変わらないもの ①
本日の転校生日記では、7月に埼玉県川越市内で行われた、
ふたつのイベントの模様を皆さまに紹介します。
ひとつ目は、大林宣彦監督のトークショーの記憶も新しい川越スカラ座さまにて、
7月の一週間開催されていた「さいたま県出身の映画監督を応援しよう!週間」。
その一環として7月18日(土)に行われた映画『SRサイタマノラッパー』と
『傘』の2作品の上映と監督&出演者舞台挨拶の模様を、
そしてふたつ目は、7月25日(土)にこちらも先日のレポートで紹介した
鏡山酒造跡地で開催された東洋大学理工学部建築学科による
『まちかど講評会』の模様をレポートさせていただきます。
まずは、川越スカラ座での「さいたま県出身の映画監督を応援しよう!週間」から…
川越スカラ座さまは、良質な作品選定もさることながら、
小さいながらも映画関係者の来場や関連イベントなど、
いつもユニークでステキな企画をたててくれています。
決して大手ではないけれど、長野のロキシーさんのように地域に愛された映画館、
地域の映画好きが集う集会場のような、そんな地元に根ざした映画館です。

まずは簡単に作品紹介を-
映画『SRサイタマノラッパー』は、入江悠監督作品。
埼玉県のある田舎街を舞台に、
ラッパーとしてライブをすることを夢見る青年たちの姿を
ヒップホップの数々にのせて描く青春音楽ストーリー。
撮影は、主に埼玉県深谷市で行われました。
監督ご自身も、お生まれは神奈川県ですが、
3歳から19歳までの間、深谷市で過ごされたのだそう。
全編がほぼ1シーン1カットの方法で撮影されています。
ちなみに、映画中では、「福谷市」と架空の舞台が設定されています。
その理由は、後述の入江監督のトークショーの中にヒントが…
監督は、映画パンフレットに
こじんまりとした映画
あきらめかけてたときの映画
埼玉県の片隅で生まれた小さな規模ではじめた映画
いつのまにかいろんな人に愛されて公開できた映画
なぜだか映画祭でグランプリをもらってしまった映画
(編注:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009)
埼玉には海が無いのに海外までいくことになっちゃった映画
(編注:プチョン国際ファンタスティック映画祭2009)
できるだけいろんな場所のいろんな人に観てもらいたい映画
とメッセージを寄せられています。
入江監督は、今年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭におけるイベント
『彩の国地域発進映画プロジェクト~埼玉県発信映画の成功に必要な要素とは?~』に
おいても、ゲストとして講演をされています。
(その模様はこちらから) ←こちらをクリック下さい☆

つづいて、映画『傘』は、たかひろや監督作品。
テレビ埼玉開局30周年記念作品として、埼玉県北地域の深谷市・熊谷市・本庄市で撮影されました。
たかひろや監督自身も埼玉県熊谷市のご出身。
ロケ地としてだけではなく、「この地域から発信する映画を地域の力で作りたい!」
そんな思いから制作がスタートし、
行政・地元企業・地域住民など多くの協力を得て作られた作品です。
「変わらない風景(モノ)の中、紡ぐように描かれたやさしい90分。
日々に追われている、あなたにそっと贈ります。
忘れかけていた大切な何かを、思い出せるかもしれません…。」
監督は、作品パンフレットの中で、
自分は、この土地の何を知っていて、何を知らないのか。
色々と考えていく中で、地元にいた頃に、当たり前すぎて、気にもとめていなかったことが、
実は一番描いていくべきなのかもしれないと思い始めました。
「『変わらないモノ』の大切さ」これが、今回の作品で描こうとしたテーマです。
自分も地元がすごい大事だし、大好きです。
でも、何で好きなのかはあまり考えたことがありませんでした。
どうしてなんだろなぁって考えていたら、
地元にいるとホッとするってことが一番の理由なように思えたんです。
景色、友達、家族、どんなものでも「変わらないモノ」があるから、ホッとするし、
帰りたいって思えるんだろうなって感じました。
それってすごく大切だなって。
「変わらないモノ」ってどんなところ、場面でもあるなって思います。
今回の作品だったら、風景はもちろん、友達、家族、幼なじみに対する恋心などなど。
普段の生活の中で、とてもたくさんあると思います。
『傘』を観て、自分の中で「変わらないモノ」って何だろうなとか、
これから先、「変わらないモノ」になっていくのって何かなとか、
そういうのを、ちょっとでも考えてもらえたら嬉しいです。
