おのみちまちあるき。。。第48話「いざ、お山に。」 前篇

おのみちまちあるき。。。第48話「いざ、お山に。」

今回のまちあるき、最終目的地がみえてまいりました。

浄土寺の脇に出ると、背後に瑠璃山(浄土寺山)がそびえています。
右側が海龍寺の石段。

改めてみると非常に高い山です。
千光寺山の千光寺と艮神社、西国寺山の西国寺などの関係と同様、
もともとはお寺や神社が山を崇めて祀る目的で山麓に建てられた、
という説にも納得できるところがあります。

おのみちまちあるき。。。第48話「いざ、お山に。」 前篇

頂上付近に巨石のあるのがお分かりでしょうか。
「ふたり」に登場した不動岩です。
不動岩の先には浄土寺の奥の院があり、頂上には展望台も設けられています。
(山麓の浄土寺と山頂の奥の院は、艮神社と千光寺の関係にも重なります)

裏側からぐるりと回りこみ車で頂上近くまで行くことも可能ですが、
やはりそれでは味気ないですし自分の足で歩いて登りましょう。

それにしても遠いですねぇ・・・。

道を進むと「観音のこみち」というコースで頂上まで行くことができます。
ただくれぐれも気合を入れて。
標高差からも分かるように、かなり本格的な山道の「ハイキング」です。
当然、途中には水分補給できる飲み物の自販機も、水道もありません。
体力の消耗もかなりなものですから、
1日中歩き回ってへとへとになった夕方などには入山なさりませんよう。
街灯もなく昼なお暗い山道。
日が暮れると真っ暗ですし、急な斜面や断崖などもあってとても危険です!
(ここからの夕焼けは見事なのですが・・・)
お勧めは、午前中早く、まだ体力が十分ある時分ですね^^。

さあ、いよいよ入山です。
入口には細工の凝った石橋が架かっています。
瑠璃山への入山口なので「瑠璃橋」と名前がついています。
その昔、防地川の川下にあった芝居小屋・偕楽座の前にかかっていたもの。
大正時代に木橋から石橋に架け替えられたものが、
その後道路拡張のため解体され、同じく鉄道以南にかかっていた
他の橋の石材とともに浄土寺に預けられました。
昭和に入ってその材料を使って長さ約13mの石橋を完成させ、橋名を「瑠璃橋」と改めたそうです。
石工の町・尾道ならではの遺物といえますね。

おのみちまちあるき。。。第48話「いざ、お山に。」 前篇

続く

しげぞー



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2009年07月02日 Posted byひがしざわ  at 08:00 │Comments(0)おのみちまちあるき

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