高田世界館を見に行こうツアー報告 後編

高田世界館に早速入ってみましょう。

道路から入口まで雁木づくりの屋根が延びています。
入口の柱のひょうたんのような形をした基礎部分は開業当時のものだそうです。

高田世界館を見に行こうツアー報告 後編

小さな窓でお金と半券をやり取りする昔ながらのの入場券売場があります。

高田世界館を見に行こうツアー報告 後編

ここで協力費500円を払って館内へ。
(この日はDVD上映だったので映画代金ではなく、劇場に対する協力費という形の料金です。)
フイルム上映のときは別料金になるそうです。

5/9だったので上映プログラムは小津安二郎監督の「晩春」でした。

高田世界館を見に行こうツアー報告 後編

古い映画館で見る小津監督のモノクロの世界は格別でした。
娘をお嫁に出した父の寂しさ、切なさがここでかつて映画を見た方達の思いも重なってとても心に響いてきます。

高田世界館を見に行こうツアー報告 後編

映画館の中は床が直されており、協力者の皆さんがお金を出し合った
新しいシートが設置されていてとても快適です。
各シートの裏には協賛者の方のお名前がプレートとなって付けられています。
自分のお名前の席に座るのは格別なことでしょう。
スクリーン前のステージは広く、ここでのコンサートや、寄席も人気急上昇だそうです。

6月のコンサートは中村中さんと、クラムボンさんが予定されてます。
(クラムボンさんは大林宣彦監督の「その日のまえに」の主題歌を歌われてましたね。)

高田世界館を見に行こうツアー報告 後編
高田世界館を見に行こうツアー報告 後編

2階の桟敷席がとても立派でした。天井も高いです。
天井の紋章は高田藩のものだそうです。

高田世界館を見に行こうツアー報告 後編

映写室も見せて頂きました。

高田世界館を見に行こうツアー報告 後編
高田世界館を見に行こうツアー報告 後編
高田世界館を見に行こうツアー報告 後編

映写機は毎日使い続けないととなかなか安定しないそうで、月に数回のフィルム上映は大変と、
ご苦労を伺いました。

2階へ登る階段も歴史を感じます。

高田世界館を見に行こうツアー報告 後編

ロビーではこの劇場オリジナルグッズの販売や、今までのイベントのパネルが貼ってありました。
特に活弁付き上映はこの館にぴったり!と評判が高かったそうです。

高田世界館を見に行こうツアー報告 後編
高田世界館を見に行こうツアー報告 後編
高田世界館を見に行こうツアー報告 後編

歴史は長野松竹相生座・長野ロキシーさんが古く、ずっと営業し続けていること、
高田世界館さんはほとんど改装されておらず、
昔のままを留めていて素晴らしいとお互いのエール交換がありました。
「近代産業遺産」に選ばれた経緯など、長野松竹相生座・長野ロキシーさんのこれからに
大きな指標を頂いたのではないかと思います。

計画された、小林竜太郎様、長野松竹相生座・長野ロキシー田上支配人様、ありがとうございました。
そしてご案内と説明頂いた街なか映画館再生委員会の皆様、本当にお世話になりました。

また改めて伺いたいと思います。



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2010年05月20日 Posted byひがしざわ  at 08:00 │Comments(0)映画関連

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