川越アフターリポート~スカラ座からキネマへ~ その4

川越アフターリポート ~In the wings スカラ座からキネマへ~ その4

【菓子屋横丁】


菓子屋横丁は、江戸時代の末期から明治時代の初めごろに、
江戸っ子好みの気取らない菓子を製造したのが始まりといわれています。
関東大震災で大きな被害を受けた東京に代わって全国への製造供給を賄い、
昭和初期には、約70軒が軒を連ねていました。
現在は、25軒ほどのお店が元気な声を響かせています。


(お菓子だけでなく…)

【第六番 見立寺(布袋尊)】


寿昌山了心院と号し、浄土宗に属します。
永禄元年、小田原北条氏の重臣で川越の城将大道寺正政繁候が、
感誉存貞上人を招き開山されました。
堂前のつげの古木の下に、徳本行者の名号碑と古誌に記されている石灯籠があります。
見立寺は、文政11年、天保11年との2度の火災にあっており、
現本堂は、明治14年に建立されたものです。


(布袋尊)


(新河岸川沿いを歩いていきます。爽やかな風が吹き抜けます。)


(町中に古い家なみが自然にとけ込んでいます。)


【第七番 妙昌寺(弁財天)】


永和元年池上本門寺第四世日山上人に開創され、
諸堂は、今の幸町周辺にありましたが、
江戸時代に松平伊豆守が川越城を改修するにあたり
城下町整備により、現在地に移ったものです。
当山の弁天さまは、遠く室町時代に時の地頭が、経文を小石に書き写し塚を築いて、
社を建てたもので、のちに川越城築城に際し、城の裏鬼門にあたるところから
太田道灌公も特に尊崇が厚かったと伝えられています。


(弁財天)

これにて、川越七福神めぐりは終了です。

さて、この日は川越駅前から伸びるクレアモール商店街内にある
『鏡山酒造跡地』オープンの日。


(告知ポスター)

鏡山酒造は、明治8年創業。平成12年に廃業するまで、
川越に「鏡山」「小江戸」などの銘柄で知られた造り酒屋でした。
品質本位の経営方針で一時は大吟醸が日本航空のファーストクラスで
振舞われていたこともあったそうです。
また、約3,000㎡の敷地には、保存価値のある白壁塗りの蔵や
市の指定保存樹木に指定されているクスノキなどが残されています。
(現在の「鏡山」は、蔵の街に酒蔵が無くなってしまったことに危機感をいだいた市民の力によって、
平成19年およそ6年ぶりに「小江戸鏡山酒造」が事業を引き継いだものです。)


(小江戸鏡山酒造のお酒)

川越市が中心となって観光の情報拠点となるよう改修を進め、
NHK連続テレビ小説『つばさ』の放送にあわせて5月2日オープンを迎えました。

来週に続く

りょう  


2009年07月10日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