この想い、君に届け~初日舞台挨拶編 ⑥

手紙を読む前から、春馬さんの読んだ手紙に感動して涙している多部さん。
「すいません、時間がかかると思いますが…」と何とかか細い声をふりしぼって、


(学校帰りのバス停・桐生市広沢町『岡の上団地集会所横』)

【未華子ちゃん。学校の勉強と平行しての撮影や、
全国各地で朝から晩までの長いプロモーションお疲れ様です。
札幌では会えて本当に幸せでした。
「映画関係の事も、もう少しで終わってしまう」と言い、
(ここから先は涙で声を詰まらせながら)
大きな目からポロポロ涙をこぼしつつ、でもまっすぐにこちらを見てくれた
未華子ちゃんが今でも頭から離れません。
そして、こんな素敵な女性だからこそ、胸に響く素敵な爽子を演じられるのだろうと思いました。
未華子ちゃんの爽子は、赤ちゃんのような表情をするんですよね。
そして、それは爽子を描く上で私が根底に置いている部分だったので、
ビックリしたり、感動したり、未華子ちゃんの爽子は、私に色んな感動を届けてくれました。
多部未華子さんというとても素敵な女優さんに、
爽子というキャラクターを通して出会えた事も、心から嬉しく思います。
未華子ちゃんの爽子は最高です。
爽子が未華子ちゃんで良かった。ありがとう。椎名軽穂。】
何とか読み終えると、場内から大拍手。

「多部さん、いかがですか。」と聞かれ、涙をすすりながら、
ひと言ひと言を絞り出します。
「本当に…札幌にキャンペーンに行った時に椎名先生に初めてお会いしてですね
「本当にありがとう」っていう一言だけしか言えなくて…
それは、いろんな想いがあり過ぎて、なかなか、伝えられなかったことが多かったんですけど…
あの(一拍置いて)とにかく、私が今、こうしてここに居ることや、
こんなにたくさんの人が観てくれることや、
こんなに原作のファンがたくさんいらっしゃるということは、
全部、椎名先生から始まっていることなので、
本当に椎名先生が『君に届け』という作品を描いてくださったことや、
私を爽子としてキャスティングしてくださったことや、本当に総ての事に…感謝しています。
本当にありがとうございました。」
大拍手のなか、ふと見ると、夏菜さんも感動で涙をこぼされていました。
今回、この手紙の朗読が一番感動した…なんて言ったら監督に失礼ですが、
それぐらい、ステキな時間でした。


(爽子と風早、初めてのデート待合せの橋。足利市緑町『八雲神社前』)

「ありがとうございました。本当に、素敵な想いがこの会場に届きました。
場内の皆様も本当に感動をされたことと思いますが、
実は、ここにいらっしゃる蓮佛さん、桐谷さん、夏菜さん、
青山さんの皆さんにも、サプライズがございます。」
すると、「えっ、何だろう」と驚いた表情を見せる蓮佛さん。
「なんと、椎名先生から直筆の色紙が届いております。」
似顔絵の描かれたサイン色紙を手渡され、わー、と嬉しそうな皆さん。
お互いに見せ合いっこします。
「ぜひ、観客の皆さんにもこんな色紙が届いたということを(笑)。」
と促され、色紙を観客に見せる皆さん。
「この色紙を見て、蓮佛さんはいかがですか。」と感想を問われ
「嬉っしいです。本当にいまびっくりしてるんですけれども、似てる?(笑)。」と、
周りのキャストに見せ合う蓮佛さん。
これには三浦さんから「似てる。」と言われ、
隣の夏菜さんに指摘をされて「あっ、ホントだ。あっ、あの、あははっ。
この千鶴ちゃん、いまサンタさんの帽子をかぶっているんですけれども、
劇中でカットされちゃったんですけど、サンタさんの帽子をかぶって徹龍軒に行って、
徹に告白しに行く、みたいなシーンがあったんですよ、本当は。
それ、そこ凄い好きだったので、嬉しいです(笑)」
「カットした人はここにいますけれども(笑)。」とつっこむ菅谷アナウンサー。
連佛さんのサンタ姿、ぜひ観てみたかったですね。熊澤監督、DVDでは未公開部分も含めてぜひ。


(買い物帰りの駅。『上毛電鉄西桐生駅』)

「桐谷さんはいかがですか。」と聞かれ
「いやもう凄いびっくりで、その、どうしよう。宝物にします、本当に。嬉しいです。」
「本当にその色紙と共に、色んな想い出も宝物にしていただきたいと思います。
」と返す菅谷アナウンサー。続いて、感想を聞かれた夏菜さん
「もう…もう、本当にね、こんなに美しく描いてくださって、本当にもう感極まって、
もう、言葉に…(涙がこらえきれなくなって)ごめんなさい。ありがとうございます。」
と、本当に心から感動している様子の夏菜さんです。
青山さんからは
「あの、終了会見の時に、多部さんと春馬くんが色紙をもらってたじゃないですか、
それで、その時に、もっの凄い羨ましいなと思いまして(笑)、
それで椎名先生の担当の池田さんに冗談で、
「あっ、あのすいません、僕のお願いできないですか」っていう話しをしてて、
まさか本当にこういう風になると思っていなかったので、凄く嬉しいです。」との感想に、
「もう3月の個人的に深く悩んでいた時から考えると、
本当に素晴らしいところにまで行きましたけれども」と笑いをとる菅谷アナウンサー。


(劇場ロビーの関連グッズ売り場もたくさんの人であふれていました。)

「ありがとうございました。本当にとても素敵な想いが皆さんの心にも届いたかと思います。
大人気作品の映画化ということで、原作者から皆さんへ、
そして、本日お越しいただいた皆さんにも大切な想いが届いたのではないかと思います。
ぜひこれからも映画『君に届け』を皆さんに応援していただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。」
以上で、本日の舞台挨拶は終了です。
引き続き、マスコミのフォトセッションに入ります。

続く

りょう  


2010年12月07日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