~失われた流れを求めて 中沢川編~①

ながのまちあるき ~失われた流れを求めて 中沢川編~①

本日は<転校生 さよなら あなた>のロケ地となった権堂町を
流れる中沢川(堰)の流れをご紹介しましょう。
映画の中では水の流れは見えませんが、ロケ地近くの地下を川は密かに流れています。

中沢川は農業用水としてかつては長野市中心地帯の水田を潤してきましたが、
多くの水田が住宅地に姿を変えた現在ではその役割りを失い、
雨水を大きな河川に排出する排水路としての役割りと変化してきました。
ほとんどが暗渠となってしまい、注意深く川の流れを追わないと、
そこに川があることに気がつかない状態です。

温暖化によるゲリラ豪雨などの異常気象や水害にそなえて都市部のどこに
川が流れているのか知っておくのは大事かもしれませんね。

暗渠が多いとはいえ時おり地上に現われてかつて
川が生活の身近にあった昔を思い出させてくれます。

まずは権堂の今は閉鎖してしまった映画館、長野東宝中劇さんの南からスタート。
高いマンションに沿って100m余り、草に埋もれるようにひっそりとそこだけ地上に流れが現れます。



マンションが終わり道路をまたぐところは暗渠となり、
道路を越えると再び地上に出てビルの合い間を流れます。



再び川は暗渠に。ここは松竹相生座・長野ロキシー様の南付近。



権堂の少し上、東町の七つ釜落としから降りてきた水路が
この地下で複雑に分岐して流れていきます。



そして地蔵庵さまのところで地上に流れが顔を出します。



川の流れがここで傾斜がゆるやかになり、かつていろいろなものが流れ着いたそうで
この地蔵庵さまで水害で亡くなられた方を埋葬し、弔ったと、教えて頂きました。
権堂村と問御所村の境で、土揚場でもありました。

再び地下に潜り、善光寺表参道でもある中央通りの地下を流れます。


北野文芸座様の端から川が覗けます。



そして西本願寺様の境内へ。



続く  


2009年08月31日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り

高倉健特集

皆様のお楽しみ!
長野松竹相生座様の名画特集12弾は
<孤高のスター 高倉健特集①>に決まったそうです。

数ある作品の中から降旗康男監督×木村大作撮影監督×俳優 高倉健
のトリオに絞って、3作品を上映するそうです。
先日お亡くなりになった大原麗子さんが出演される「居酒屋 兆治」は
是非スクリーンで追悼をこめて観たいです。

相生座名画特集 ←こちらをクリック下さい☆

日 程:2009年9月12日(土)~10月2日(金)

作 品:3本 
  9/12~18 (1週間) 「駅 STATION」(1981)
  9/19~25 (1週間) 「居酒屋兆治」(1983)
  9/26~10/2 (1週間) 「鉄道員 ぽっぽや」(1999)

料 金:
   当日 各¥1,000(前売券はございません)

  


2009年08月30日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)映画関連

賢治祭

音楽や映画、演劇を愛した宮澤賢治の命日は「賢治祭」と名付けられ、
命日の9月21日には花巻市の「雨ニモマケズ」詩碑前にて
野外劇や献花・合唱・詩の朗読・郷土芸能他が繰り広げられます。

賢治祭 ←こちらをクリック下さい☆

そして賢治と縁が深い熊谷市でもかつて賢治が熊谷を訪れた頃にあわせて
<くまがや賢治祭>が開催されます。

あついぞホッとcom:くまがや賢治の会 ←こちらをクリック下さい。☆

今年は<くまがや賢治祭>にて賢治の有名な詩《永訣の朝》をモチーフにして作られた
大林監督の映画「その日のまえに」上映とトークショウに大林監督が登場されます。


8/30(日)<八木橋 8F カトレアホール>にて
第1部 くまがや賢治祭 11時より(無料)
第2部 映画「その日のまえに」&大林監督トークショウ
         13時30分より(有料 500円)
(ごめんなさい!定員に達したそうです。)

ひがしざわが参加したロケのシーンでは<永訣の朝>のメロディーがずっと流れていました。
あの切ないメロディーに再びスクリーンで会いたいです。

  


2009年08月29日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(2)映画関連

七瀬の土地を訪ねて⑧~橋と坂編~ 後編

同じく第3回「悪魔のまなざし」でマジックバーの帰り七瀬が渡っているのが、
『夕凪橋(港区芝浦4丁目12番)』と『芝浦橋(港区芝浦4丁目6番)』です。




(夕凪橋)



(芝浦橋)

ちなみに、芝浦橋の上を走るのはモノレールではなく、東海道新幹線の引込み線です。

恒介:「どうして七瀬の声が聞こえるんだ」

続いて、第9回「それぞれの戦い」で雨に打たれながら恒介が七瀬の声をテレパスで聴く姿は、
先日紹介した八景島の水族館の映像とあわせてとても切ないシーンでした。
こちらは、夜の場面で分かりづらいですが『天王洲ふれあい橋(品川区東品川2丁目)』で撮影されています。




(天王洲ふれあい橋)

さて、東京は、江戸時代に関東平野の扇状地帯を埋め立てて造成したこともあり、
多くの川や運河が今でも流れています。
東京都内には、実に1,200本以上の橋があるそうです。
(平成10年(社)東京都地質調査業協会調べ)
また、橋だけでなく坂の数も多く、文京区内だけでも113本、港区には111本もの坂もあります。
特に坂の名称には、地域の歴史や文化がこめられています。
文京区や港区では、由来の案内板も設置されているので、橋や坂にスポットをあてて、
まち歩きをしてみるのもまた楽しいかもしれませんね。

