おのみちまちあるき第15話「時代をあらわす水祭りと・・・。」

おのみちまちあるき。。。第15話「時代をあらわす水祭りと・・・。」

水尾井の近く・水尾町には毎年7月第3土曜、大勢の市民が押しかけます。
尾道夏祭りの一つ「水祭り」を見るためです。

「水祭り」は、江戸後期に熊野神社氏子の方々が考案した水細工のお祭りで、
戦時中に中止されて以来途絶えていましたが、町内会で復活の気運が高まり、
水細工の仕掛けを覚えているお年寄りのアドバイスを受けて試作品を完成させたのをきっかけに、
平成に入って復活したそうです。

祭りの中心はなんといっても人形の口や手から勢いよく吹き出る水の仕掛けで、
一見しただけではその水源が分かりません^^。

毎年話題となったニュースを8テーマ取り上げて町内会で決め、
人形は顔を紙粘土、手足や胴体を木で作ります。手作りの素朴さとテーマ性、
そして不思議な水の仕掛けづくりが魅力です。

この日だけは、いつも静かな熊野神社もお参りの人たちで大賑わい^^。



では、いくつかの作品をご紹介^^。(今年は行けなかったため2007年のものです)
お役所の某首長さんを風刺しているようです。「決裁」「保留」「未決裁」、
どのハコが一番つみあがっていますか?



艮神社の風景です。
シンボルである樹齢900年といわれる大きな楠木、
龍でなく亀の口から水が出る手水場、そしてお神輿も^^。



そして野球。イチロー選手、そしてW大学の優勝とハンカチ王子、応援団長。
後ろにポスターがありますが、この年、W大グリークラブの尾道公演があったので、
プロモーションの意味もあったのでしょう^^。



水尾井の上にも人形。
中心には八坂神社の幟、そしてお神輿が3つ見えます。
これが何を表しているかは、次回のお話で^^。



そんな水尾小路から更に東に歩くと「みやこ湯」さんという看板が。銭湯です。

市内には何軒も歴史と趣のある銭湯が営業中です^^。残念ながらこちらは最近、
惜しまれながら廃業されてしまいました。時代の流れには逆らいきれないのでしょう。
でもアーケードの「大和湯」さんが喫茶「ゆーゆー」になったように、
かつてのイメージを残す建物が現存しているのはうれしいことです。



しげぞー  


2009年02月09日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)おのみちまちあるき