジュール
15:30~16:10 ゲストトーク
16:15~18:00 1983年版 『時をかける少女』上映(104分)
18:15~19:55 2006年版 『時をかける少女』上映(98分)
20:00~20:15 プレミアグッズがあたるプレゼント大抽選会
20:30~22:35 2010年版 『時をかける少女』上映(122分)




新作ももちろん楽しみですが、大林監督をお迎えしての1983年版の上映、
そしてこのブログではロケ地巡りでもおなじみの「サマーウォーズ」の細田守監督のアニメ版
が一日で全部見る事ができるまたとない機会ですね。  


2010年02月17日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(3)各地映画祭巡り

商店街映画祭 

松本で開催される第二回商店街映画祭 「ALLWAYS 続松本の夕日」           
                     ↑
             詳しくはこちらをクリック下さい☆
についてお知らせします。
2010年3月22日(月) まつもと市民芸術館にて開催です。

松本市は『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎 貴監督をはじめとして、数多くの監督を輩出したまち。
しかし時代の流れには逆らえず町中にあった映画館が姿を消してしまいました。

そこで「商店街」を題材にした映画の募集とコンテストが始まったそうです。

多くの都市で中心市街地の商店街に元気がなくなってきたという課題を抱えていると思いますが、
映画制作者が「商店街」を訪れ、映像に撮ることによってその町の良さを再発見し、
そこで上映することによって注目され、商店街へ人が向かう流れをつくるという
映画を核としたまちづくりが始まっています。
昨年は映画制作のワークショップもあったそうで、見逃していたひがしざわはちょっと残念です。。。

「商店街」を題材とした映画コンテストの締め切りが今月末です。
もしかしたら山崎貴監督に審査してもらえるかも?



長野県の都市として比べられることが多い松本市と長野市。
長野市では「みすずかるしなのNAGANO映画祭」を開催していますが、
松本市にも「商店街映画祭」が誕生したのはとても楽しみで励みになります。
  


2010年02月16日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)各地映画祭巡り

第24回高崎映画祭

2007年に「バッテリー」、「転校生 さよならあなた」での演技で第22回高崎映画祭の
最優秀新人女優賞を受賞した蓮佛美沙子ちゃん。
受賞式の模様はこのブログでりょうさまにお伝え頂きました。

高崎映画祭受賞式 前編 ←記事はこちらをクリック下さい☆

高崎映画祭受賞式 中編 ←記事はこちらをクリック下さい☆

高崎映画祭受賞式 後編 ←記事はこちらをクリック下さい☆

今年もまもなく第24回高崎映画祭 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
のチケットの発売です。
映画祭の期間は3月27日から4月11日まで、高崎市内の3会場で約65本を上映の予定だそう。
授賞式は3月28日、高崎市文化会館で行われるとの事です。
2009年度のみすずかるしなのNAGANO映画祭で緒方監督をお呼びして上映された、
映画「のんちゃんのり弁」の小西真奈美さんが最優秀主演女優賞を受賞されました。 

第24回高崎映画祭の各賞受賞者以下の通りです。

 ◇最優秀作品賞 「空気人形」 是枝裕和監督

 ◇最優秀監督賞 園子温監督 「愛のむきだし」

 ◇最優秀主演女優賞 ペ・ドゥナさん 「空気人形」
               小西真奈美さん 「のんちゃんのり弁」

 ◇最優秀主演男優賞 ARATAさん 「空気人形」
               松山ケンイチさん 「ウルトラミラクルラブストーリー」

 ◇最優秀助演女優賞 星野真里さん 「空気人形」

 ◇最優秀助演男優賞 オダギリジョーさん 「空気人形」
               森山未來さん 「フィッシュストーリー」

 ◇最優秀新人賞 安藤サクラさん 「愛のむきだし」

そして、2月27日(土)から3月5日(日)第まで24回高崎映画祭 プレ映画祭
「色褪せない冒険者たち」として話題のドキュメンタリー作品が5本上映されます。
こちらも見逃せません。