りょう  


2009年08月28日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

七瀬の土地を訪ねて⑧~橋と坂編~ 前編

『七瀬ふたたび』の劇中では、様々な「橋」が登場します。
今回は、その「橋」にスポットをあてて一挙皆さんにご紹介。

まずは、第1回「そして扉がひらく」で七瀬が老人ホームの帰り道、
自転車で渡る橋は、静岡県賀茂郡松崎町の那賀川にかかる『ときわ大橋』です。






(ときわ大橋)

ときわ大橋は、この地域特有の「なまこ壁」を模した橋です。
また、橋の欄干には、漆喰で描かれた桜も装飾されています。
「なまこ壁」は、民家・土蔵などの外壁の1つの様式で、
明治時代から昭和初期まで各地で見られました。
壁面に四角い平瓦を並べて貼り、“めじ”と呼ばれるその継ぎ目部分に
漆喰をかまぼこ型に盛り上げて塗ってある点が特色です。
本来は防火、保温、防湿などを目的として造られたものだそうです。


(欄干に施された装飾)

さて、七瀬が東京に出てきた後、マジックバーの行き帰りのシーンの多くが
東京都港区芝浦で撮影されています。
それでは、JR田町駅を降りて芝浦運河を散策してみましょう。



まずは、第2回「危険な力」・第3回「悪魔のまなざし」で
マジックバーや西尾宅からの帰路に登場したのが、
『霞橋(港区芝浦3丁目7番)』です。
橋の向こうを走るモノレールが印象的でしたね。




(霞橋)

続く

りょう  


2009年08月27日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

長野市版住民ディレクター養成講座

まずは長野市版住民ディレクター養成講座の案内の前に大事なお知らせ。

8/28明後日の滝沢秀明さん主演のTBSドラマ「オルトロスの犬」は
再び長野市出身の気鋭の脚本家<小林雄次>さんの脚本です。

オルトロスの犬 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆

ますます目の離せない展開になってきてます。
どうぞお見逃しなく。

そして、今年も昨年に引き続き長野市版住民ディレクター養成講座が開催されます。
自分の“まち”や活動を住民自ら発信していく住民ディレクターを養成しようという
取組みが2年目を向かえ、さらにパワーアップ!
ひがしざわも最近使っていないビデオカメラを手に、再びまちへ飛び出します。

詳しくは案内を転記致します。
****************************
長野市版住民ディレクター養成講座
「まちに放送局をつくろう!」
-みんなでホントの24時間テレビを創る-
****************************

市民が自らの活動を記録し、市民が自らの地域の課題を抽出し、
それらを発信することで地域内での情報共有をするとともに、
多くの人に自分たちの活動や地域の課題を知ってもらうことが可能になります。
団体でも、地域でも、自分たちの世界だけで視野が狭くなりがちです。
お互いがお互いの情報を発信することでみえてくるものがあるのではないでしょうか。

第1回目「住民ディレクターの生みの親、岸本晃さんから教わる!」
日時:8月29日(土)10:00~16:00
場所:もんぜんぷら座3階304会議室
参加費:500円
講師:有限会社プリズム岸本晃さん
持ち物:ビデオカメラ(HD形式でないものが望ましい)かデジカメ(動画機能の搭載されたもの)、
     カメラについていたケーブルやソフトなど(買ったときの箱ごとあるとベスト)、好奇心♪
★参加される場合には、身近な日常の映像を撮ってきてもらえるとなお良いです。
それについては、申し込み時に説明いたします。

第1回目講師の岸本さんは熊本からお呼びしています。
本来なら、こんな値段で岸本さんのお話は聞けませんが、
三者主催(長野大学・長野県・長野市社会福祉協議会)ならではの企画です。
自分たちの活動を多くの人に知っていただくためにも、
このチャンスを逃さないよう!ふるってご参加下さい。

また、住民ディレクターの取り組みの効果は、「企画力」にも現れます。
地域づくりに必要な仲間作りや企画力の要素が多分に含まれています。
住民自治協議会のみなさんにもぜひ参加していただきたい講座です。
ぜひ、ご検討下さい。

お申し込みは
〒380-0813
 長野市大字鶴賀緑町1714-5 
     長野市ふれあい福祉センター1F
TEL:026-227-3707
FAX:026-224-1513
長野市ボランティアセンター様まで。
  

(昨年の市民ディレクター養成講座の様子)  


2009年08月26日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り

映画 戦慄迷宮3D

10/17(土)公開予定
柳楽優弥さん、蓮佛美沙子ちゃん主演の
日本初3D立体ソリッド・アトラクション・スリラー
映画 戦慄迷宮3D ←こちらをクリック下さい☆
の公式サイトがUPされました。
(怖いです。。。ドキドキします。。。)
 
清水崇監督の「呪怨 パンデミック」に続く3年ぶりの新作。
また映画については詳しくお知らせいたしますが、
映画のロケ地でもあり、夏にぴったりの遊園地の富士急ハイランドのアトラクションの
最恐戦慄迷宮 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
をあわせてご紹介します。

以下富士急ハイランドさんの紹介を転記します。

―全ての部屋と廊下をリニューアル!
「隔離病室」「CTスキャン室」「問診室」「第三手術室」
「新霊安室」「第二の長い廊下」「細菌研究室」などの新部屋も登場。
史上最長900mのルートと60分以上の体験時間!
ルートを完全変更したことで“迷宮”度が高まり、
「出られないかも知れない」という恐怖がアナタを襲います。

残暑をお化け屋敷で吹き飛ばすのも。。。
いいかもしれない??


