尾道-鞆航路 前編

さて、では、尾道に、海の道で向かいましょう。
陸路とはまた違った風景を楽しめます。

今でこそ尾道と愛媛の今治までを島づたいにつなぐ「しまなみ海道」 などの橋が
いくつか出来て、陸路渡ってゆける島も増えてきましたが、かつて、
多島海といわれる瀬戸内の島々を行き来するには船で海路を行くしかありませんでした。
(今でも船でしか行けない島々は沢山あります)

尾道も、尾道水道をはさんだ向島との間に渡船があるほか、
駅前桟橋や住吉浜の市営桟橋から、因島の瀬戸田や他の島への定期航路が多数ありました。
(尾道「転校生」では、家出したカズミとカズオが飛び乗って瀬戸田の住之江旅館に行きましたね^^)

尾道から「ふたり」のロケ地<境ケ浜マリンパーク>を結ぶフェリーもありましたが、
マリンパーク閉園もあって廃止に。

今では地元の大手造船会社・常石造船の造船所がある常石
(マリンパークもここが運営していました)との間の大型フェリーが一日数往復する程度で、
定期航路はかなり減ってしまいました。

そんななか、2004年から、かつて瀬戸内の港町として北前船も寄航し大いに栄えた
(だから豪商たちがこぞって寄進し今も残る数多くの寺社が造営されたのですね)
尾道の<港町>を観光面からもアピールしようと、
冬を除く行楽シーズンの週末に、
同じく栄えた港町・鞆の浦との間を結ぶ定期フェリーの運航が始まりました。



今年2008年も3/15~11/24まで1日3往復運行しています。
(大人片道1500円、小児750円)
尾道水道から松永湾を抜け、常石、内海大橋、阿伏兎観音を眺めながら鞆の浦ヘ
アプローチするルートですが、海上からは陸上では見られない景色を楽しむことができます。

今日は鞆の浦から尾道へ乗船した時の様子をレポしましょう。

入り江の奥で天然の良港である鞆の港。漁船も係留されています。
船溜まりごしに、雁木と常夜灯、いろは丸記念館が見えます。
この風景が橋脚で遮られるのをどう考えるか、ですね。



港の静けさを破り、エンジン音を響かせて尾道からのフェリーが到着します。



白い船体に波を表わす赤い色が鮮やかです。
人魚のモデルといわれる「ジュゴン」とは、なんとも優雅な名前ですね。



続く

しげぞー  


2008年05月26日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)ロケ地巡り