高林監督オールナイト&トークショー②

高林監督オールナイト&トークショー②
<新作『涯てへの旅』公開、そして・・・>

21時から舞台挨拶に続き上映された新作『涯て(はて)への旅』。

フィルムではなくDV(デジタルビデオ)でデジタル撮影された作品です。

天涯孤独になったある40歳の男性が、父が亡くなる間際口にした、
「50年以上会っていない」という母親(祖母)の消息を求めて父の故郷である海辺の町を訪ね、
夢幻とも現実ともわからない1日を過ごすなかで、
自分の存在と生きる意味について考えさせられる、という内容。

大きなイベントが起こるわけではありませんが、ゆったりしたテンポで、
不思議な余韻が残り、観客一人一人がそれぞれじっくりと作品について考えさせられます。
高林監督のこれまで歩んできた道でつかまれた人生観を髣髴させる、これぞ個人映画、という作品でした。

高林監督オールナイト&トークショー②

深夜にもかかわらず、映画界を志す若者から、かつての作品を懐かしむ年配の方、
熱心な映画ファン、高林監督・作品ファン、そして大林監督・作品ファン(笑)が
数多く来場、客席が埋まりました。

この上映回と、トークショーを含むオールナイト上映の間は入替制のため、
上映終了後、客席から退出する観客の皆さんをロビーで出迎え、見送る高林監督・キャストのお三方。
作品の完成、公開ということで握手攻め・感想攻めになっていました。

ふと目をわきにやると「この日の主役」をたてて、
にこにこしながら少し離れた場所にそっと立たれているのは大林監督。
自分も、主役の方々に遠慮しつつ大林監督にひとことだけ軽くご挨拶させていただきました^^
(あくまでも主役は高林監督。かといって素通りは大林監督に失礼ですし。)

再開場時刻になって再入場。
23時過ぎからメインイベント『高林陽一オールナイト』です。
プログラムは以下の通り、終演は翌朝5時過ぎです。

 ・高林陽一×大林宣彦 トークショー
 ・「素晴らしい蒸気機関車」
  (深夜の豚汁タイム(笑))
 ・「餓鬼草紙」
 ・「往生安楽国」

(続く)

しげぞー


同じカテゴリー(各地映画祭巡り)の記事画像
第25回高崎映画祭の授賞式
ららヨコハマ映画祭
ミューズ シネマ・セレクション 特別対談と落語の夜
2月17日...山村浩二自選傑作集他上映
2011年第25回高崎映画祭
アニメーションの世界 動く絵のコミュニケーション力 
同じカテゴリー(各地映画祭巡り)の記事
 第25回高崎映画祭の授賞式 (2011-03-09 08:00)
 ららヨコハマ映画祭 (2011-03-06 08:00)
 ミューズ シネマ・セレクション 特別対談と落語の夜 (2011-03-01 08:00)
 2月17日...山村浩二自選傑作集他上映 (2011-02-16 08:00)
 2011年第25回高崎映画祭 (2011-02-09 08:00)
 アニメーションの世界 動く絵のコミュニケーション力  (2011-01-31 08:00)

2008年04月15日 Posted byひがしざわ  at 08:00 │Comments(0)各地映画祭巡り

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。