(C)富士急ハイランド  


2009年08月25日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(4)映画関連

’09 みすずかるしなのNAGANO映画祭 速報!

皆様、お待たせ致しました。
本年度開催のNAGANO映画祭の日程が決定致しました。

昨年同様長野県縦断4大映画祭の3番目として11月第3週
11月14日(土)、11月15日(日)の2日間の開催です。
(本年度は前夜祭はございません)

開催場所は同じく前年通りの長野市内映画館3館を予定しております。
上映作品、ゲストについては決定次第順次お知らせ致します。

今年も是非ご注目下さい。
多くのお客様の来場をお待ち申しております。


(2008年映画祭準備風景)  


2009年08月24日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(2)みすずかるしなのNAGANO映画祭

夢のグラインドハウス 大林宣彦監督×井口昇監督スペシャル

夏の終わりに話題騒然!
本日開催の急なお知らせですが、
大林宣彦監督が名古屋シネマスコーレさんに登場されます。
雑誌「映画秘宝」で対談された井口昇監督の『片腕マシンガール』とともに
大林監督の『HOUSE ハウス』が上映されるという夢のような企画です。

以下お知らせから転記致します。

「SPOTTED758 vol.4」ラインナップ発表! ←詳しくはこちらをクリック下さい☆

SPOTTED PRODUCTION×シネマスコーレ共同企画 
特殊特集上映「SPOTTED758 vol.4 1周年記念大会」

今一番面白い日本映画たちをいろんなジャンルで特殊特集上映をしてきた
「SPOTTED758」が、早すぎる1周年を迎えることになりました!
今回はかなり強力なラインナップでやります!
日程も無謀な2週間!頑張ります!
奇跡のラインナップに奇跡のゲスト、夏の最後は「SPOTTED758」で!

Bプロ 夢のグラインドハウス 大林宣彦×井口昇スペシャル

8/23(日)

『片腕マシンガール』
2007年/96分/DLP上映 監督/井口昇 出演/八代みなせ

『HOUSE ハウス』
1977年/88分/35mm上映 監督/大林宣彦 出演/池上季実子

ゲスト:大林宣彦監督 井口昇監督
8・23 夜7:05より 

熱い名古屋の夜になりそうです。

  


2009年08月23日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(2)映画上映

地蔵盆

明日8/23(日)は地蔵盆です。


(昨年の地蔵盆のときの<転校生 さよならあなた>のロケ地、
嘉門電気商会様の前のお地蔵さん)

お子さん達の無事な成長をお地蔵様に祈る、夏の終わりを告げる頃の
昔から受け継がれてきた大切な行事です。
お参りするとお菓子や文房具等を頂けるのでお子さん達も楽しみにしています。


(小さなお子さんもお母さんと一緒にお参りします)

信州善光寺公式ホームページ
善光寺の行事 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆

去年の地蔵盆はりょうさまにレポートして頂きましたね。

地蔵盆 前編 ←こちらをクリック下さい☆

地蔵盆 後編 ←こちらをクリック下さい☆

同日、歴史の町長野を紡ぐ会様の
善光寺周辺の地蔵盆めぐり> ←詳しくはこちらをクリック下さい☆
が開催されます。

ひがしざわも昨年同様、川巡りの後にお邪魔したいと思っております。


(地蔵盆の赤い提灯にほんのり浮かび上がる彼岸花)  


2009年08月22日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り

七瀬の土地を訪ねて⑦ ~タイヤ公園編~

朗:「大丈夫?」
七瀬:「……今まで、聞こえて来るだけだった。でも、昨夜は自分で聞こうとした。
    心の中を覗くことを、武器にした」 
    「……こんなにイヤな気持ちになるとは思わなかった」
恒介:「……巻き込んで、悪かったな」
朗:「ねぇ、なんで二人とも落ち込むの?」
恒介:「結局、未来は変えられなかった」
朗:「えー、変わったんじゃないの?」
「お姉さんが心を読んで犯人に気付いたから逮捕されたんでしょ? 
二人がいなかったらもっともっと犠牲者が出たんじゃないの?」
恒介:「朗の言う通りかもな」
朗:「だろ」

第2回「危険な力」で、からくも連続通り魔犯の危機を切り抜けた
七瀬と恒介・朗の3人が談笑していた公園。
ショックで落ち込んでいた二人を励ます
朗くんの無邪気な笑顔に心が和むシーンのひとつです。
背景のタイヤで出来た怪獣が印象的でしたよね。

こちらは、東京都大田区の西六郷公園、
通称タイヤ公園(大田区西六郷1丁目6番)です。


(タイヤ公園)

JR京浜東北線の線路脇にあるこの公園。
訪れたこの日も、近所の子どもたちや保育園の園児たちがたくさん遊んでいました。
子どもたちの元気な笑顔が溢れています。

ロケ地撮影では、子どもたちが、なるべく写らないように頑張りました(汗)
公園にカメラを向けている時点でかなり怪しい人物なのですが。
以上、閑話休題。


(七瀬たちがいた公園内)