と述べられています。
続く
りょう
ふたつのイベントの模様を皆さまに紹介します。
ひとつ目は、大林宣彦監督のトークショーの記憶も新しい川越スカラ座さまにて、
7月の一週間開催されていた「さいたま県出身の映画監督を応援しよう!週間」。
その一環として7月18日(土)に行われた映画『SRサイタマノラッパー』と
『傘』の2作品の上映と監督&出演者舞台挨拶の模様を、
そしてふたつ目は、7月25日(土)にこちらも先日のレポートで紹介した
鏡山酒造跡地で開催された東洋大学理工学部建築学科による
『まちかど講評会』の模様をレポートさせていただきます。
まずは、川越スカラ座での「さいたま県出身の映画監督を応援しよう!週間」から…
川越スカラ座さまは、良質な作品選定もさることながら、
小さいながらも映画関係者の来場や関連イベントなど、
いつもユニークでステキな企画をたててくれています。
決して大手ではないけれど、長野のロキシーさんのように地域に愛された映画館、
地域の映画好きが集う集会場のような、そんな地元に根ざした映画館です。
まずは簡単に作品紹介を-
映画『SRサイタマノラッパー』は、入江悠監督作品。
埼玉県のある田舎街を舞台に、
ラッパーとしてライブをすることを夢見る青年たちの姿を
ヒップホップの数々にのせて描く青春音楽ストーリー。
撮影は、主に埼玉県深谷市で行われました。
監督ご自身も、お生まれは神奈川県ですが、
3歳から19歳までの間、深谷市で過ごされたのだそう。
全編がほぼ1シーン1カットの方法で撮影されています。
ちなみに、映画中では、「福谷市」と架空の舞台が設定されています。
その理由は、後述の入江監督のトークショーの中にヒントが…
監督は、映画パンフレットに
こじんまりとした映画
あきらめかけてたときの映画
埼玉県の片隅で生まれた小さな規模ではじめた映画
いつのまにかいろんな人に愛されて公開できた映画
なぜだか映画祭でグランプリをもらってしまった映画
(編注:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009)
埼玉には海が無いのに海外までいくことになっちゃった映画
(編注:プチョン国際ファンタスティック映画祭2009)
できるだけいろんな場所のいろんな人に観てもらいたい映画
とメッセージを寄せられています。
入江監督は、今年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭におけるイベント
『彩の国地域発進映画プロジェクト~埼玉県発信映画の成功に必要な要素とは?~』に
おいても、ゲストとして講演をされています。
(その模様はこちらから) ←こちらをクリック下さい☆
つづいて、映画『傘』は、たかひろや監督作品。
テレビ埼玉開局30周年記念作品として、埼玉県北地域の深谷市・熊谷市・本庄市で撮影されました。
たかひろや監督自身も埼玉県熊谷市のご出身。
ロケ地としてだけではなく、「この地域から発信する映画を地域の力で作りたい!」
そんな思いから制作がスタートし、
行政・地元企業・地域住民など多くの協力を得て作られた作品です。
「変わらない風景(モノ)の中、紡ぐように描かれたやさしい90分。
日々に追われている、あなたにそっと贈ります。
忘れかけていた大切な何かを、思い出せるかもしれません…。」
監督は、作品パンフレットの中で、
自分は、この土地の何を知っていて、何を知らないのか。
色々と考えていく中で、地元にいた頃に、当たり前すぎて、気にもとめていなかったことが、
実は一番描いていくべきなのかもしれないと思い始めました。
「『変わらないモノ』の大切さ」これが、今回の作品で描こうとしたテーマです。
自分も地元がすごい大事だし、大好きです。
でも、何で好きなのかはあまり考えたことがありませんでした。
どうしてなんだろなぁって考えていたら、
地元にいるとホッとするってことが一番の理由なように思えたんです。
景色、友達、家族、どんなものでも「変わらないモノ」があるから、ホッとするし、
帰りたいって思えるんだろうなって感じました。
それってすごく大切だなって。
「変わらないモノ」ってどんなところ、場面でもあるなって思います。
今回の作品だったら、風景はもちろん、友達、家族、幼なじみに対する恋心などなど。
普段の生活の中で、とてもたくさんあると思います。
『傘』を観て、自分の中で「変わらないモノ」って何だろうなとか、
これから先、「変わらないモノ」になっていくのって何かなとか、
そういうのを、ちょっとでも考えてもらえたら嬉しいです。
と述べられています。
続く
りょう