  


2010年02月15日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)各地映画祭巡り

門前でお買物④ ~灯明祭り編~

善光寺の灯明祭りは2/6から始まり、本日まで開催されています。
雪の日が何日かあり寒い日が続きましたがライトアップが雪に映え、より美しく輝きます。

ひがしざわも大雪だった初日の6日に行って参りました。
本日のお買物はその様子も合わせてお伝えいたします。

緑にライトアップされた三門(山門)。


(それにしてもすごい降りでしたね。。。)

三門から大勧進方向を望みます。



善光寺本堂は赤でライトアップされていますが、雪がライトアップに複雑な陰影をつけて
とても綺麗です。




大雪も寒さも忘れて夢中でシャッターを押しました。



では、お買物に参りましょう。
仲見世にある中島物産さんへお邪魔しました。
灯明祭り期間中、長野市のデザイナーさんのユニット、ナナットさんがデザインした
<りんご物産>のオリジナル商品が並びます。



ここでお買物。

りんごちょうちん(持つところが木で、ピンクに柔かく光ります) 300円
りんごおみくじ(美味しいお菓子のおまけつき!) 100円。
しめて400円。
ここでしか買えません。
おみくじは当たると評判だとか。



暖かくしてお出かけ下さい。  


2010年02月14日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り

ながのまちあるき ~松代東条荒町界隈~ ④

下屋敷跡を過ぎ、神田川べりに。



ポンプ小屋があり、古い消防用の手押しポンプ車が見えました。



ここ荒町には何人かの俳人が輩出し、句碑がいくつか建てられています。

「十萬石吟社」の滝澤芦翠句碑
<とし多つや 千山萬嶽 みな阿ら多>



「石菖庵」の有賀岱栗句碑
<眺めては 汲むや 初日の細流れ>



最後にその日松代では地域の人が寄り合い、そして訪れた方をもてなす
「まちの縁側」が開催されていました。




猫がお迎えしてくれました。




(ちょっと迷惑そうな顔ですね。ごめんなさい)

荒町の町並には猫が似合います。



まもなく春。松代の小路は見どころがたくさんです。



  


2010年02月13日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)松代まちあるき

ながのまちあるき ~松代東条荒町界隈~ ③

火除の土蔵を過ぎ、養蚕業を営んでいた松代らしい近代産業住宅が多く残っています。

六つ間取りという形式で茅葺住宅です。




こちらのお家も養蚕室が残っています。



昔からの道なのでしょう。ゆるやかに曲がった道が多いです。



映画<サマーウォーズ>ではありませんが、鮮やかな朝顔に出会いました。



さて、恩田木工(恩田家)下屋敷跡と望月家下屋敷跡が隣接しているところに
やってきました。
両家下屋敷の間の小路は“おすま小路”と呼ばれる道幅1Mにも満たない道ですが、
かつても現在も生活道路として使われています。


(おすま小路の入り口)

小路に沿って鉤型に曲がった櫟の垣根が続きます。
ここで時代劇が撮影できそうな雰囲気。




小路を抜けると下屋敷は一部分は残されていますが、大部分の建物は失われ、
コスモスとそばの花が風に揺れていました。



竹と杉の木がかつて立派であった下屋敷の庭園を偲ばせます。





つづく  


2010年02月12日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り

ながのまちあるき ~松代東条荒町界隈~ ②

鏝絵のある土蔵を過ぎると上荒町公民館です。



この公民館には道祖神、庚申塔、秋葉様などの石仏が町の宝として
大事に祭られていますが、養蚕に使う蚕棚が置いてありました。
この板の上に桑の葉を敷き詰め、蚕を育てました。



