おのみちまちあるき。。。第47話「六地蔵様。」

おのみちまちあるき。。。第47話「六地蔵様。」

尾道には寺社が多いだけでなく、
街中や道端、井戸脇に水神様やお地蔵様が祀られているなど、
人々の信仰が篤く、また、よそゆきや冠婚葬祭などの特別な儀式やイベントではなく
日常の一部になっていることがうかがえます^^。

屋外の仏像として1番メジャーなのはやはりお地蔵様ではないでしょうか。
お地蔵様というと、6体並んだ「六地蔵」が各地で見られます。
これは仏教にある「六道輪廻」思想
(あらゆる命は6つの世界のなかで生まれ変わりを繰り返す)
に基づいて、六道それぞれを6体の地蔵が救うという考え方によるものです。

Wikipediaによると・・・
「地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道に対応して檀陀地蔵、
宝珠地蔵、宝印地蔵、持地地蔵、除蓋障地蔵、日光地蔵と称したり、
金剛願地蔵、金剛宝地蔵、金剛悲地蔵、金剛幢地蔵、放光王地蔵、
預天賀地蔵と称する」そうです。

六地蔵は墓地の入口や集落のはずれなどに祀られることが多いですね。
生きるものの住む人間界と、その外の異界の境界線で、
道に迷わないよう見守っておられるのでしょうか。
童話「笠地蔵」で、よいことをした村人に米俵などを与えてくださったのは、
村はずれの六地蔵様でしたね^^。

商店街から陸橋を渡った光明寺にも。
麓の「俗」な空間から石段を登るとそこはお寺の境内。
「聖」な空間との境界なのです。



光明寺から古寺めぐりコースを東に歩いた宝土寺にも。



艮神社近くの慈観寺境内や・・・。



千光寺の本堂脇にも。



浄土寺の境内。



そして浄土寺・海龍寺脇から背後の浄土寺山の上にある
浄土寺奥の院への登山道にも六地蔵様が。
昼なお暗い、うっそうとした林の中。
まさに「異界」もとい、お山という古来の「聖域」の雰囲気十分です。



しげぞー  


2009年06月29日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)おのみちまちあるき