幻の和りんご“高坂りんご”をたずねて 前編

ながのまちあるき 幻の和りんご“高坂りんご”をたずねて編 ~前編~

8月の初旬に幻のりんごと言われる和りんごの“高坂りんご”を尋ねて
飯綱町(旧三水村)のお宅にお邪魔しました。

関東農政局
地域文化財である和りんご「高坂りんご」の魅力を発信
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現在私達が普通に食べたり、目にしているりんごは、
果実が大きくて甘味が強い西洋りんごの品種です。

和りんご(信濃では高坂りんごと呼ばれる)は平安時代に中国から伝来し、
ここ飯綱町には明治以前に同町内の高坂地区に根付き、
2005年に飯綱町文化財指定されました。

現在はこの地では3本のみが栽培されている大変貴重な種です。
この和りんごは姫りんごが少し大きくなった位の大きさで
香り高いですが、硬く味はやや渋みがあります。
普通にデザートとして食べるのはやはり難しいかもしれません。
熟す前ですが、お盆のお供え用として一部収穫します。

ブックデザイン ゆにーく様 和林檎 ←詳しくはこちらをクリック下さい☆

この高坂りんごの本を出版されたゆにーくさんに連れて行って頂きました。

かつてはこの高坂りんごはお盆のお供えとして善光寺さんで売られたそうです。
長野市に住む私達がお盆にりんごをお供えする風習はここから来ているそうです。

農園のあるところは
木下恵介監督の“野菊の如き君なりき”のロケ地にほど近いところ。

川の扇状地として広がり、日当たりのいい少し高台の土地が広がります。
果物の栽培が大変盛んです。
軽井沢プリンスのアウトレットや各地で出店しているワイナリー<サン クゼール>さんが
すぐそばです。




桃以外は栽培していないものはないとおっしゃる位、
いろいろな果樹が栽培されている農園です。
花も咲き乱れてます。



昆虫の習性を生かした農薬をなるべく使わないフェロモン防除を旧三水村をあげて導入され、
エコファーマー制度として環境に優しい農業に取り組まれています。


(害虫の侵入を注意深く見守る薔薇)

続く  


2009年08月10日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)まち巡り