ここ松代は近代まで養蚕が非常に盛んだった町。
住宅の横に柱が細い平屋の養蚕室が併設されている民家が残っています。
屋根の上には気出し(きだし)が見えます。




松代の武家屋敷に多い簓子下見板張り(ささらこしたみいたばり)です。



老舗、中屋商店(酒店)様。
二階に掲げられた東飯田酒造の<本老の松>の看板に古き良き時代を感じます。




可愛い昔のままの赤いポスト。



さて、松代は明治24年に大火に見舞われました。
この土蔵はここで荒町の類焼を食い止め、まちを守った<火除の土蔵>と言われてます。
赤く焼けただれた壁が火の勢いを今に偲ばせます。




つづく  


2010年02月11日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り

ながのまちあるき ~松代東条荒町界隈~ ①

ながのまちあるき、“転校生 さよならあなた”のロケ地、善光寺門前と
松代町を中心にお届けしていますが、本日からは松代町東条荒町界隈をお届けします。

東条荒町は真田家が治める前の、中世東条尼飾城下の外町として
町並が建設された当初は“新町あらまち”と称されましたが、
その後時代が進み海津城下(松代城)が建設されると町名は“荒町あらまち”と変わり、
南東の守りの町として下級武士の屋敷が置かれました。

松代は武家屋敷が多いですが、ここ荒町は近世のもっと庶民的な当時の暮らしが偲ばれる
古い家が沢山残されており、楽しいまちあるきです。

松代藩の重臣の望月氏や恩田氏の下屋敷跡もありますが、その屋敷跡の
小路は屋敷のあった頃と変わらない風景が魅力です。

まずは青垣公園に集合して、長野県文化財保護指導員の丸山日出夫先生の案内で
まちめぐりに出発です。



主要地方道長野・真田線を歩き、前方には山城がかつてあった
のろし山、舞鶴山、雨飾山がそびえています。



梅の観音様のところを曲がり、荒町へ。
まず民家がみえますが、三寸にも満たない細い柱が用いられています。
質素倹約を旨とした近世の松代の代表的な建築だそうです。



たぶん大正時代に造られただろう門柱が見えてきました。
冠木が鉄製ですが、アールヌーヴォーを意識したモダンなデザイン。



そしてあちこちに立派な蔵がありますが、軒裏には見事な鏝絵が施されています。
この鏝絵は火事からの守りを祈念した水神様の龍です。




江戸から流れてきた鏝絵の技術を持った野本勇太郎の技術が評判となり、
松代の人に乞われ住み着いたそう。
土蔵の壁が乾かぬうちに鏝1本で絵を描く鏝絵は難しく、大変貴重です。

立派な蔵が多く、蔵巡りも楽しいです。



つづく  


2010年02月10日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り

まちの記憶を受け継ぐ

2/1に<信州発・産直泥つきマガジンたぁくらたぁVol.19 春号> 
         ↑詳しくはこちらをクリック下さい☆
が発売となりました。

春号の-特集1 文化の小さな発信地
古い建物を使い続けることが新しい-の記事に
<転校生 さよなら あなた>のロケ地でもあり、
日本での木造最古級の映画館の
【長野松竹相生座・長野ロキシー】の総支配人・田上真里さんと、
NPO法人コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト理事長・宮嵜善文さんの
対談-映画が文化であり続けるために-が掲載されています。

そしてこのブログではおなじみの<ボンクラ>さんによる座談会も。

その土地の文化を担ってきた古い映画館、まちの記憶を受け継ぐ古い建物、
どちらも守る人がいる限り、その<まち>の核となり、未来へ受け継がれていくのでしょう。

今、長野松竹相生座・長野ロキシーさんは、建物は古いけど、
通なセレクトのなかなか面白い映画がかかっているらしい。
ちょっと行ってみようか-と一目おかれる存在です。

そんな映画館がまちにある幸せ。
この記事を読んで改めてしみじみと感じました。

  


2010年02月09日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)映画 大林宣彦監督 長野