七瀬たちが腰をかけていたのは、写真前方の大きなタイヤチューブでしょうか。
他に朗が登っていたような高さのタイヤはなかったので、
こちらは撮影時に周りのタイヤを積み上げたようです。

【西六郷公園】
蒲田駅徒歩約15分
京急線雑色駅徒歩約8分
公園で子供たちが利用する遊具といえば、ブランコ・すべり台や砂場などが一般的ですが、
西六郷公園では愛称のタイヤ公園の名前が示すとおりタイヤが主役です。
大小さまざまな大きさの3,000本の古タイヤが、
ゴジラやロボットなどに姿を変えて皆さんを出迎えてくれています
他にも、四季の草花に彩られた花壇の間を抜けた敷地には、
タイヤで仕切られた大小2つの円形の広場があります。
大きい広場には、親子のゴジラ、ピラミッド、大タイヤつり輪などがあります。
特に親ゴジラは足から頭までの高さが8m、
頭からシッポまでの長さが20mあり子供たちに大人気です。
小さい広場には、ロボットとロケットがユニークな形を見せています。
そのほかの砂場にはフリーのタイヤが置かれていて自由に遊ぶことができます。


(タイヤ公園全景)

りょう  


2009年08月21日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ

お花市

ながのまちあるき ~お花市編~

毎年8/12に善光寺表参道~中央通りにかけて、
仏壇やお墓参りに供える花やお盆用品の市が多くたつ伝統的な催し“お花市”が開催されます。
今年の8/12は好天に恵まれ多くの人出がありました。
昼は33度以上になり暑かったのですが、夕方は涼しい風が吹き
そぞろ歩きも楽しい一夜でした。

長野市中央通り活性化連絡協議会 
ながの表参道ガイド お花市
 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆



(夕刻となり、まもなくお花市が始まります)

とても賑やかで善光寺さんの門前町の夏の風物詩です。

商店街で頂けるほおずき提灯や夜店の金魚すくいですくった金魚、わたあめを
手に子供達がたくさん通ります。
浴衣を着込んだ美しい娘さんや、ここ数年、夕涼みの散歩に出たわんこの姿も増えてきました。
お盆で遠くから帰省されたご家族がおじいちゃん、おばあちゃんと明日のお墓参りのお花を
買い求める姿はずっと変わらない家族の風景ですね。


(暗くなり賑わいも最高潮!)

さて、ひがしざわ仕事の関係で約20年ほど(!)このお花市に毎年立ってます。
心に残ったというか不思議な出来事を書きとめてみようと思います。

今から15年ほど前、お花市ではゲストで越中八尾の“おわら風の盆”の
踊り手の方がいらっしゃり、踊りを披露され多くの人で賑わっていました。

お花市は歩行者天国となり、車の通行が禁止されています。
ところが脇の暗い小道から軽トラックの荷台に何人か男性が乗って
奇声をあげながら、いきなり車がお花市の道路に飛び出してきました。
どうも皆かなりお酒に酔っているようです。

唖然としているひがしざわの目の前をけっこうなスピードで過ぎ、
たくさんの人が悲鳴をあげながら車を避けようとしています。
“危ない!よけろー!”と怒声もとび大混乱。小さなお子さんも沢山いるし、危ない!どうしよう!

とそのとき。。。
そのトラックの前輪の右のタイヤが冗談のようにコトッとはずれ
タイヤがスローモーションのように転がっていきます。
タイヤがはずれてハンドルをとられた軽トラックは吸い込まれるようにたまたま空いていた
右脇の駐車場につっこんで止まりました。
動けなくなった車をすぐに交通整理をしていた警察官が取り囲み、取り押さえられて
去っていき、誰もけがをした人もなく、壊れたものもなく、まもなくいつものお祭りに戻りました。
まるで夢をみているようでしたが、タイヤがぽつんと置かれていて、
現実にあった事だと思い出されました。

善光寺さんの門前のお花市だからこんな奇跡のような事が起こるのだろうなあ
と思った事が今でも忘れられません。  


2009年08月20日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(2)まち巡り

2009年 まちの縁側大楽 

09年、本年度もいよいよまちの縁側大楽(えんがわだいがく)が始まります!

8/23(日)
9:30~15:00(9時受付開始)
長野市ふれあい福祉センター

2009年 まちの縁側大楽 第1回
<水路と中心市街地>
 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆

ながのボランティアセンター まめ日記 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆

-今回の2009まちの縁側大楽第1回は
見え隠れする水路を巡りながら、縁側の発見や
やすらぎのまちの実現に向けてのアイデアをまとめます。
かつては川は生活の一部であり、人をつなげている役割をしていた。
中心市街地の見え隠れする水路を巡りながら
住民の皆様のお話を聞きます。-

今年も「まちの縁側」仕掛け人、まちの縁側育み隊代表理事・愛知産業大学大学院教授 
延藤安弘先生をお招きしての開催です。

ひがしざわも“人”と“人”をつなぐ縁側人(えんがわびと)の一人として
企画段階から関わり、当日は案内人の一人として
“転校生 さよならあなた”のロケ地権堂を流れる中沢川から鐘鋳川、八幡川を
ご案内します。(方向音痴なのに出来るのだろうか?)

他にも北八幡川、南八幡川を巡る計4コースが設定される予定ですが、
私の担当するコース<中沢川、鐘鋳川、八幡川を巡る・長商プールコース>
は一番距離の長い通称お達者コース!

