おのみちまちあるき。。。第39話「神様を見下ろし・・・。」

おのみちまちあるき。。。第39話「神様を見下ろし・・・。」

長江口のロープウエイ乗り場横に、立派な石の鳥居があります。
大林作品ではおなじみ、尾道で1番歴史が古いといわれる艮(うしとら)神社です。

千光寺山を背後にして鎮座するこの神社、伝承によると806年、
平安時代の初めの創建です。

はるか奥まで長い参道が続いています。
今は国道や線路で参道が分断された寺社もかつてはこんな感じだったのでしょう。
境内には、楠や銀杏の巨木が沢山立っています。

おのみちまちあるき。。。第39話「神様を見下ろし・・・。」
おのみちまちあるき。。。第39話「神様を見下ろし・・・。」

神社には、山そのものをご神体に、拝殿だけが設けられている、
山岳信仰から始まるところが全国にあります。
千光寺と艮神社は創建年が同じとされることもからも、
神社とお寺という違いこそあれ、何か関連があるのではないかと思われます。

普通は龍である手水台が亀のかたちだったり、
拝殿前の狛犬1対とは別に怪物が
夜な夜な逃げ出さないように?足元を固められていたり・・・
なんともフシギな神域です。
境内には他所から遷されたお社がいくつも並んでいます。
特に立派なのが、最近鳥居の塗り替えられた白玉稲荷さま。
「延命井」にもありましたね。

おのみちまちあるき。。。第39話「神様を見下ろし・・・。」
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おのみちまちあるき。。。第39話「神様を見下ろし・・・。」

境内には、千光寺山上部同様に巨石があり、
強い「気」を放っていると言われています。
(拝殿左脇の巨石と隣の楠の巨木の間に立って左右に手を伸ばすと、
確かにぴりぴり電流のようなものを感じるような、感じないような・・・。)

おのみちまちあるき。。。第39話「神様を見下ろし・・・。」
おのみちまちあるき。。。第39話「神様を見下ろし・・・。」

「時をかける少女」でタイムリープ中の和子がやってきた七五三シーン、
「ふたり」ではラブレター暴露の談判に出かけるべく、
真子と2人待ち合わせた場所、
「マヌケ先生」でも鞠男くんが辰村家の使用人・孫蔵さんに
「大将、誰なら?これがワシの屁じゃ!」と
おならをかけられるシーンで登場した艮神社。

境内には荒神社や幸神社、他にも稲荷社などが多数祀られています。
左手を少しあがると、同じく「マヌケ先生」で
落とし穴を掘って校長先生にいさめられる場所が。

それよりなにより、よく考えるとすごい立地なのです。
他の寺社のように道路や線路で参道を分断こそされなかったものの、
参道脇に平行するかたちでロープウエイ乗り場が建てられています。
そして・・・

おのみちまちあるき。。。第39話「神様を見下ろし・・・。」
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山麓駅を出発したロープウエイは、山頂の千光寺展望台に向かって
ゆっくり斜面を登ってゆきます。
門、拝殿、本殿・・・神社の真上なのです。
いくら落下防止ネットが張られているとはいえ、
畏れ多くも「神様」の頭上を人間がまたぐロープウエイ、
高所恐怖症でなくとも何だかドキドキします^^;。
(ケーブルカーの下に広がるのが、艮神社境内の楠の大木です。。。)
昔から神仏を身近に感じ、敬いつつもご近所さんのように親しく付き合う、おおらかさ。
これも尾道の魅力ですね。

しげぞー



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2009年06月01日 Posted byひがしざわ  at 08:00 │Comments(0)おのみちまちあるき

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