御開帳訪問記 中編

つづいて訪れたのが、長野県上田市の別所温泉。
上田市といえば、今夏公開の『サマーウォーズ』の舞台としても話題となっていますね。


長野新幹線上田駅から上田電鉄別所線に乗り換えて約30分。


(上田電鉄別所線。右手の車両は、
初代「丸窓電車」の愛称で親しまれたモハ5250型(昭和2年製造))

終点の別所温泉駅にあるのが『北向観音堂』です。


(北向観音堂参道入口)

北向観音堂の歴史は古く、825年この地に別所温泉を開いた
慈覚大師円仁の創建と伝えられています。

北向観音堂の御本尊は千手観音菩薩で、
その名のとおり善光寺に対して北向きに安置され、
南向きの善光寺阿弥陀如来と相対しているところから、
善光寺に参拝したら北向観音堂にも参拝しないと片詣りとなって、
願い事がかなわないと云われています。
また、善光寺が来世の利益、北向観音が現世の利益をもたらすとされているのも、
両詣りの由縁となっています。
北向観音は、古くから厄除け観音としても知られています。


(観音堂より善光寺方面を望む)

そして、ここ北向観音堂では、別所温泉だけに手水舎の水が温泉なんです。
口に含むと柔らかい口当たりとともに、ほのかに硫黄の香りが広がります。


(北向観音堂境内)

また、境内には樹齢1,200年、県天然記念物でもある「愛染カツラ」の木もあります。


(愛染カツラ)

別所温泉には、北向観音堂以外にも、魅力的な場所がたくさんあります。
また、ゆっくり訪れたいですね。


(現在の丸窓電車から望む車窓。(合成写真じゃないですよ・汗))

続いて訪れたのが、長野善光寺のすぐ隣、釈迦涅槃像で有名な、善光寺世尊院釈迦堂です。
転校生日記でも、以前七福神めぐり記事の中で何度か紹介(毘沙門天)しましたよね。


(世尊院釈迦堂)

釈迦涅槃像は、善光寺では本尊に次いで尊い仏さまとされ、こちらも、北向観音堂のように、
善光寺が来世の神さまであるのに対し、現世の神さまとされ、
両方を詣ることで御利益があるとされています。
この日、釈迦堂前には回向柱も立てられ、大勢の参拝客で賑わっていました。

そして、いよいよ長野善光寺さんへ。

続く

りょう  


2009年09月15日 Posted by ひがしざわ  at 08:00Comments(0)未来に紡ぐ