中心市街地の権堂付近を流れる中沢川の見え隠れする水の流れを巡り、
鐘鋳川と合流し、裾花川からの取水口の通称“長商プール”を見て、さらに生活に川が密着していた頃を
一番偲ばせる妻科の八幡川沿いまでとても見どころの多いコースです。


(川に下りる階段が残る川辺)

是非皆様ご参加下さいませ!  


2009年08月19日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り

映画「異人たちとの夏」浅草ロケ地めぐり 後篇

「ビールがいいよな。」
「は?」
「暑いから、ビール飲みてえだろう。冷蔵庫にゃ1本しかねえんだ。
ありゃ、飲んじまうってな。」
「私が買います。」
「そんなこというなよ。」
缶ビールを買う2人の背後に、日本最古?の遊園地「浅草花やしき」
名物「Beeタワー」も映りましたね。
ご存知、花やしきのシンボルタワーで、日本家屋の形をしたゴンドラが、
高く高くあがりながら、回転します。
地上45mからの眺めは最高!!
浅草の街並みが一望できます。



そして「父」に連れられ向かった家には「母」も。
そして原田の「異人たち」との夏が始まりました。
28年ぶりに再開した「両親」と久しぶりの水入らずの
素晴らしい時間を過ごした原田、しかし・・・。

生きる者が死せる者たちと交流を持つことにはそもそもムリがあるのでしょうか、
彼は徐々に生気を失い、はた目にはすっかりやつれてゆくのでした。

そのことを自覚した原田は、遂に「両親」との決別を決意します。
そして、最後の思い出づくりにと、子供のころ、
誕生日によく連れていってくれたあの料理店に2人を誘います。
両親に会えて本当に幸せなこと、このまま会い続けて死んでしまっても構わないこと、
などなど、胸の内を涙ながらに語る原田に、「両親」も納得し、外食に同意します。

家を出て一同は縁日のように賑わう街を歩きます。

「八ツ目鰻は精がつくよ。しっかり食べて、長生きをおし。」
「ありがとさん。」
「はい、ご油断なく。」

とある露店で八ツ目鰻を買い、1串ずつ3人で食べます。
八ツ目鰻は普通の鰻とは違う種類です。
体形は「鰻」と似ていますが、分類上は円口類に属する特殊な魚です。
本当の目1対とその後ろに7対のエラ穴が一列に並んで目が8つあるようにみえるので、
こう名づけられたわけです。
また、八ツ目鰻には背骨やあご、胸びれ、腹びれがありません。
ビタミンA、B類、D、E・鉄のほか、最近話題のDHAやEPA等、
様々な栄養が豊富に含まれているとか。
特に「目」のビタミンと言われるビタミンAが突出し、昔から「目の弱い方」や「体の疲れ」に
とても良いと珍重されてきました。
浅草には、国際通りの角に八ツ目鰻の専門店「八ッ目漢方薬局」さんが店を構えておられます。
日本で唯一の専門店として、八ツ目鰻の蒲焼きをいただくことができます。
お土産もありますよ。
(蒸さずに焼くこともあってか、普通の鰻より歯ごたえがあります。
幾分漢方薬っぽい風味もありますが確かに滋養はありそうです)




そうそう、書き忘れるわけにはゆきません。
映画の八ツ目鰻屋さんは、本多猪四郎監督ですね。
ご存知「ゴジラ」シリーズをはじめ、東宝特撮の名作映画を数多く撮られた名監督さんです。
晩年は黒澤 明監督のもとで、演出補をされていました。
大林作品では他に、「水の旅人」で主人公・悟の亡くなったおじいちゃん役で
「遺影」として出演されました。
もう1つ。
セリフにあった「ご油断なく」。
最近の「22歳の別れ」でも、エンディングで筧利夫さんが口にされてましたね^^。
(「22歳・・・」を観ていて「あ、八ツ目鰻だ!」と思い出しました。)

そして寿司屋横丁を通り、目的地の料理店へ。
浅草のすき焼きの名店「今半 別館」さんです。



仲見世の1本隣の小路沿いにあるこちらは、玄関も「和」な雰囲気たっぷりです。
「いらっしゃい~。3人さん、ご案内~。」
「は~い、3人さん、お2階になります。」



卓を囲み、すき焼きを注文する3人。
あの、子供のころのことを思い出し、そして当時孝行できずに終わったその両親に、
ようやくごちそうできるようになったことにしばし幸せを感じる原田。
しかし、そんな時間は長くは続かないのでした。

母 「お父ちゃんは黙って!」
父 「そんな言い方するなよ。」
母 「分からないの?もうあんまり時間がないのよ。だから仲居さん行かせたんじゃない。」
原田(両親の顔を交互に見ながら)「・・・?もう行っちゃうの?」
父 「・・・何にもいうな。もう何にもいうな。」
母 「あんたをね、自慢におもってるよ。」
父 「そうとも。自分をいじめることはねえ。てめえでてめえを大事にしねえで、誰が大事にするもんか。」
原田「行かないで!」
父 「ダメらしいや。もうちょっと間があると思ったんだが。」
原田「いやだ!」
母 「体を・・・大事にね。」
父 「もう会えねえだろうが・・・」
原田「ありがとう。どうもありがとう。ありがとうございました。」
母 「さようなら・・・」
父 「あばよ・・・」
原田「さようなら。。。(涙)・・・ちっとも食べなかったじゃないか・・・ちっとも。」

