川越スカラ座☆トークショーレポート ⑦

この後は会場からの質問コーナー。

「娘を女優デビューさせるには?」というお母さんからの質問に、監督は。

出逢いには、それぞれ旬がある。
伸びる子・育つ子は、自分でチャンスを見つける。
そして、チャンスは周りからもやってくる。
親が頑張りすぎてはダメ。と、さながら人生相談?

自分は、オーディションが苦手でねぇ。
失礼だと思って。
だから、うちの現場はひと目惚れ。
よそのオーディションで落ちた人が受かる(笑)。
一生懸命みんなで見つめていると、その人の良さが出てくる。
素晴らしさを見つけてあげることが大切。

また、角川春樹さんとの仕事について聞かれ

自分は6本ほど仕事をしたが、見事なプロデューサーだった。
出版社の社長という立場もあり、全国の書店や本を愛する人たちのためには
「本を売るために映画をつくる」としか言えなかった。
それが、映画人からの誤解を生んだことは不幸でもあった。
角川春樹さんは、黒澤明監督をプロデュースすることが夢だったが、
二人が出会っていれば、素晴らしい日本映画の時代が来ていたかもしれないね。

自分たちの世代は、角川映画のマークと「a MOVIE」を見るだけで心が躍る。
日本映画史のなかで角川映画と大林監督との出逢いは、燦然と輝いています、とインタビュアー。

『その日のまえに』は、角川春樹さんの弟さんの映画。
今日は、角川の人も休日返上でお客さんの顔が見たくて自主的に来てくれている。

「角川映画もぜひ応援してやってください。」と監督。

川越スカラ座☆トークショーレポート ⑦

最後に、地元の子どもたちから、川越のお菓子と地ビールが監督に贈呈。
子どもたちのかわいらしい笑顔に、優しく握手をされていました。

トークショー後には、パンフレット購入者を対象にサイン会も実施。
一つ一つ丁寧にサインを書かれる監督に、長い行列ができていました。

川越スカラ座☆トークショーレポート ⑦

この後、川越スカラ座スタッフと監督&恭子さんとの集合写真。
しげぞーさんも20回記念と言うことで、一緒に集合写真に収まりました。

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スカラ座からの帰り道、大林監督と川越の古いまち並みを少し歩きながら、
つい150年前まで日本人は着物で生活していたこと、
こんなに急速に生活様式を変えてしまった国は他にない、
それも本当にごくごく最近の高度経済成長期の短い過程のなかで、
長年をかけて培われたものが失われてしまったこと、
はたまたお店の門構えなど、束の間の“まち談義”に話が咲きました。
フィルムと一緒に全国各地を巡って、キャラバン隊みたいだね、とも。

川越スカラ座☆トークショーレポート ⑦
(大林監督、お疲れさまでした)

二週連続で『その日のまえに』を鑑賞し、
心から映画を楽しむことができる平和な時代に生きていることは
決して当たり前なことではなく、
先人たちの努力に感謝の気持ちを向けなくてはならないこと。
そして、それらを未来に紡いでいくことが私たちの役割でもあることを心に強く感じた、
大林監督との出逢いとなりました。
りょう



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2009年05月17日 Posted byひがしざわ  at 08:00 │Comments(0)未来に紡ぐ

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