トークin深谷シネマ 第1話:<その日の(2ヶ月半)まえに>
4/5(土)埼玉県深谷市の深谷シネマ・チネフェリーチェさまで
「その日のまえに」上映にあわせて大林宣彦監督のトークイベントが開催されました。
深谷は埼玉県北の街。名物といえば何といっても<深谷ねぎ>。
見た目もがっちり立派&「これぞねぎ!」という香りも芳しく、
一流料理店でも主役を引き立て自ら主役を張ることもでき
引っ張りだこなのが納得の「絶品です」。
町を少し離れると上毛の山々を背景に田園風景が広がり、
冬は赤城山から吹き降ろすからっ風「赤城おろし」が強烈です。
古くから北関東の文化圏で源平時代は地方武士の武蔵七党が勢力を広げ、
その後も上杉氏の居城・深谷城の存在や中仙道の宿場町、
そして農業や養蚕の盛んな近郊からの農産品の集積地としても栄えました。
明治に入り近代日本の産業の基礎を築いた偉人の1人、
澁澤榮一氏も深谷出身です。
近代建築の代表的建材レンガを製造する「日本煉瓦製造」では
東京駅丸の内駅舎の赤レンガも作られ、
その歴史をあらわすべく、1996年深谷駅も赤レンガの
ミニ東京駅風の駅舎に建て替えられました。
市内には時代の特徴がみられる趣きある建物や風景が数多く残っています。
最近はフィルムコミッションさまの働きかけもあり、
映画やドラマの撮影も活発に行われています。
映画に対する地元の皆さま意識も高く、
昨年5年目となった「花の街ふかや映画祭」はすっかり定着、
更に盛り上がりを増しています。
自分たちの「ふるさと」「まち」を愛し盛り上げる活動を応援しようと
全国を精力的にまわられる大林監督。
トークイベントの2ヶ月半前の1/17(土)、
深谷市民文化会館でのシンポジウム「文化芸術による創造のまち」で
基調講演をされました。
シンポは地元深谷の方々がわが街の魅力を見つめなおし、
それを生かしアピールしてゆく様々な活動の報告会。
各NPO団体の代表者の方々が取り組みについて報告を行います。
(著作権や肖像権の兼ね合いもありますので内容は割愛し、
大林監督のご講演概要のご紹介にとどめます^^)
映画作家・大林宣彦監督の演題は「まちのこしの時代を迎えて」。
これまでの講演やトークショーでお話しの内容と共通する部分もありますが、
「まちおこしとまちまもり」
「文明・経済による物質的豊かさ追求と、文化・芸術による心の豊かさの追求」
などについて持論を展開されました。
にこやかに、時には静かに眼を閉じながらやさしく語りかける監督でした。
場内大きな拍手。
続いて主催者側から<お礼>の贈呈。
舞台袖から花束・・・
いいえ緑色の植物が。
花束ならぬ「ねぎ束贈呈」!
綺麗にデコレーションされた
深谷ねぎの束が女性スタッフから大林監督に手渡されます。
監督もねぎ束を笑顔で高く掲げ「恭子さんや、こんな立派なねぎ束もらったよ♪」。
続いてパネルディスカッション
「深谷の魅力をどのように発見し高めていくのか」
パネラー各位がそれぞれの立場から取り組みについてコメント。
熱気あふれるやりとりに口を挟まず、静かに聞いておられた監督、
司会の方から「大林さん、最後にひとことお願いできますか。」と促され、
マイクを手に「では・・・」と口を開きます。
「転校生さよならあなた」の生まれる1つのきっかけとなった
長野・Eさまたちの「50年後の・・・」のエピソードや「路地裏に流れる生活の智慧」
「文明・経済の限界と文化・芸術の重要性」など引き合いに30分近くスピーチ(笑)。
故郷・尾道や大分臼杵については勿論、作品数だけならば1作の長野のこと
にも言及されていたのが印象に残りました。
続く
しげぞー
「その日のまえに」上映にあわせて大林宣彦監督のトークイベントが開催されました。
深谷は埼玉県北の街。名物といえば何といっても<深谷ねぎ>。
見た目もがっちり立派&「これぞねぎ!」という香りも芳しく、
一流料理店でも主役を引き立て自ら主役を張ることもでき
引っ張りだこなのが納得の「絶品です」。
町を少し離れると上毛の山々を背景に田園風景が広がり、
冬は赤城山から吹き降ろすからっ風「赤城おろし」が強烈です。
古くから北関東の文化圏で源平時代は地方武士の武蔵七党が勢力を広げ、
その後も上杉氏の居城・深谷城の存在や中仙道の宿場町、
そして農業や養蚕の盛んな近郊からの農産品の集積地としても栄えました。
明治に入り近代日本の産業の基礎を築いた偉人の1人、
澁澤榮一氏も深谷出身です。
近代建築の代表的建材レンガを製造する「日本煉瓦製造」では
東京駅丸の内駅舎の赤レンガも作られ、
その歴史をあらわすべく、1996年深谷駅も赤レンガの
ミニ東京駅風の駅舎に建て替えられました。
市内には時代の特徴がみられる趣きある建物や風景が数多く残っています。
最近はフィルムコミッションさまの働きかけもあり、
映画やドラマの撮影も活発に行われています。
映画に対する地元の皆さま意識も高く、
昨年5年目となった「花の街ふかや映画祭」はすっかり定着、
更に盛り上がりを増しています。
自分たちの「ふるさと」「まち」を愛し盛り上げる活動を応援しようと
全国を精力的にまわられる大林監督。
トークイベントの2ヶ月半前の1/17(土)、
深谷市民文化会館でのシンポジウム「文化芸術による創造のまち」で
基調講演をされました。
シンポは地元深谷の方々がわが街の魅力を見つめなおし、
それを生かしアピールしてゆく様々な活動の報告会。
各NPO団体の代表者の方々が取り組みについて報告を行います。
(著作権や肖像権の兼ね合いもありますので内容は割愛し、
大林監督のご講演概要のご紹介にとどめます^^)
映画作家・大林宣彦監督の演題は「まちのこしの時代を迎えて」。
これまでの講演やトークショーでお話しの内容と共通する部分もありますが、
「まちおこしとまちまもり」
「文明・経済による物質的豊かさ追求と、文化・芸術による心の豊かさの追求」
などについて持論を展開されました。
にこやかに、時には静かに眼を閉じながらやさしく語りかける監督でした。
場内大きな拍手。
続いて主催者側から<お礼>の贈呈。
舞台袖から花束・・・
いいえ緑色の植物が。
花束ならぬ「ねぎ束贈呈」!
綺麗にデコレーションされた
深谷ねぎの束が女性スタッフから大林監督に手渡されます。
監督もねぎ束を笑顔で高く掲げ「恭子さんや、こんな立派なねぎ束もらったよ♪」。
続いてパネルディスカッション
「深谷の魅力をどのように発見し高めていくのか」
パネラー各位がそれぞれの立場から取り組みについてコメント。
熱気あふれるやりとりに口を挟まず、静かに聞いておられた監督、
司会の方から「大林さん、最後にひとことお願いできますか。」と促され、
マイクを手に「では・・・」と口を開きます。
「転校生さよならあなた」の生まれる1つのきっかけとなった
長野・Eさまたちの「50年後の・・・」のエピソードや「路地裏に流れる生活の智慧」
「文明・経済の限界と文化・芸術の重要性」など引き合いに30分近くスピーチ(笑)。
故郷・尾道や大分臼杵については勿論、作品数だけならば1作の長野のこと
にも言及されていたのが印象に残りました。
続く
しげぞー