夕日とともに両親が徐々に消えてゆくこのシーン、何度観ても涙ですね。

実際の撮影はセットで行われたそうですが、
お店のイメージはしっかり作りこまれていましたね。
以前一度「ロケ地めぐり」がてら知人と一緒にお邪魔してすき焼きをいただいたことがありました
が、玄関、そして映画の中で雀が戯れていた廊下、座敷・・・どれもそのままでびっくりしました^^。

「両親」の暮らす木造アパート(や「跡地」の空き地)なども含めて、
この作品では、セットの精緻さが1つの特徴ですね。

遠くの世界に行ってしまって会うことのかなわないご先祖さまや大切な方々・・・
そんな存在とひと時ではありながら再会できるのがお盆です。
「その日のまえに」の花火のように迎え火でお迎えし、
お盆が終わることにはまた送り火でお送りし、また会える時までしばしのお別れ。。。
皆様も、ちょっとだけでも思い出してさしあげてくださいね。

しげぞー  


2009年08月18日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(2)ロケ地巡り

映画「異人たちとの夏」浅草ロケ地めぐり 中篇

まず訪れたのが浅草の鰻の老舗「小柳」さん。
雰囲気あるたたずまいの名店。
蒲焼、鰻重どちらも同じお値段(竹・松の2ランクあり)。
下町でもあり専門店としてはリーズナブルに鰻を堪能できます。
地元でも、何か特別なことがあった時のお祝いとして、皆様こちらにおいでになるそうです。



鰻を食べた原田、ふと目にとまったのは、寿司屋横丁のかた焼き煎餅。
1枚1枚職人さんが焼いてはひっくりかえし、ひっくりかえしては焼く、を繰り返す
「日の出せんべい」さんの煎餅は、醤油の香ばしさが魅力です^^。





煎餅の紙袋を抱えた原田が街をぶらついていると、客引きに声をかけられます。

「気分のいい笑顔だ。気のいい男なのだろう。これだから浅草はいい。
ああいう男たちがまだ残っている。」

客引きを断り、原田は寄席「浅草演芸ホール」さんに入ります。



寄席の客席に座る観客の中に、原田は1人の男の横顔を見つけます。

「聞き覚えのある声だ。いるものだなぁと思った。世の中には似た男がいるものだ・・・」
「・・・父さんだ!そんなことが・・・まさか・・・」
「よう!出ようか。」
「私?!」

表に出ると男が待っていました。

「うちくるか。」
「は?」
「おれんちだよ。」
「いいんですか?」
「いいさ。何言ってるんだ、行こう。浅草も夜が早くてしようがねぇ。10時過ぎたら何にもありゃしねえ。」

素直に従う原田。

「よく来るのか?」
「は?」
「浅草。」
「いえ、たまに・・・」
「そうか。」

タバコを切らした男が自販機に走るのを待つ間、見上げた原田の目に入ってきたのは巨大なホテル。
かつて国際劇場があった場所に建った「浅草ビューホテル」さんです。



続く

しげぞー  


2009年08月17日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(6)ロケ地巡り

映画「異人たちとの夏」浅草ロケ地めぐり 前篇

8月も中旬、ご先祖様や、大切だったあの方が帰ってくるお盆ですね。
そんな季節にぜひご覧いただきたい作品があります。

「その日のまえに」は、「限りある命を一所懸命生きる」ことの大切さとともに、
「もし大切な存在が遠い世界に行ってしまっても、
生きる者が覚えていればいつまでも会い続けられる」と思わさせられる作品です。
そんな大林監督作品が以前にもありました。
1988年公開、山田太一さん原作の映画「異人たちとの夏」です。
演出は「その日のまえに」と同じ、市川森一さん。
どこか懐かしい、下町浅草の夏の路地裏の風景が描かれていましたね。

ストーリーは、大林ファンの皆様にはいまさらでしょうが・・・
原田英雄(風間杜夫さん)は40歳のシナリオライター。
妻子と別れて仕事場のマンションに一人住まい。
ある日、幼い頃に住んでいた浅草に出かけた原田は、死んだはずの「両親」に会ってしまう・・・。

主人公のシナリオライター原田英雄に風間杜夫さん、
仕事仲間の間宮ディレクターに永島敏行さん、
同じマンションに棲む謎の女性ケイ(藤野桂)に名取裕子さん、
そして浅草で出会った「両親」に片岡鶴太郎さんと秋吉久美子さん・・・。
他にも、大林組常連の皆様が沢山出演されていましたね。

この夏、映画から20年ぶりに「異人たちとの夏」が舞台化されました。
原作も、そしてもちろん市川森一さん脚本、
大林監督の映画も大好きですので(小生の大林作品ベスト5に入ります^^)、
「これは観なくては」と千穐楽に出かけてまいりました。



舞台版キャストは、椎名桔平さん、内田有紀さん、甲本雅裕さん、
池脇千鶴さん、羽場裕一さんら、演技派ぞろい。
原作は当然山田太一さんですが、脚本も鈴木勝秀さんということで、
映画とはまた違うイメージでした。
とはいえ、キャストの違い、時代に合わせた細かい設定の変更などはあったものの、
細かい台詞は映画と(原作と?)同じだったりして、
部分部分で映画のシーンを思い出して、不覚にも
ボロボロ落涙してしまいました。(すき焼き屋でのやりとりなど)
舞台でのお芝居としては、かなり完成度が高い作品でした。
それ以上は個人的な好みの問題でしょうが、
小生にとってはやっぱり映画のほうがせつなさを感じました。
というわけで、2時間あまりの舞台から帰宅してから
DVDで映画をまるごと観なおしてしまいました^^;。
改めて映画の魅力を再認識した舞台でした。

