「いけちゃんとぼく」公開初日レポ 後篇



-改めて深澤くんへ。いけちゃん役・蒼井優さんとアフレコをして、印象はどうでしたか?
 いろいろな声に変わって、やっぱりすごい人だなぁと思いました。
 いい勉強になりました。(場内大爆笑)

-喧嘩のシーンが多かったですね。
 とても大変でした。殴られたり蹴られたり、痛くはないけれど「なんかやだ・・・」と思ったり。
 でも皆とっても仲が良かったので楽しかったです。

-大岡監督、眠れなかったとおっしゃいましたが、今のお気持は?
 ほっとしています。
 大変だった撮影から編集も含めて、かれこれ1年半くらいこの作品にかかわってきて、
 ようやくこの日がきて「ああ・・・よかった。。。」という感じです。

-西原さん、この作品を監督に任せてよかった、という感じですか。
 3時間かけて10秒くらいのシーンを撮ったり、よくこんなにたくさん撮るな、と。
 それに、高知(の夏)はもしかすると沖縄より暑いほどなんです。
 真夏の40度、そこで撮るとはコワいもの知らずだな、と(笑)。
 台風の日に小雨のシーンを撮るので家をテントで覆ったり、ホント大変だなぁと思いました。

-数々の連載や作品のなかでこの「いけちゃんとぼく」についての想いをお聞かせください。
 一番さらっと書けた作品でまさかこんなことになるなんて、自分でも驚いています。
 読んでいただいた皆さんが口コミで広めていただき本当に感謝です。
 息子がクラスでポジションもあまり強くなくて、
 いけちゃんという友達と相談しながら学校に行っていたんです。
 私には一言も辛いと言わなかったけれど、いけちゃんにはずいぶんお世話になったようで。
 いけちゃんってどんな子かとみたら、こんな<タラコ>みたいな姿。
 でも、お母さんをやれてホントよかったな、と思います。
 今まであまり上品ではない作品が多かったこともあり、
 初めてよそのお母様にお渡しできる作品ができたな、やっと学校に大きな顔ができます(笑)。

-ともさかさん、ご自身もお子さんがいるということで、お母さん役を演じるにあたっては?
 お母さん役は何度かありましたが、自分の子供と重ね合わせることはあまりありませんでした。
 でも今回はずっとヨシオくんの背中を見ながら演じていて、うちの子供(4歳)も、
 これからこんな風に傷ついて少年になってゆくんだな、とちょっとセンチメンタルな気持ちになりました。
 それに、嵐くんが本当によい子で、ぜひうちの子にも爪の垢を煎じて飲ませたいなと(笑)。

-食卓を囲んで、おかわり、おかわり、というシーンがかなりジーンときました。
 私とヨシオくんの食卓シーンは、ちょっとずつインサート的に入っているんですが、
 そのなかで少しずつ2人の関係が変化してゆく、それを監督がうまく演出してくださいました。

-お父さん役の萩原さん、幼さを残した大人の男性を演じていかがでしたか。ご自身と比べて。
 いや・・・似てますよ。今までやった中で一番似ているかもしれません。
-少年っぽさが残っている感じですね。
 いろいろ素敵なところはあるんですが、それを素敵だなと思っている、ダメなところが似ているかも(笑)。


(↑初日、劇場で入場者に先着順で配られた、いけちゃんストラップです^^)

-モト冬樹さん、空手の達人としてまさかのワイヤーアクション。
 そして髭を生やしていたんですね。
 なんだ髭は生えるじゃないかって(笑)。で、そのままおじいちゃん役をやってました。
 (ちびまるこちゃんのともぞうジイちゃん役を思い出します:しげぞー)
 ワイヤーアクションも、良い経験させていただきました。
 現場では、大丈夫かな、と思っていたんですが、
 映画になって見たらちゃんと空手の達人に見えて、俺ってすごいなぁ、と思いました(笑)。
 ただ、皆さんと全くお会いしてなくて、子供たちとだけだったのですごく楽しかったです・・・
 あ、皆さんと 一緒じゃないから、というんじゃなくて(汗)。
 一番大変だったのは方言でしたね。
 関西弁のアクセントとか。
 (監督:モトさんミュージシャンだから、すべて音程で覚えてましたね。)
 だんだん、英語で言っているような気になってきました。
 なにせ東京出身なもので。。。
 とにかく、この映画は皆さんに見ていただきたい、とお勧めします。
 これは大人の映画、大人のラブストーリーですね。

-さて、蓮佛さん、1人2役とも3役ともいえる大変身、演技で気をつけたことなどは?
 衣装とメイクに助けられた部分がとても大きくて、みさこが変わってしまったところなどは、
 メイクと衣装を 変えた自分を鏡で見て「よし!」と思って演じていたので、
 特に、変わらなくては、変わらなくては・・・と 思ってやっていたことはないです。
-野球のシーンなどはどうでしたか?高いヒールで走ったりしていましたが。
 どう考えても野球のできるような靴ではない厚底ですごい大変でしたが、とても楽しかったです。
 野球、ふだんあまりやらないので(笑)。
 (「バッテリー」なども含めて、野球になぜか縁がありますね:しげぞー)

あっというまに時間も過ぎ、フォトセッションを経て、
皆さん満足感と幸福感いっぱいの笑顔で拍手のなか、降壇してゆかれました。
会場中に、人の心のなかの温かいものがいっぱいになっていたような感じでした。

皆様もぜひご覧になって、生きること、死ぬこと、家族や人と人のつながり・・・
いろいろな人間の営みについて考え、味わってみてくださいね。
(そして蓮佛さんの大変身ぶりも。
「その日のまえに」での寺島咲さんに勝るとも劣らない大変身です♪
某シーンでは、ある意味、カズオを彷彿させる勇ましさも??)

最後に・・・いけちゃんは誰の心の中にも住んでいます。そして・・・
もしかすると、「カプカプといつも笑っている」かもしれませんよ^^。
別の物語世界では。(By しげぞー)



(以上、記憶の定かでない部分、構成も一部アレンジしておりますが、全体の雰囲気だけでも
お伝えできていれば、幸いです♪)  


2009年06月24日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(5)映画上映