レポ!ながの映画祭⑥

この日は更に「尾道転校生」「なごり雪」と続けて上映され、長年の大林ファンも、
また初めて作品を見る方も<ふるさと映画シリーズ>を満喫できる1日となったのでした。
朝9時に始まった映画祭初日も、終了すると21時過ぎ・・・なんとも夢のような12時間でした。

レポ!ながの映画祭⑥

4作品を一挙に見ることができ、いろいろと作品間のつながりや共通点・相違点に気づくこともありました。
両「転校生」が似ているのは当然ですが、「22才の別れ」と「転校生」のいずれもエンディングに
「めでたし、めでたし」という言葉があったり、どの作品も主人公が語り部として
過去を思い出す形式であったり・・・。
(「なごり雪」では誰が語るかが誰の視点かを表わしていたのが、
「22才の別れ」「転校生」ではカメラアングルをそれに加えたりと。)
他にも「22才の別れ」最後の台詞(「ご油断なく。」)がかつて「異人たちとの夏」にカメオ出演された本
多猪四郎監督の台詞に似ていたり・・・。

そして・・・オープニングの「A MOVIE」という文字。
大林作品の中ではこの文字の有無が大きな意味を持っています^^。
ある時期を境に、冒頭、この文字が入らない作品を作る時期がしばらく続きました。
それが再び復活したのは、監督の心の中で何かが動いたのでしょうか。

レポ!ながの映画祭⑥

そうそう、先日久々に、上田でもロケがなされた大林監督の「淀川長治物語 神戸篇 サイナラ」を
DVDで鑑賞していて、「転校生 さよならあなた」「22才の別れ lycoris 葉見ず花見ず物語」
でも特徴だった<斜めアングル>が部分的に登場するのに気づきました。(本作品も南助監督。)

ストーリーの中で、淀川少年の一家の朝食風景をキネマ風に語る1シーン。
他の部分では通常のアングルだったので、「映画」というものを印象づける工夫の1つだったのでしょうか。

しげぞー


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2008年01月08日 Posted byひがしざわ  at 08:00 │Comments(0)みすずかるしなのNAGANO映画祭

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