そんなわけで、今回は、お盆特別企画。
改めて良さを再認識した映画「異人たちとの夏」の浅草ロケ地めぐりをしてみましょう。

原田が取材に出かけた「ゴーストステーション」は実在し、
東京メトロの旧新橋駅ホームです。
もともと<地下鉄の父>早川徳次氏が日本最初の地下鉄として
上野-浅草間で建設した東京地下鉄道(今の銀座線)が伸延されて新橋まできていました。
更に品川方面に伸ばす計画でしたが、
東急の創始者・五島慶太氏が渋谷-新橋間に建設した
東京高速鉄道につなげることになり、
銀座線は今の、浅草から新橋で曲がり渋谷に向かう路線になったのです。
その際、残ったのは東京地下鉄道の新橋駅で、東京高速鉄道の駅はわずか8ケ月で夜間に
電車を留置しておく引き込み線になってしまいました。
ずっと「幻の駅」「謎の地下空間」などと言われてきましたが、
最近は一部整備され、イベントなどで時々公開されたりもしています。
映画でも、タイルで描かれた「橋 新」(右から^^)の文字が映し出されましたね。
ホームで一人きりになってしまった瞬間から、
原田は異界に入り込んでしまった、ということなのでしょう。

公衆電話で誰もいなくなったことに文句を言った原田は、
目にとまった「浅草」の文字に、かつて暮らしていたけれどながく
足を向けていなかった浅草に出かけることにします。

原田が地下鉄の駅から地上に出たのは、銀座線の吾妻橋出口。
階段を上がってきた原田、そしてすれ違うお坊さまの背景に、
以前「おのみちまちあるき」でも紹介したことのある、「地下鉄」の文字の装飾が映りました。




原田は雷門から仲見世を抜けて浅草の観音様へ。




浅草の観音様こと浅草寺は、この夏、普段とちょっと様子が違います。
浅草寺本堂(観音堂)と五重塔は昭和20年の東京大空襲で仁王門と共に焼失。
お寺、町方、全国の信徒の方々のご尽力で、昭和26年に再建に着工し、昭和33年に落慶しました。
今、本堂の屋根瓦の葺き替え、外壁塗装を行なう大修繕(大営繕)が進んでいます。
平成22年11月まで約2年、このように覆われた姿です。



お参りを済ませた原田は境内を歩き浅草の街に。
本堂脇から五重塔をのぞむアングルも登場しました。



続く

しげぞー  


2009年08月16日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)ロケ地巡り

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2009年08月15日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)映画関連

七瀬の土地を訪ねて⑥ ~鶴見線編~

「七瀬の土地を訪ねて」第6回目はJR鶴見線を紹介します。


(JR鶴見線)

ここで、毎回欠かさずドラマをご覧になられていた視聴者の皆さまには、
しなの鉄道以外にこんな電車が出てきたっけ?と
不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、第二回「危険な力」で七瀬が初めて
積極的に自分の未知能力を他人に見せつけるシーンが、
JR鶴見線国道駅高架下で撮影されているのです。


(国道駅入口)

通り魔:「なんで俺をつける。おい!」
七瀬「……あなたが、通り魔だから」
通り魔(心の声):「なんで、判った」
七瀬:「……私、判るの」
通り魔:「俺、喋ったか?」
七瀬:「喋ってないわ」
通り魔(心の声):「こいつ、どうして判るんだ」
七瀬:「こいつ、どうして判るんだ」
通り魔(心の声):「聞こえるのか、考えてることが」
七瀬:「そう、聞こえるの、考えてることが」
通り魔(心の声):「バケモノか」
七瀬:「バケモノかもしれない」
通り魔:「-」

連続殺人犯を追い詰める七瀬の鬼気迫る姿に、
背筋がゾクッとされた方も多かったのではないでしょうか。


(国道駅構内)

思わずナイフを抜く、通り魔犯。
まさに男がナイフを振り下ろそうとした刹那、その手を後ろから握る高村刑事。


七瀬が犯人に身体を押さえつけられた壁、そして高村刑事が犯人を確保した場面は、
国道駅を抜けた鶴見線の高架橋下にあります。

国道駅高架下は戦前の駅開業当時の雰囲気が色濃く残っている貴重な場所であるため、
映画やテレビドラマのロケに数多く使用されているそうです。



さて、JR鶴見線は首都圏を走る路線の中でも、非常に特色のある路線です。
海芝浦駅は、東芝京浜事業所敷地内にある東芝社員専用の駅のため、
一般客がホームから外に出ることができない駅として有名ですが、
ホーム自体が東京湾を眺める絶景スポットとしても知られています。
また、かつて武蔵白石駅~大川駅間には、旧型国電と呼ばれたリベットゴツゴツの
茶色いクモハ12形が1996年まで現役で走っていました。
そして、昭和駅では昭和最後の日、入場切符を買う人の列が絶えなかったとのことです。

