善光寺門前権堂路地めぐりツアー 後編
(秋葉神社拝殿。秋葉神社は権堂町の鎮守。
1800年代前半に名主の永井善左衛門が本社のある静岡県の秋葉山から勧請。
当初は往生院内、その後、裏権堂の明治屋斜め向かい
(現在空き店舗で、映画のポスターが貼ってある建物です)にありましたが、
明治31年に遊郭道路開通のため現在地に遷宮されました。
拝殿の奥に1866年再建の歴史的な本殿がありますが、
普段は扉が閉められておりその姿を見ることは出来ません。)
権堂町と国定忠治のお話しは先に記したとおりですが、
権堂町の名前の発祥は、善光寺が火災にあった際、
往生院に5回ほど仮堂が置かれたことからきていること。(「権」=「仮」)
(往生院)
江戸時代には、30数件もの水茶屋が建ち並び、善光寺参りの旅人が訪れる花街であったこと。
その後も、長野県下随一の歓楽街として栄えてきたこと。
大震災や遊郭の形成によって、表通りが南北の通り(表権堂→裏権堂)から現在の東西の通り
(アーケード通り)へと路地やまち並みが変遷していったこと。
また、本ブログのテーマでもある“映画”との関連についてもお話しがあり、
長野県で初めて映画が上映され、現存日本最古の
木造映画館・相生座(長野ロキシー)さんがあるまち。
そして、大林宣彦監督作品『転校生 さよならあなた』
が撮影されたまちであることも紹介いただきました。
講座のあと、一行は秋葉神社を出て、
①全国で2社ほどしかない料理の神さまが祀られている
貴重な四条霊社・国定忠次の墓~勢獅子像から権堂アーケード通りに入り~
②映画『転校生さよならあなた』一夫の家~③相生座~忠次の柳跡から上千歳通りに折れ~
④地蔵庵・金刀毘羅社~⑤往生院・弁天社から表権堂通りを経て~
かつての花街を忍ばせる明行寺大門通りから⑥明行寺へ~裏権堂を通り~
相生座裏の『転校生さよならあなた』ロケ地となった路地裏を抜け~再び秋葉神社まで戻りました。
(「赤城の山も今宵を限り…」凛凛しい国定忠治とともに、まち歩きに出発です。)
さて、上で今回巡ったコースをずらずらと書き記しましたが、
権堂に行かれたことがない読者の方は、
東西南北、路地の名前など「何のこっちゃ」だと思います。
でもご安心ください。
権堂商店街の各店舗では、『権堂劇場散策地図』を配布していますので、
善光寺参詣の際はぜひお手にとって実際に
権堂まち巡りをしていただければと思います。
(商店街で配布されている権堂劇場散策地図)
裏権堂通りにかつてあった忠治の柳は、
昭和40年の道路拡張の際に伐採されてしまっていたり、
長野市で初のネオン街路灯が燈された通りなど、
昔の姿を想像しながらの路地めぐりとなりました。
(表権堂通りよりかつての明行寺参道・明行寺大門通りに入る)
小林玲子様からは、こうした努力の結果、権堂のファンがひとりでも
多く増えることによって、まちの活性化にもつながる。
そして、ガイドのコツは、所要時間を守ることと、語りすぎないこと、などのアドバイスもいただきました。
途中巡った場所は、これまでも路地めぐり等で何度も訪れたことのある路ですが、
違ったテーマや視点で訪れると、いつも新鮮な発見、違った風景がそこにはあります。
権堂路地めぐりを企画していただいた皆さん、
そして案内いただいた小林一郎様・小林玲子様、ありがとうござました。
りょう
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2009年10月21日 Posted byひがしざわ at 08:00 │Comments(0) │未来に紡ぐ
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