喧噪な首都圏のすぐそばで時間がゆっくりと流れている鶴見線、
ぜひちょっとした癒やしに訪れてみるのはいかがでしょうか。



【JR鶴見線】
総延長9.7キロで、鶴見~扇町間の本線と海芝浦支線、大川支線の3線からなる。
総駅数は13。
大正15年3月に私鉄の鶴見臨海鉄道として開業。
鶴見臨港鉄道の開業当時、この路線は埋立地上にあり、沿線には地名が存在しなかったため、
鶴見線の駅のほとんどは、現在に至るまで実業家などの名前や企業名など
周辺地区から取られた名前が付けられている。
いまも沿線は工業地帯であり、利用者の大部分が工場の従業員である。
そのため、工場通勤客輸送に特化したダイヤが組まれている。
前述のクモハ12形などの戦前の旧型国電や
新型通勤電車と呼ばれた103系などが比較的最後まで走り、
さながら首都圏のローカル路線的存在を醸し出していたが、
現在は205系1100番台が使用されている。
が、これもかつて山手線・埼京線で使用されていた車両のおさがりを改造したものである。

りょう  


2009年08月14日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(4)未来に紡ぐ

長野郷土史研究会様の機関紙<長野>

ポストを覗いて郵便物を取り出すと、届いておりました!
二ヶ月に一度のお楽しみ、
長野郷土史研究会様 ←公式ホームページ、入会等詳しくはこちらをクリック下さい☆
の機関紙<長野>の最新号、平成21年8月発行の第266号。

荷物を置くのもそこそこにさっそく読みふけります。

今号の特集は<路地>。
小林長野郷土史研究会青年部長さんによる
<五十年前の地図で始める長野の路地研究>の記事に
カメラマン清水隆史さんの路地の写真が紙面を彩ります。

<転校生 さよならあなた>についても記事のなかで触れられてます。
幹線道路と違いあまり話題にされることなく、生活の中に溶け込んで
人と人、家と家をつなぐ<路地>。
子供の三輪車や猫が走り、植木鉢が置いてあったり、縁台があったり。

住宅の建築や取り壊しでいつのまにか路地が消えてしまうこともあるし、
大きな駐車場やマンションが出来て、通り抜けのために新しく路地が
できる事もあります。

子供の頃の記憶の中にある路地を思い出して、あの道、早道だったよねと思い出して
辿ろうとしてもどうしてもみつからない路地もあります。
この記事を読んでいると路地を探しに駆けていきたくなります。

記憶や生活の中にあり、記録されることが少ない路地を郷土史の分野から
研究する素晴らしい試み。

皆様も是非お手にとってご覧下さい。

  


2009年08月13日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り

“バオバブの記憶”初日舞台挨拶

8/8(土)の長野松竹相生座・ロキシー様での
映画“バオバブの記憶” ←公式サイトはこちらをクリック下さい☆
の上映が始まりました。

すでに映画をご覧になった方、これからご覧になる方入り混じって、
初日のトークショーは大盛況でした。



映画の内容に関しては、長野松竹相生座・ロキシー様の映画紹介から転記致します。

バオバブに聞いてみたい。
バオバブの記憶にある風景のことを。
そして、百年、五百年、千年後のぼくらのことを。

首都ダカールから車で2時間のトゥーバ・トゥール村に住む人々は、大家族。
そこには未だ多くのバオバブが、そして昔ながらの素朴な日常があった。

村に住む12歳の少年、モードゥは30人を超える大家族の一員。
農作業や牛追いの手伝いをしながらコーラン学校に通っているが、
本当はフランス語学校に行きたいし、大きくなったら村を出たいと思っている。

弟や妹の面倒を見たり、草むらで相撲やサッカーをしたり、
時にはバオバブの樹も遊び場となる。

バオバブには精霊が宿ると信じている村人たちは、決して切ることなく、
ご神木には祈りをささげる。
しかし、急激な近代化の波は、この村にも迫ってきていた・・・。
100年、500年、1000年と、この大地でたくさんの生き物たちと生きてきたバオバブが消えていく。

この映画は、一人の少年に焦点をあて、その少年の家族の
日々の営みを一年を通して撮影し、バオバブとともに生きる
人々の暮らしを丁寧に描いたものである。

監督は「ナージャの村」「アレクセイと泉」で世界的にも評価の高い、本橋成一。
本作は彼の20数年来の念願叶った作品となった。
ナレーションはベテラン演技派俳優、橋爪功。
音楽はCM音楽のSONY「ブラビア」、映画「西の魔女が死んだ」などで
話題を呼んだトベタ・バジュン。

トークショーで“普段しゃべっているようなとりとめのない話なら何時間でもできるんだけど。。。”
と始まり、
“世界のサカモトこと、坂本龍一さんから映画音楽のオファーがあったが
監督がけった。世界のサカモトを断ったことが凄い!”

“トゥーバ・トゥール村の普通の日常を普通に撮っているだけなのにドラマが生まれた。
本橋監督は映像の神様の祝福を受けている。”

などなどこれからご覧になる方のためにあまり書けませんが。。。

話はつきない感じでしたが、次の上映時間が迫ってきたので
サイン会に移り、そちらも大盛況。

広場の青空写真館も夏の風に吹かれていい感じ。
是非お出かけ下さいね。




ひがしざわはこの映画でセネガルの場所を初めて知り、むしょうにバオバブの実が食べてみたくなり
通販まで探してしまいました。

軽井沢 ジャムこばやし バオバブの実 ←こちらをクリック☆  


2009年08月12日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)映画上映